136冊目: Salem's Lot

9780307743671.jpg

Book No.136
Title: Salem's Lot
Author: Stephen King
Publication Date: 1975
Pages: 653pp(Mass Market)


うえ~ん怖かった。でもやめられないとまらないで、これのせいでここ数日毎晩寝たのは3時過ぎ。しかしマスマーケット版とはいえ、650ページ級は久しぶりです。

The town knew about darkness. It knew about the darkness that comes on the land when rotation hides the land from the sun, and about the darkness of the human soul. These are the town's secrets, and some will later be known and some will never be known. The town keeps them all with the ultimate poker face.

そして登場人物が!多いことっ!
軽く30人はいましたか。とはいえ、町が一つ消滅する話をリアルに伝えるためには、最低これくらいの人間模様は描かないとダメでしょうね。それにしても、細部の描写がどうしてこんなにも恐怖心を引き立てるのでしょうか。キャリーに続くキング2作目の作品ですが、息の詰まる閉塞感と、映像が簡単に浮かぶ独特の文章が、もうこの頃既に完成されているのがすごい。

メイン州にある、Salem's Lot(Jerusalem's Lot)という架空の小さな田舎町(というよりほぼ共同体レベルの規模)が舞台です。時は1976年8月、そして10月までに、町は「完全に」崩壊します。

主人公のBenはスランプ気味の作家で、幼い頃過ごしたこのSalem's Lotに戻ってきました。彼はあるトラウマ経験を抱えています。

さてこのSalem's Lot。何で滅びるかというと、それが吸血鬼です。吸血鬼でリアルに人を怖がらせるって、結構大変だと思うんだけど、さすがホラーの巨匠です。しかもこの吸血鬼、十字架や聖水に弱く、日没まで出てこないという、超王道バンパイヤです。「初めて訪問した家では、その家人に招かれなければ侵入できない」というルール(Wiki)もちゃんと守るし、それがまた異様に怖い。Let Me In…。

前半は吸血鬼の正体も曖昧で、バンパイヤという言葉すら出てきませんが、ジワジワと忍び寄っていく感じがもう絶妙です。後半はバンパイヤとの対決になりますが、主人公の作家Benと、少年Markのコンビがいいねえ。ラストがまたズーンとくる。

バンパイヤというのはとても興味深いですよね。私なんて吸血鬼ものの映画を見てると、ハラハラしながらもふと、「これって逃げてるから怖いんで、噛まれちゃえば仲間だよね?」とか思ったりしちゃうんですが、この「悪の側にいってしまう」というアイデアって、クリスチャンの方にはそれほど恐怖なのかしら。日本は鬼ですら、良い鬼と悪い鬼がいますからね。それにしても吸血鬼って、仲間を増やそうとするけど、増えたら増えたで困りますよね。増やすしか生き方がないのかもしれませんが。なんだか年金みたいだわ。

ホラーを超えて、共同体が消滅していく様が上手く描けています。以前読んだガルシア・マルケスの「Chronicle of a Death Foretold」を思い出しました。こちらは現実に起きた事件が元ですが、外部の人間が入り込んだことによって、瀕死の町に何かが起き、白昼堂々人殺しが行われます。町にしろ、村にしろ、国にしろ、崩壊の引き金を引くのは外からの「何か」ですが、この侵入者を入り込ませる土台というのは、中の人間によってすでに用意されている。でもだからといって悪を野放しには出来ない。

人間の弱さと強さを、ホラー小説を通して見事に描いちゃうんだからすごいです。


にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ

TVドラマ:Downton Abbey

downton.jpg

関西に住む姉が、強力に進めるのでとりあえず見始めたDownton Abbey。韓流ドラマ一筋の姉をも魅了した、イギリスの貴族階級の世界とはいかに?

日本での放送はこちらで→ダウントン・アビー
Netflixではシーズン1だけその場で見れます。

Downton Abbeyの名で知られる大豪邸(城)に住む、貴族階級とその使用人たちが繰り広げるドラマで、私的には使用人たちの世界が興味深かった!

