Book No. 48

Title: When You Lie About Your Age, the Terrorists Win: Reflections on Looking in the Mirror
Author: Carol Leifer
Hardcover: 208 pages
Published: 2009

今月6冊目の本です。NPRで本の紹介をしていて、興味を持ったので読みました。

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I see now that when you deny your age, you deny yourself, and when you lie about your age, you become your inauthentic twin. But most important, when you lie about your age, they win. (And of course by ‘they,’ I mean the terrorists).-When You Lie About Your Age, the Terrorists Win

コメディアン、コメディ作家であるCarol Leiferのエッセイ、メモワー。 Seinfeldのスクリプトも手がけているということで興味津々。読みやすく半日で完読。

話のメインは「エイジング」です。現在52歳の彼女が、40歳、50歳を迎えることを教えてくれます。自分自身も含め、ここ最近の30代、40代は、年をとること、中年になることに抵抗し続けている人が多いので、こういったユーモアを交えた加齢の話はとても旬だと思います。

年をとることの良い点として、「若い頃に恐れていたこと全てを、気が付くと通り越している」ことだと彼女は言います。人生でぶつかる数々の試練、離婚、リストラ、失職、病気、後悔、そして親の死。でも人間は何とか対処していくし、生きる道を再び見出します。年をとるとは、ベッドの下に隠れいつも自分を脅かしていたモンスターが、実は大したことない奴だったと、気が付くことであると言います。

ユーモア本なのですが、個人的にちょっといろいろ辛すぎる時期なので、笑い話よりは、この手の話をしみじみ噛みしめて読みました。はぁ。。

Book No. 47

Title: A Walk to Remember
Author: Nicholas Sparks
Paperback: 224 pages
Published: 1999

久しぶりに読書しました~・・今月、5冊目の本です。

リハビリも兼ねて読みやすいNicholas Sparksの本にしました。

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When I was seventeen, my life changed forever.
This is my story; I promise to leave nothing out. First you will smile, and then you wii cry-don't say you haven't been warned.--A Walk to Remember


17歳の年、Landon Carterの人生を永遠に変える出来事が起きる。Jamieとの出会いだ。Jamieは牧師の父親を持ち、神を愛していて、博愛主義で平等、そしていつも笑顔。高齢者や親や先生からは好かれるが、同年代からは「変わり者」扱いをされている女の子。外見的にも魅力がない。

Landonは彼女とドラマで一緒に演じることになったり、ダンスの相手になったり、はじめは渋々Jamieと交流を持つ。友人にからかわれたり、Jamieの父親から嫌われたり、理不尽な思いが続き、嫌になるLandon。

しかしJamieとの付き合いを深めていくうちに、彼女が本当に「特別」であることを知る。

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ん~。アマゾンの評価が良すぎで期待しすぎた。泣けると思ったのに全然泣けなかった。読みやすいし面白いけど、一言で言うなら"pretty predictable"。彼の小説を数冊読んだ人なら病名まで予測出来てしまうでしょう。

でも最近の彼の作品と比べたら、やはりこの頃の作品は良いです。実はこの小説を読み始める前に、The Lucky Oneを読んでいたのだけれど、こちらは100ページくらい読んだところで断念。続かない・・・。またそのうち読み直そうと思うけれど、彼の小説はやはり主人公が若い方が断然面白い。

いつものことですが、Nicholas Sparksの本は、薄くて単語も簡単、ビジュアル的、そして感動出来ると、3拍子も4拍子も揃っているので洋書としてのお勧め度は高いです。

Book No. 46

Title: Chronicle of a Death Foretold
Author: Gabriel Garcia Marquez
Published: 1981
Published in English: 1983

今月、4冊目の本。ブッククラブの選書。
ガルシア・マルケスがジャーナリストとして取り組んだ小説。

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"Don't bother yourself, Luisa Santiga," he shouted as he went by. "They've already killed him."(pg.24)
For years we couldn't talk about anything else. Our daily conduct, dominated then by so many linear habits, had suddenly begun to spin around a single anxiety.(pg.96)



ある朝、Santiago Nasarは待ち伏せしていた二人組みに襲われ、滅多裂きにされ殺される。しかしこの殺人は十分に予告された殺人で、町に住むほとんどの住人が、Santiagoが殺されることを知っていた。

住民同士がみな顔見知りの小さな町で、なぜこのような残酷な事件が白昼堂々と行われたのか?そして誰もが事件が起こることを予期していながら、なぜ誰も止めることが出来なかったのか?

