1週間前からちょっとタチの悪い風邪を引いていまして、部屋でうんうん唸りながら、時間もあるのでこの本のプログラムに挑戦していました。

普通に面白かったです(・∀・)

ただ書かれていることは、ベストセラーのセルフ・ヘルプ系では必ず言われていることです。

違いは、感情が着いて来ないとアファメーションも自己暗示も効果がないので、いかに「自分を信じさせることが出来るか」をテーマに構成されている本です。




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Book No.91

Title: Spiritual Serendipity

Author: Richard Eyre

Published date: 1997

pages: 224pages



Serendipity, a word coined by an 18th century British writer named Hoarse Walpole, suggests an attitude of mind and heart that can give people the means to move from where they are to where they want to be, and perhaps even from where they are to where God wants them to be.


ノンフィクション。セレンディピティに関するお話です。

そもそもセレンディピティという言葉は、イギリス人の伯爵でHorace Walpole氏という方が、"The Three Prince of Serendip"というペルシャ民話から作った造語らしいのです。Serendipとは今のスリランカのことだそうです。この民話、私は以前ショートバージョンで読んだ事があるのですが、全文で読むと確かに興味深いです。

セレンディピティとは、"a happy accident " 「幸運なる偶然」のような定義で使われますが、この「偶然性」というのは実は本来は非常に薄く、むしろ自ら引き寄せる意味合いの方が強いのではないかと。

民話に登場する3人の王子は、かなりハードな使命を与えられ冒険に出るのですが、目的を果たす前にたくさんの人を助けます。慈愛と英知、忍耐と勇気、つまりこれらの美徳というか前向きな姿勢がキーで、それらを持って人生に挑んだ結果、セレンディピティが「偶然」ではなく、「必然的に」起きる。誰よりも強く望み、それに向けて努力しながらも、人を押しのけてまで、または不幸な人を無視してまで手に入れても仕方ないという姿勢。

引き寄せの法則のような感じで、具体的にセレンディピティを招く体質になるためのステップなどが紹介されております。まあそもそも「狙っちゃダメ」な領域ですから、精神面とかのお話ですね。

美徳とはかけ離れていますが個人的な経験を。数年前、サンフランから成田まで一人。前の方のいい席を確保したくてかなり早くから予約を入れ、ウェブサイトで座席のチェックもし、万全の状態でチェックイン・カウンターへ向かいました。ところが乗り合わせた団体のお客さんの席が一つ足りないので、席を変わってもらえないかと打診が。そもそもなんでみんなでそんな並んで座りたいのか不思議だし、希望を確実にしたいならもっと事前に努力しようよとも思ったのですが、まあ困ってるらしいので譲ったのです。後ろの方のど真ん中の席に移動させられるのも覚悟で。そうして代わりにあてがわれた席が、なんとビジネスクラス☆。米系の航空会社だからか、空きがあるからどうぞとさくっと。またある時似たような感じで、窓際の席を人に譲った結果、4列席全て、つまりエコノミーなのにフルフラットで寝て過ごせた経験もあります。あれも一種のセレンディピティだった・・・違うか。

本は非常に短く読みやすいです。15年近く前の出版なので、現在は似たような本が多くてあれこれ混ざってしまいそうですが。


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Book No. 90


Title: Hotel on the Corner of Bitter and Sweet

Author: Jamie Ford

Published date: 2009

pages: 304pages




1986年、シアトル。主人公Henry Leeは、妻を病気で亡くしたばかりの中年男です。一人息子も手が離れ、特にこれといってすることもなくミッドライフを送っています。

そんなある日、家の近くのPanama Hotelが、新しいオーナーに変わったことをきっかけに、子供の頃に封印した、甘く苦い思い出が押し寄せます。

Panama Hotelは、第二次世界大戦が始まった当時、シアトルに住む日本人にとって中心的な場所でもありました。

40数年前。Henry Leeは12歳、中国人の親を持つチャイニーズアメリカンです。教育熱心なHenry の親は、強制的に「白人用の」学校にHenry を通わせます。ただ一人のアジア人であるHenry、イジメにもあっています。そこにやって来たのが日本人の親を持つKeikoです。HenryとKeikoはすぐにかけがえのない友達となります。

第二次大戦での日本と中国の関係。そしてアメリカとも敵対した日本。
ここシアトルでも戦争が続くほど、あからさまになる日本人バッシング。祖国中国で親兄弟を殺されたHenryの父の日本人に対する憎しみ。

そしてついにシアトルに住む日本人は財産を没収され、キャンプへと強制送還されます。

Keiko一家の大切な持ち物を隠し預かることを約束したHenry。そしてキャンプへも会いに通い続けます。二人は、友情を超えた愛を自覚し始めます。

初恋、戦争、許されない関係と、これでもかとベタなストーリーですが、これまたベタなタイトルがそれを打ち消すような気がします。Henryの純粋な恋が、読者の心を掴んで離さず、また所々で登場するジャズが、甘さとほろ苦さを一層際立たせます。


シアトルは好きな街の一つで、何度か訪れたことがあります。本に登場する"Uwajima-ya"(宇和島屋)にも行ったことが。現在はこじんまりとしているジャパンタウンですが、戦前はとても栄えていたのですね。

Panama Hotel はまだ存在していますが、ホテルの評判はイマイチみたいですね・・Panama Hotel

でもティーハウスもあるそうなので、お近くにお住まいの方はぜひ寄ってみてはいかがでしょうか?昔の写真なども展示されてるようなので。。


それにしても、ものすごく久しぶりの読書です。いくつか前のクラスでの本は読んでいたのですが、趣味の読書は引っ越しでさっぱりでした。

まだまだ落ち着かないのですが、今月は少し時間があるので、もう1~2冊は読みたいと思っています(o・ω・o)



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