使用人の世界も、あれこれ階級があるのですねえ。肩書きも、単にバトラーとメイドだけじゃない。Butler, Valet, First-Footman, Second-Footman, Housekeeper, Kitchen-maid、Lady's-maid,House-maid,Cook,Scullery-Maid…うひゃあ。

イギリス映画で、お決まりのように出て来る相続問題と、使用人の世界。このご主人様と使用人の関係って、いっっつも不思議だったんですけど(そのお屋敷に組み込まれ過ぎって意味で)、やはりいろいろあるというか、ドラマがあるのですね。もうドキドキしたり、じわっときたり、すごい。

それと、きちんとした掃除とかテーブルセットとかお屋敷内を見るのも楽しみ。いちいちちゃんとしてるから、見てるだけで気分いい。

まだファーストシーズンの途中なのですが、ここから先、いくらでも、どんな風にも広がっていきそうでワクワクします。しっかりした土台とキャラ作りが出来てる証拠ですな。

少なくともシーズン2くらいまでは見たいものです。どんな展開が待っているのか、少しずつ見ていく予定。うひひ。

舞台のお城はこちら、
Highclere Castle
ジェーンオースティンやディケンズの故郷としても有名なハンプシャーにあるそうです。素敵ですなー。



にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ

おひとりさま映画: A Separation

MV5B.jpg

A Separation  ( 邦題『別離』)
2011年|イラン

やっぱりどうしても気になるので、先日観てきました。
考えてみると、イラン映画をお金を払って映画館で観るのって、これが初めてなんですよね。。

現代のイラン。近代的な奥さんのSiminは、家族で外国で生活したがっていて、その準備を着々と進めていますが、夫のNaderは、アルツハイマーの父親を見捨てるわけにはいかないと抵抗します。そこで Siminは離婚を提案しますが、これもNaderは拒否。Siminは実家に戻ります。娘Termehは、父親と、アルツハイマーの祖父のもとに残ることを選びます。

Siminがいなくなり、アルツハイマーの父親の面倒をみる人がいないので、若い(けど老け顔の)女性Raziehが雇われます。Raziehは、まだ幼い少女を連れていて、しかも妊娠中。毎日長い道のりを、(娘とお腹の中の赤ちゃんと3人で)バスを乗り継いでやってこなければなりません。そしてアルツハイマー患者の世話という、素人の限界を超えた仕事を任され、精神的に追いつめられていきます。

そんな緊張感が続くある日、やっぱり事件がおきてしまいます。

この事件が、更に深刻な問題へとつながっていきます。



まるで坂道を転がるように、事態は次々と周囲の人間を巻き込み、どんどん問題は大きくなっていきます。本質的に悪人はいないのに、思いやりは報われないどころか仇になる。出口の見えない展開と、一瞬も休まない緊張感で、2時間はあっという間でした。

親の介護という難しい問題に、さらに難しい宗教の問題が絡みます。そして西洋的合理主義な妻と、イスラム的信仰深い妻、法律と戒律、上手く噛み合ないものたちが、音を立てて不器用に衝突します。

とにかくいろんな組み合わせで、2時間ずっと言い争っていたような。雇われ女性Raziehが、自分の夫をHot Temperedなんだと弁護しますが、もうみんなHot Tempered(笑)。熱い、熱いよイラニアン!口論や言い争いが苦手な人にはちょっとキツイかもしれません。でもおすすめです。

数々の賞を受賞した映画ですが、イランの普通の良心的な夫婦(イスラムの女性蔑視イメージではない)の、普通の生活という、外国人に受け入れやすい舞台が成功の秘訣でしょうね。

それにしても、いろいろ気になることが残るエンディング。うむむ。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ

春とかそんなレベルじゃない

連日の20度越え、今日は25度。マグノリアや桜やマメナシが咲き乱れてますっ!