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ガルシア・マルケスが、故郷で起きた実際の事件を元に書き上げた小説。実際最初は事件記事として出版予定があったらしく、かなり実話に近いらしい。

この小説は5章(5部?)に分かれていて、展開の仕方が巧妙で面白い。まず最初の章ではSantiagoが狙われ、殺されたことがわかる。町で盛大な結婚式が行われた翌朝であった。次の章では事件に至る事柄が描かれている。そして3章目では犯人が殺人を語る。4章目で詳細が語られる。

そして最終章に行き着く頃には、一体誰が犯人なのかが再びわからなくなる。もちろSantiagoに手を下した人物はわかっている。ただ問題はそこにはない。

閉鎖的な、内部の人間だけで固まった昔ながらの小さな町。住民一人ひとりが町の一部である。しがらみや嫉妬、惰性的な人間関係で成り立つ瀕死の田舎町に、Bayardo San Romanが入り込んだことで、何かが動き始めてしまう。

Most of all, he never though it legitimate that life should make use of so many coincidences forbidden literature, so that there should be untrammeled fulfillment of a death so clearly foretold.(pg.99)

誰もが与えられた役割を遂行するしかないのだ。スケープゴート然り、殺人犯然り。偶然とは必然に支えられた産物なのかもしれない。素晴らしいテクスト。お見事な1冊。お勧め。

My Rating: 4 out of 5

Book No. 45

Title: My Horizontal Life: A Collection of One-Night Stands
Author: Chelsea Handler
Paperback: 213 pages
Published: 2005
Genre: Memoir/Humor

今月、3冊目の読書です。
夫が2週間ぶりに会社に行き不在なため、久々の一人の時間で読書三昧です。コメディアンChelsea Handlerの、めちゃくちゃ面白いエッセイ集です。

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My relationship with my father had been on the proverbial fritz since the time I was fifteen and called the police to report him for child molesting. He had never molested me, but I wanted to have a party that weekend and needed him out of the house--My Horizontal life

コメディアンでバラエティ番組にもよく登場するChelsea Handlerの自伝&エッセイです。

上の引用箇所を読むだけで分かると思いますが、もうはちゃめちゃでやばいです、この人。

ここまで弾けちゃえる女性も珍しいです。彼女が関係を持ってきた男性(きわどい方たち)たちの話が主なんですが、それが面白いのなんのって・・

一度読み始めたら最後、本を置けなくてお風呂にもキッチンにも持ち歩き、一気に読んでしまいました。

とにかく彼女、世にいる「気取った人たち」「賢く見せようとする人たち」「何とか尊敬されようと頑張る人たち」の対極にいます。人目を気にせず、ただただ人生を面白おかしく生きるなんて、普通の人間には出来ないです。ある意味尊敬します。
でもこういう子が身近にいても、たぶん友達にはなれないだろうなあ。というか年がら年中、パーティーや騒音かなんかで苦情言っちゃいそう。でも惚れちゃいそう。

彼女のオフィシャルサイトはこちら→CHELSEA HANDLER

My Rating: 3.5 out of 5

Book No.44

Title: Charlotte's Web
Author: E. B. White
Paperback: 192 pages
Genre: Fiction

今月2冊目の本。子供向けなので簡単で薄く、一瞬で読み終わってしまいますが、この本が持つメッセージは素晴らしいです。

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"Why did you do all this for me?" he asked. "I don't deserve it. I've never done anything for you."
"You have been my friend," replied Charlotte. "That in itself is a tremendous thing. I wove my webs for you because I liked you.After all, what's a life, anyway? We're born, we live a little while, we die." (pg.164)


1952年に出版されて以来ずっと、児童文学として不動の地位を確立している名作。

死を意識した豚は豚にあらず。死を見つめるとはすなわち哲学をすること。『本当の意味で』生きること。

主人公の豚、Wilburは、生まれながらに小さく弱く、「用なし」として殺される寸前で、家の娘Fernによって救われる。Fernは子供のようにWilburを可愛がるが、成長したWilburを飼い続けることは出来ず、叔父さんの農場に引き取られる。

しかし、愛情を受けて育ったWilburは、普通の家畜にはなれなかった。だってエサよりも愛が欲しいのだから。そして孤独に打ちひしがれているとき、美しく、賢い、1匹のクモCharlotteと出会う。(Charlottって、クモだったのですね。女の子の名前かと思ってました)

飼い主がWilburにエサを与え続けてくれるのは、Wilburがクリスマスのご馳走だからだ。愛でも優しさでもない。世の中そんなに甘くないのだ。自分の存在意義を自分の手で確立しない限り、誰だって、本当の意味で生きることは出来ない。Charlotteと仲間たちに助けられながら、Wilburは自分の運命に立ち向かう。

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賢く、孤独で、忍耐強い習性を持つクモ。Charlotteは、そんなクモの長所が凝縮されたような最高のキャラクターだ。思慮深く、友達思いで、優しい。

一方豚のWilburは寂しがりやであまり物事を深く考えるタイプではなかった。けれど愛情をたっぷり受けて育ったもの特有の、親しみやすさと素直さがある。Charlotteは最初からそんなWilburに好意を抱き、二人の友情はここから始まる。

死すべき運命を見定めることから始まる生の意味と目的。
与えられたタレントを最大限に生かす努力無しには、誰でも本当の意味で生きてはいけないこと。

友情と試練と自己実現。神話的、聖書的な永遠のテーマです。

My Rating 4.5 out of 5

☆おまけ☆ 
作者E.B. Whiteは、数々の名言を残しています。中でも私のお気に入り2つを紹介します。

"Genius is more often found in a cracked pot than in a whole one."

"If the world were merely seductive, that would be easy. If it were merely challenging, that would be no problem. But I arise in the morning torn between a desire to improve the world and a desire to enjoy the world. This makes it hard to plan the day."

Book No. 43

Title: Eat, Pray, Love
Author: Elizabeth Gilbert
Hardcover: 352 pages
Audio CD: 11CD/13hours
Published: 2006

久しぶりのレビュー。。今月、1冊目です。
3年前に大ベストセラーとなり、今でも売れている本。活字を読む気分になれなかったので、オーディオブック(13時間!)で。

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People think a soul mate is your perfect fit, and that's what everyone wants. But a true soul mate is a mirror, the person who shows you everything that is holding you back, the person who brings you to your own attention so you can change your life. --Eat, Pray, Love

ノンフィクション。結婚生活に疑問を感じ始めた作者Elizabeth Gilbert(30代)が、夫を捨て、全てを捨て、1年間『自分探し』をするために海外で生活をする話。その旅ジャーナル。

行き先は,イタリア(the Pursuit of PLEASURE), インド(the pursuite of DEVOTION), インドネシア(the Pursuit of BALANCE)。

まず、この本がとても売れていたのは知っていたけど、あえて手を出さなかった理由から。

内容が浅そうだなと思ったから。典型的な『自分好きな人の自分探し』という感じだし、グルやスピリチュアル体験を求めてインドやインドネシアとか、人生の喜びを再発見しにイタリアとか、「うわ短絡的・・・。アメリカ人っぽい・・・」というのが本を読む前に抱いていた感想。

そして読んだ感想。やはり浅い。表面的。

しかし同時にそこが良いようにも思えた。

出版社をスポンサーとした一年間の海外放流とスピリチュアル体験、次々に出会う男性たち。結婚はしたものの単に物足りなくなって夫を捨てたようにも思える。けれど仮にそうだとしても人生を再び楽しもう、愛そうともがく女性のありのままの姿が正直に書かれているとは思う。

「私ってウィットに富んでいて面白いでしょう?」と言わせたいような文章スタイルが最初はちょっと鼻についたが(特にイタリア編)、そのうち慣れてくると、ジャーナルがあまり重くならないようにする配慮なのかと好意的に見れるようになった。