 ☆ここ数日のセントラルパークの様子
CIMG6365.jpg

CIMG6316.jpg CIMG6315.jpg
CIMG6318.jpg CIMG6253.jpg CIMG6369.jpg
CIMG6354.jpg CIMG6359.jpg

CIMG6315.jpg


  ☆街中も。街路樹はマメナシ一色だから、独特の匂いがすごい。
CIMG6345.jpg CIMG6382.jpg wCIMG6379.jpg


でも週末はお天気崩れちゃうみたいですね。
それにしても観測史上、2番目に暑い春だとか。

朝から映画見て、一日中公園で読書して、
帰りがけにコーヒーだけ飲みにMETに寄る(クーラーばっちりで涼し~。でもこの前まで暖房あったけ~とか言ってたのに<泣)というおなじみのコース、んで帰宅。
CIMG6330.jpg
思いっきり日焼けしてました。夏か。



にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ

135冊目: War Horse

war horse book

Book No.135
Title: War Horse
Author: Michael Morpurgo
Publication date: 1982
Pages: audio book

「War Horse」なんて、タイトルだけでドラマ性を感じますね。

なんとなく狙いを感じて手が出せなかった感もありますが、読みました。思っていたよりもずっと良かったです。

ナレーターは馬のJoey。馬が主役でナレーターというと、有名な古典、Black Beautyがありますが、人間の争いや都合に巻き込まれる動物という設定で、私は大好きなジャック・ロンドンのThe Call of the Wild(1903年出版)みたいなのを期待して読んだのですが・・

・・全然違いました。というか180度違うタイプの本でした。

The Call of the Wildでは、主人公の「犬」Buckは、裕福で愛情ある飼い主のもとから一転、ゴールドラッシュで一攫千金を狙う男達の間に投げ込まれます。欲むき出しの人間たちの間で道具のように痛めつけられますが、一方でそんな荒れた生活と荒野での暮らしが、Buckの本能を呼び覚まします。サバイバルをかけた極限の生活の中で、Buckは初めて自分の血を知るのです。つまり、大事なのは、人間の愛と優しさの間で飼いならされることではなく、本当の自分を生きることだ、みたいな話です。

さてWar Horseです。

主人公の「馬」Joeyは、少年Albertの愛を受けて、牧場馬として育ちます。しかし時代は世界大戦の真っ直中、Joeyは英国軍の戦争用の馬として売られてしまいます。戦火を駆け巡りながらも、イギリス軍、ドイツ軍、フランス人とさまざまな人と出会い、そこで人々に愛と力を与え、同時に彼らの愛を受け取ります。そしてMy Albertと一緒に、元の牧場へ戻ることがJoeyの願いです。


The Call of the Wildと違い、出て来る人はみな良い人で、愛がたっぷりです。War Horseは、動物を主人公にしていますが、伝えたいのは戦争の無意味さと、生きるための輝きや希望の方だと思うので、この馬と人間、または馬を通した人間同士の愛を描くことが、とても大事なのでしょう。

残虐なシーンもなく、意地悪な人も出てこないので、安心して読めます。それでいて厳しい戦争もきちんと伝えています。個人的に、一番注目したのは主人公Joeyの一人称のトーンです。感情的ではもちろんなく、かといって冷めた感じでもなく。。喜怒哀楽はほとんどありませんが、それでいて、Joeyの気持ちがしっとり伝わって来るという。この辺が上手いなと思いました。

ちなみにこちら、リンカーンセンターでもロングランですね。この舞台、5回も観たって人知ってます。そんなにいいのかしら。私は映画版をDVDで十分かな?と思ってますがダメ?