面白いし、読ませるし、女性が求める程度の適度なスピリチュアル体験話(ヨガとかヒーリングとか)は絶妙(誰も本格的な修行話は求めていないものね)。作者は自分の「浅さ」をある意味認識していて、それがこの本の強みである。旅が、精神修行が厳しくなければならない理由はどこにもないし、明るくてポジティブな、『アメリカ流スピリチュアル的自分探しbyサーティー・サムシング』もまた良いな、と最後には思える。

自分が何をしたいのかわからない30代の女性にお勧めの本です。と言っても読後に何か得るわけではないのでその辺の期待はなしで。でも自分探しはしたいけど自分主義から逃れられない作者から学ぶところは数多くあると思うし、共感もできる。

ちなみに2年後、ジュリア・ロバーツ主演で映画化されるそうです。

My Rating: 3.5 out of 5

Book No.42

Titke: Blue Water
Author: A. Manette Ansay
Hardcover: 288 pages
Published: 2006
Genre: Fiction

今月、七冊目の本です。

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Mornings, I woke with an ache in my throats, a sourness in my stomachs, that had nothing to do with Evan・・・・ My mind returned, again and again, to Cindy Ann, to what she'd done. When I passed Evan's room, the closed door like a fist, I thought about how Cindy Ann had destroyed us. When I saw other people's children, I promised myself that someday, Cindy Ann would pay.(pg.16)

Megは結婚11年目にして念願の子供を授かる。もうすぐ40歳になろうとしていた時で、嬉しい驚きだった。Evanは元気な男の子でMegは最大限の注意を配り大切に育てていた。

しかしEvanは6歳のある日、車の衝突事故で死んでしまう。そして突進してきた車を運転していたのは、Megの昔の友人で、3人の母親でもあるCindy Ann、しかも飲酒運転であった。

MegとCindy Annの住む町は、移動の少ない昔ながらの田舎町で、町中の人が事件を知ることになる。Cindy Annは加害者だが臆することなく堂々と生活をしている。彼女を避け、噂を避けるのはMegの方で、居たたまれない生活から逃げるように、夫と町を離れ、ボートを買い、航海に出る。

子供を奪われ、全てを失い、町を去る自分。

子供の命を奪っておきながら、3人の子供に囲まれ、同じ家に住み、堂々と今まで通りの生活を続ける旧友Cindy Ann。

理不尽さに、不公平さに、苦しむMegと夫Rex。しかし弁護士でもある夫Rexには、一つの計画があった。

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憎しみと、許しと、救済。作者もずいぶんと重いテーマを選んだなあと思います。

たった一人の自分の子供を殺されたら、誰だって絶対絶対許せないと思う。しかし「許せない相手」というのは、心の奥底では実は加害者ではなく自分なのかもしれない。理不尽でもつじつまが合わなくても、常に責めているのは、子供を守れなかった自分、事故に合わせてしまった自分自身なのではないだろうか。加害者に対する怒りは、そのやり切れない思いからなのではないだろうか。

加害者を許さない限り、いつまでたっても自分のことも許せないという、地獄の苦しみがここで生まれるわけですが、人間は神ではないのでそう上手く気持ちは整理できません。

"Hasn't anyone ever forgiven you," she said, "for something you shouldn't have done? Something you failed to do?"(pg.151)

誰一人として完璧な人間はいない。Megは最後の最後で本当に全てを失うが、私はこのエンディングはとても上手く描けていると思う。子供は失ったけれども、Meg自身が生まれ変わり、新たな誕生を感じさせるつながりになっている。

My Rating: 4 out of 5

Book No.41

Title: The Importance of Being Earnest
Author: Oscar Wilde
[Classic]

4月の6冊目の本です。オスカー・ワイルドの戯曲。B.C.メンバーから薦められた本。

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"Pray don't talk to me about the weather, Mr. Worthing. Whenever people talk to me about the weather, I always feel quite certain that they mean something else. And that makes me so nervous."(Act 1)- The Importance of Being Earnest