あと先日の話です。セントラルパークのゲート近くの信号を待っていたら、側にいた馬車の馬が頭をこちらにスリ寄せてきてくれたので、撫で撫でしてきました。びっくりしましたよ!普段は目隠しもしているし、あまり人の動きを気にもとめてないようなのですが。それにしても馬は本当に愛おしい。なんと賢く、美しく、優しい生き物なんでしょうね。


***************************************************
CIMG6211.jpg
こちらは今朝、セントラルパークで遭遇した
パトロール中の騎馬警官。

大変そうな馬車の馬と違って、警察の馬はみんなゆったり優雅な感じしますよね。。








にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ

134冊目: When You Reach Me

200px-When_you_reach_me.jpg
Book No.134
Title: When You Reach Me
Author: Kate Gartner
Publication date: July 2009
Pages: 208pp


By sixth grade, Miranda and her best friend, Sal, know how to navigate their New York City neighborhood. They know where it’s safe to go, like the local grocery store, and they know whom to avoid, like the crazy guy on the corner. But things start to unravel. Sal gets punched by a new kid for what seems like no reason, and he shuts Miranda out of his life. The apartment key that Miranda’s mom keeps hidden for emergencies is stolen. And then Miranda finds a mysterious note scrawled on a tiny slip of paper…..


読もう読もうと溜まっていたヤング~ヤングアダルトブックをまとめて読んでいます。まだまだ「Holes」「War House」「The Graveyard Book」、それとHanger Gamesシリーズの最終本「Mockingjay」など真打が積読中。
読みたい本があれこれあると、本当楽しみ。わくわくする~

さて今回の本、When You Reach Me。舞台は1979年のニューヨーク。以前紹介したExtremely Loud and Incredibly Closeと、同じエリアのお話。ちなみにわたしも今このエリアの住人なので、余計楽しい。
ナレーターの少女は12歳のMiranda。パラリーガルの母親と(+時々遊びにくる母のボーイフレンドと)暮らしています。

Mirandaには小さい頃からの親友Salがいますが、ある時二人で下校途中、見知らぬ少年がやってきてSalを殴ります。そしてそれからなぜかSalはMirandaを避けるようになってしまいます。

さらに。ある日家に帰ると、部屋の鍵が開いている。母親はもちろん仕事でいない時間です。何も盗まれていなかったけれど、隠しておいた部屋の鍵と、ボーイフレンドの靴だけが無くなっていることに後々気がつきます。そしてその日から、なぞの手紙が届くようになります。

ヤング向けサイエンスフィクション、タイムトラベルを扱った作品ですが、サイエンスっぽい感じはあまりしないです。
いろいろ不思議なことが起こり、最後にタイムトラベルで辻褄が合うという感じでしょうか。

英語も簡単なので読みやすいというのもありますが、かなりページターナーなので、一度読み始めると本を置けない。金曜の夜、朝の4時までかけて一気読みしました。

大人が読むと、むしろ楽しいかもしれません。子供の頃ってこういうことよくあったよね、とか、あの時代はこういう人結構いたよね、みたい偏見があるのでかえって騙されちゃうかも。アメリカのテレビ番組に詳しければ、Dick Clarkや彼のゲームショー話も楽しいかしら?

ニューヨークと東京の差はあるけれど、70年代前半に生まれ、完全な「鍵っ子」として育った私も、似たような時期に大都会で少女時代を過ごしていたわけです。ある意味自由だけど、ある意味危険だったなあなんて思ったりもします。

それにしても、「鍵っ子」のことを英語で Latchkey Childと言うそうですが、この時代はMirandaのような Latchkey Childがたくさんいたみたいですね。今ほど親の監視や子供法がなかった時代ですしね。日本と同じですね。

それとこの本に出て来る小説、A Wrinkle in Time。こちらもかなり有名な本らしい。。これもいつか絶対読みたい~。


***************************************************

CIMG5837.jpg聖パトリックデイなり。

アイリッシュパブで、ビールを飲みながらジョイスのダブリナーズでも読みながら過ごす.....なんてやり過ぎか。それにどこのパブもばか騒ぎで、そんな感じじゃ全然ない。
しかし緑色のビールだけはどうしても飲む気にならないけどな。。どなたか飲んだ方います?




にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ


133冊目: Little House in the Big Woods

Book-BigWoods.jpg

Book No.133

Title: Little House in the Big Woods

Author: Laura Ingalls Wilder

Publication date: 1932

Pages: 238pp




Mary was bigger than Laura, and she had a rag doll named Nettie. Laura had only a corncob wrapped in a handkerchief, but it was a good doll. It was named Susan. It wasn't Susan's fault that she was only a corncob.


All alone in the wild Big Woods, and the snow, and the cold, the little log house was warm and snug and cozy.


おなじみ「大草原の小さな家」の原作です。
作者Laura Ingalls Wilderが、子供の頃の記憶を頼りに、開拓時代のアメリカ中西部での生活を半自伝的に描いた作品。

Laura Ingallsの「Little Houseシリーズ」は全9冊ありますが(*1)、テレビでもおなじみの「大草原」生活はまだこの先のお話。シリーズ1冊目のこちらでは、ローラ一家は、周りに誰もいないウィスコンシンの森の中で、ほとんど自給自足の生活を送っています。見渡す限りにご近所はなく、雑貨屋などがある一番近くの町までも、山道で10キロの距離。そしてクマやオオカミがウロウロしています。それでも叔父さん一家が時々遊びにくるし、知り合いで集まってパーティーもするし、一家はここで平和に暮らしています。

この森の生活の後、一家はカンザス、ミネソタ、アイオワ、サウスダコタと渡り歩くわけですが、開拓時代とは言え、この放浪生活はかなり大変なものだったようです。それに比べると、こちらの森の中の生活は、なんだかとても楽しそうだし幸せそうなんだけどなあ。もちろん生活はほとんど父Charles(Pa)の狩猟の腕にかかっているのでリスキーと言っちゃリスキーかもしれませんが、そもそも独立心の強いお父さんだし、性に合ってたんじゃないかしら。

バターや、チーズや、薫製食品を作ったり、メープルシロップを集めたり、大麦や小麦の収穫。読んでてワクワクするし、その上いろいろ「へえ~」と思うことが満載。思いのほかたくさん学べた。女性の仕事も、この時代は本当に多いです。着るものもみんな手作りですしね。基本、春から秋は、冬に備えての準備です。出来る限り食料を集めては、保存用に加工する。

お風呂や身だしなみなども、電気も水道もないわけですからイチイチ大変なのですが、それはもうきちんと生活しています。規律と節度がないと生き残れない時代ですね。

作者のLaura Ingallsは、60歳を過ぎてから小説を書き始めた人ですが(60代で書き始め、亡くなったのは90歳!)、この幼少時代がとても楽しく、印象に残っているのでしょう。まるでほんの数年前のことのように、それはもう生き生きと、鮮明に描けています。長生きの秘訣もこれかしらと思うくらい。

とにかく楽しくて、読んでてワクワクしました。まさに「古き良き時代」って感じです。現実ではいろいろ大変だったでしょうけどね。

暖かい部屋でホットココアを飲んで幸せを感じるのは、冬の寒~い日ですよね?遠足のおにぎりが泣くほど美味しいのは、お腹がペコペコだからですよね?ローラの幼少時代は、まさにそんな喜びの連続だったんじゃないかと思います。

外が危険だからこそ、周りは真っ暗な森だからこそ、他に誰もいないからこそ、家の中は明るく、暖かく、安全なのですよね。


(*1)Little House in the Big Woods/Little House on the Prairie/Farmer Boy/On the Banks of Plum Creek/By the Shores of Silver Lake/The Long Winter/Little Town on the Prairie/These Happy Golden Years/The First Four Years