オスカー・ワイルド1895年の作品。社会風刺コメディーで、当時のロンドンの社交生活なども垣間見れ、本音と建前の世界がすごく面白く描けています。大当たりした芝居のスクリプトです。
Algernonはロンドンに住む伊達男。友人のEarnestは、田舎で豊かに暮らしているが、定期的にロンドンに出向きAlgernonと交友している。EarnestはAlgernonのいとこ、Gwendolenに恋をしていてプロポーズする機会を狙っている。

ある日Algernonは、Ernestが置き忘れたシガレットケースの秘密のメッセージを読み、彼が田舎ではJohn"Jack"と言う別の名であることを知る。

Earnest(Jack)の都会と田舎の2重生活に興味を持ったAlgernonは彼の田舎の家を訪れるが、Earnest(Jack)が都会を訪れる口実に使っていた架空の人物Ernestに、今度はAlgernonがなりかわり・・・・・・

”Earnest”という名を巡るドタバタ喜劇で、ダイアログがいちいち面白いです。100年前というのが信じられない。ウィットとサタイアとジェットコースターのようなハラハラする展開。完璧なコメディー劇に脱帽。

"I do not approve of anything that tampers with natural ignorance. Ignorance is like a delicate exotic fruit; touch it and the bloom is gone. The whole theory of modern education is radically unsound. Fortunately in England, at any rate, education produces no effect whatsoever. If it did, it would prove a serious danger to the upper classes, and probably lead to acts of violence in Grosvenor Square."

My Rating: 4 out of 5


日曜日。で雪で外出不可能。





さて読書。図書館で予約してた本が一度に何冊もまとめて来てしまった(写真の上段は半分くらい図書館の本)。

人気のある本だと待ってる人が50人とかだったりするので、適当に予約入れておくんですが、たまにこうやって重なるんですね。リニュー出来るといいんだけど・・。とにかくどれから読もうか、気持ちだけ焦ります。

Book No.40

Title: Testimony
Author: Anita Shreve
Paperback: 320 pages
Published: 2008

今月、5冊目の読書です。ブッククラブの選書。

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・・・I do not ruined my life, eather. I have had a great deal of time to think in the two years since I was expelled from Avery. I have read a lot as well. I think that though I will never be the same, my life is not destroyed・・・I cannot go along the path that everyone else in my generation will go on. I will have to find my own(pg.304)--Testimony


Avery Academyは、厳選された生徒だけに入学が許可された、全寮制の名門私立学校である。

校長Mike Bordenは、ある日秘書からビデオテープを渡される。そこに移っているのは、明らかに学校の寮内で行われた、数名の男子生徒と、一人の(まだ14歳くらいの)女子生徒による性行為であった。

あってはならないスキャンダルに直面し、Mikeは困惑しながら調査を進める。事件を起こした3人の男子生徒は、大学も将来も約束された優秀なアスリート。バスケットボールチームの人気のある生徒たちばかりであった。Mikeは事件を内々に収めるよう動くが、女子生徒は親に説得され、レイプされたと警察に届け出る。そして事件は公に晒され、新たな悲劇が起きる。

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芥川の「藪の中」スタイル。タイトル通り複数の人間の「証言」により事件が語られる。その数20人以上。事件当事者、親、クラスメイト、ルームメイト、恋人、新聞記者、etc。

なんとなく数年前に実際に起きたデューク大学のラクロスチームの事件を彷彿させますが、この本の被害者の少女は、「14歳」というところがポイントです。そして加害者は18歳以上。加害者の親たちも、少女の合意の問題を問いますが、相手が14歳である以上、どうであれ性行為を持てば犯罪なのです。

同じ学校内の生徒ということで、この辺の認識は生徒同士でも甘いのが現実ではないでしょうか。性行為と性犯罪の違い、飲酒の問題、青年期という大切な時期に待っている数々の誘惑、どうであれ払わなければならない代価。そしてそれは若ければ若いほど重いという現実。

最後の生徒の告白文には救いがあり、思春期という難しい時期に道を踏み違えてしまうやりきれなさを、払拭する力強さがあります。男のお子さんをお持ちのお母さんたちにはぜひ読んで欲しい本です。

My rating: 3.5 out of 5