***************************************************

CIMG5690ffff.jpg20度近い暖かな日々が続いたと思いきや。

今日は肌寒かったな~。

薄着になると、寒くなる。厚着をすると、暑くなる。



にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ


一体なんだったんだ。。

CIMG6541 copy春です。

あちらこちらで新芽が顔を出してます。

こちらに引っ越してきて1年経ち、あれこれしなきゃならないことも増え、その流れでツベルクリン反応検査を受けることになった。

ツベルクリン反応検査は(日本ではBCGワクチンでおなじみですが)、結核菌感染の有無を知るために行われる検査です。注射をうち、48時間~72時間の間に出た赤い発疹の大きさで陰性か陽性か判断される。

発赤が、直径9mm未満なら陰性、10mm以上ある場合は陽性で結核の疑いアリとなり、レントゲン検査をして、多くの場合薬を9ヶ月くらい飲み続けなければならない。副作用もあるそうだ。

私が注射をうったのが土曜日の昼過ぎ。1時半ごろ。48時間後、月曜の1時半にドクターに発赤を見せにいくことになっていた。実は半年前に似たような検査を受けていて、何の問題もなかったので安心していたのですが。

なんと翌日から腫れが出始めて、月曜の朝は10mmどころか、30mmくらいあった。文字通り下腕が真っ赤に。結核菌に感染したのか?う~半年前は何ともなかったのでおかしい。咳とか、症状も何もないし。

ネットで調べてみると、日本人はBCGワクチンを接種しているので、稀に大人でも反応が出る人がいるという。BCGワクチンは本来15年くらいしか効き目は無いそうだが、体内からワクチンが綺麗に消え去るわけでもないので、ワクチン効果はなくても、検査すると反応する場合があるとかないとか。なんだそりゃ。そもそもツベルクリン反応は、かなり個体差があるそうで、それで日本では検査ではなく、ワクチンをする流れになったらしい。

とにかく困った。ここで陽性の疑いアリにされてしまうと、指定された病院(えらい遠い)までレントゲンを取りに行き、9ヶ月副作用もある薬を飲み続け、何よりも必要な書類の提出が、その間出来ない可能性もある。9ヶ月、身動きが取れないかもしれない。これが一番困った。やはり事情が通じる日系の医師を探して行くべきだったのか。

悶々としながらも、とりあえず病院に電話をして、予約を翌日に変えてもらう。腫れを見ていたら、朝が一番ひどく、昼には少し小さくなっていたし、体が過剰に反応しているだけの可能性もあったので。

病院からは、72時間以内なら問題無いということで、火曜の午前中、11時頃来なさいと言われる。

ヒヤヒヤしながら迎えた火曜の朝。発赤は予想通り、目に見えて小さくなっていた。でもまだ12mmくらいはある。微妙。

経過から言えば、間違いなく小さくなりそう。服でこすれないように半袖でいく。寒かったが、でも冷やした方がいいような気もするし。

10時半、病院についた頃には、直径が10mmになっていた。ギリギリラインだ。もう1mm。

そして個室に通され、先生を待っていると、なんとみるみる発赤が引いて行く。

11時ちょっと前に先生が到着し、ルーラーを取り出し大きさを計る。

3mm。ビューティフル。何の問題もなし。

腕には蚊にさされたような、ほんのり赤い点があるだけ。なんだったんだ。

嬉しかったけど、安心したら急に心配になった。本当に感染してたら、やっぱりまずいんじゃ。。

とりあえずコトの流れを恐る恐る説明すると、まあ問題ないだろうとのこと。本当に感染していたら、72時間以内でここまで発赤が小さくなることもないだろうと。

だとすると、あの発疹は何だったのだ。

月曜日、48時間の時点で行けば、間違いなく陽性と言われたに違いないのに、70時間で行けば問題なしだ。

ツベルクリン反応なんて、やっぱり当てにならない。こんなお役所仕事的な雑事に振り回されると本当イライラする。


************************************************************
CIMG6122.jpg
それにしても、こんな急に暖かくなって、
何が困るって贅肉。

体が全然薄着対応になっていないんですけど。

とりあえず3時のおやつのケーキやペストリーは
今日で最後。

3キロ痩せるまで間食しない。誓ったもんね。


にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ


132冊目: Dreamland

18556210.jpg


Title: Dreamland

Author: Sarah Dessen

Publication date: September, 2000

Pages: 250pp




Wake Up, Caitlin.


外れなしのSarah Dessen。ティーン向け小説の中では、私はダントツに好きな作家です(つまり♀用)。

Sarah Dessen他のレビュー
Keeping the Moon
Just Listen

その彼女の小説の中でも、今回はダークな一冊です。

主人公のCaitlinは、ちょうど16歳の誕生日を迎えたばかり。Caitlinには何でもパーフェクトにこなす出来のいい姉Cassがいて、Cassは秋から名門イエール大学に進学することが決まっていた。

けれど、Caitlin誕生日のその日、Cassは何もかも捨て、ニューヨークに住むボーイフレンドの元に行ってしまった。

PTAの役員を勤め、優秀なCassの学校行事を追いかけることが生き甲斐になっていた母は、Cassの逃避行でもぬけの殻状態となるが、Caitlinがチアリーダーチームに所属しはじめると、だんだんとそちらに関心を向けるようになる。

* * *

姉の後ろを追いかけるように生きてきたCaitlin。時には学び、時には反面教師にして。影として、常に2番手として、注目を浴びることも少ないが、一方でその分自由を与えられてもきた。

姉が突然いなくなったことで、家庭で急に注目される。期待に応えることも、また失望させることにも慣れていない次女は、ストレスから逃れるように、まったく別の世界に住むRogersonに惹かれ始める。

姉なら選ばない道をあえて選び、道に迷い、自信が持てず、ダークサイドに惹かれ、自分を見失っていく。そもそも「私」とは誰なのか。最初から、どうであれロールモデルとして存在する姉がいて、完全にオリジナルな自分を探し出すことが出来るのか。というよりも、完全にオリジナルな自分なんて、最初から存在しないのではないか。

次女や次男、もしくは中間子というのは、親の関心を独り占めした経験が一度もないので、自分を一番に、もしくは何より優先させるという発想がそもそもないし、されると戸惑う。傍から見ると自由に生きているようだけど、本人にとってそれは、自分一人で完結する限りにおいての自由であり、例えば周りを巻き込む「我がまま」とは、180度違う性質の自由だ。

ある意味他の誰よりも心の支えとなっているきょうだいとの関係。そしてその関係の中で確立していく自分のキャラクター。そして胸の奥深いところで蟠っている嫉妬や理不尽さ。それでもやはり、他の誰よりも(親よりも)分かり合える唯一無二の存在。

そして、中上流家庭の一番問題がなさそうな娘さんたちに増えている精神的な病をいろいろ取り扱った作品でもあります。でも誰が悪いとかではなく、みんなそれぞれに自分の道を探さなきゃならないって感じで。おすすめ。


***************************************************

CIMG6154.jpgグラセンのアップルストア。

夕方のジーニアスバーはやっぱり混んでた。ちゃんと予約入れて行ったけどね。

とりあえずアートのクラスの方も一応目処が付き、あとはゆっくり仕上げのみ。

今回は我ながら頑張ったゼ。









にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ

和書「こころ」夏目漱石

f0138055_10194967.jpg


高校の教科書でよく使われる漱石の「こころ」を、久しぶりに読みました。

「私」は、ある夏ひょんなことから出会い、近づきになった「先生」に、特別な興味を持ちます。先生は、何をしてるわけでもない知識人で、奥さんと二人、そこそこある遺産を食いつぶして生活しています。

小説は、上「先生と私」、中「両親と私」、下「先生と遺書」の三部構成で、最初の二つのナレーターは「私」で、最後の部は先生の手紙を通して語られます。

先生は、心にいくつも傷を持った人で、ある意味世捨て人のようですが、「私」は少なからず関係を築くことに成功し、ついに先生は今まで誰にも打ち明けてない秘密を、いつか話そうと約束してくれます。

この秘密こそが最後の部、「先生の遺書」であり、先生と、先生の幼なじみで友人「K」に対する複雑な感情と、二人の友情が、延々と語られていくのです。

* * *

私はこの小説で、知り合いのA子とM子思い出しました。

A子とM子は、性格は真逆ですが、30代で独身、同じ地元、同じような家庭で育ち、姉妹のような仲でした。二人ともゴルフと洋画と海外旅行が大好きで、出会い(婚活?)も求めてよく一緒に海外へ出かけていたのですが、ある年、二人で予定していた旅行直前に、これまた双方の親が倒れるというハプニングが起きました。

責任感の強いA子は、親が心配で、旅行をキャンセルしました。そして末っ子のM子は、むしろだからこそと旅行を遂行しました。そしてその結果、なんとM子は、その旅行で見事理想通りの彼を見つけ、おまけに出来ちゃった結婚してしまったのです。

その旅行は、いつも通りA子の企画でした。滞在型のリーズナブルなコンドを見つけたのも、近くにゴルフ場があることも、全てA子がリサーチし、何から何まで全てA子が手配していました。M子は、よくわからないままいつもの通りA子の企画に乗り、言われるままの場所に行き、今回はまんまとそのゴルフ場で、今のアメリカ人の旦那さんと出会ったと言うわけです。

この後起きることは、おそらくみなさん想像つくでしょう。A子は、M子と絶交しました。事の流れはよく覚えていません。確かA子がM子の彼氏(旦那)を悪く言いはじめたのが発端です。騙されているとか、お金が目的だとか(旦那さんになる人はお金持ちだったのですが)。共通の友人にもあれこれ吹き込み始めて、そしてなぜか、どうであれ、A子の方から、M子に絶交宣言をしたそうです。そんな男と不幸になるあなたなんて見たくないから、じゃあね、と。

M子は事の展開にすらついて行けず、がっくりしていましたが、そうこうしている間に子供も産まれ、またすぐ第二子が出来、念願の男の子と女の子を一人ずつ、そして郊外に広い戸建ての家を買い、過去の友人のことは思い出す暇もないまま、幸せな家庭を築いています。そして一方のA子ですが、今では何事も無かったかのように元気になった親と暮らしながら、M子は暴君でDVの夫(なぜかそうなっている)に縛られアメリカで苦しんでいると、周りに言って歩いているそうです。

A子の行動自体はひどいですが、気持ちはある意味理解できるかもしれません。M子の暮らしは、本来A子が手に入れるはずだったものです。M子は横からやって来て掻っ攫ったとも言えます。

「こころ」の先生は許しませんでした。本来自分が手に入れるはずのものを、奪い返したのです。しかしそれは、別の苦しみの始まりにしか過ぎませんでした。

友情とは、深ければ深いほど、嫉妬心がうごめくものなのかもしれません。それは愛と同じです。子供は最初、同性同士で思春期疑似恋愛をすると言われてますが、実は二つが同じものだからかもしれません。

こういうの面倒くさいなあとも思いつつ、でも、ということは、逆もまた然り?

嫉妬を感じる人こそ、本来は大親友になる可能性を秘めている人なのかもしれません。無難な人を友人に選んでも、なかなか親友にまで至らないのかも。

* * * * * * * * * * * * * * * * * 


CIMG6175.jpg今月で終わってしまうアートのクラス。
現在根を詰めて、最後の仕上げにかかっています。でもこれが仕上がると最後かと思うと悲しいよお~。

並行してデッサンの練習で通いつめていたMET。バッチも気づけばこんな溜まってたさ。





にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ


カレンダー

02 | 2012/03 | 04
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

プロフィール

koburii

Author:koburii
HN:こぶり
*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。

カテゴリ

月別アーカイブ

Copyright © koburii