4泊5日の、ニューヨークからボストンへひとり旅行。

4日目の続きと最終日の記録を一気に。

魔女狩りの地、セイラム観光した後、夕方にはボストン市内に戻ります。

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町を少しブラブラした後、Union Oyster Houseの前を通ったので、
ここで早めの夕飯を。
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まずビールを注文し、あとはひたすらオイスターを頂く。
半ダース&他のディッシュを注文しようかと迷うが、面倒なので
オイスターのみ、ダースで注文。
しかしさすがに途中で飽きてきて、クラムチャウダー追加。
オイスター半ダースと、クラムチャウダーで十分でした。

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まだ明るい時間ですが、部屋でゆっくりセイラムで買った本が読みたいので
早めにホテルへ。お風呂に入ったら、あとはまるまる読書タイム。幸せ。
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翌日は最終日。最後くらいは早起きしたくて早めに寝ました。

***

さて。5日目、最終日です。

お昼の電車なので、観光の時間はありません。

ボストンコモンの朝の最後の散歩だけでも。
朝食は軽くカップケーキとコーヒー。

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肝心な人を載せ忘れていました。
サミュエル・アダムスさんです。

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銅像とお墓です。
これは何時見たのだっけ。
もう3ヶ月も経っているので、既に記憶がごちゃごちゃになってます・・

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散歩を終えてホテルに戻り、預けていたバックパックを受け取り、
最後にもう一度、お昼用のクラムチャウダーを買ってアムトラックへ。
アムトラックでも飲んでますね。旅の時間は夢の時間ということで。

5時前にはニューヨーク着。ペンステーションに着く。
出張で西海岸から戻ったばかりであろう夫を呼び出す。

一人旅はたまにしたくなるけど、やはり相方同伴の方が便利は便利だなあと
実感する時でもある。

でも今度は一人で冬のロッジに籠りたいものだ。

出来れば2週間くらい。



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4泊5日のボストンひとり旅行。4日目です。

この日の目的は、ボストンに行く機会があったら絶対行こうと
決めていた場所の一つ。セイラムです。
アーサー・ミラーの舞台劇でも同じみですが、1692年の魔女裁判で
有名な地ですね。しかし・・・

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年のせいか、昨夜飲んだせいか、ここにきて疲れがどっと出る。
で、起きたのはなんとお昼近く。まあおばさんですから。お許しを。
先日行ったお店でランチの割引券をもらっていたので、これでまず寿司ランチをします。そしてゆっくりコーヒーを飲んで、ノコノコ暢気に出発です。

セイラムは、ボストン市内の北駅から約30分、
更に列車で北東へ向った場所にあります。

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電車の数も少ないし、向こうでの駅の様子もわからないので
待っている間に窓口で質問したり時刻表をもらう。
シーズン中とオフで時間の変更があるので、もらうと便利かも。
駅員さんがえらく親切でした。

セイラムに着きました。
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駅を降りると階段があるのでこれを登ると大通りに出ます。
まっすぐ南下してEssexストリートを左折すると、メイン通りへ。
お店も並んでいるので分りやすいでしょう。
市内マップがもらえる観光案内所もあります。

セイラムの町はいくつかの、ガイド付きミュージアムがあるので、ここを
巡るのが一つの遊び方。
ウィッチ・ミュージアムは子供騙しっぽい気もしないではないが、
まあ意外と楽しめた。
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しかし想像していた町の雰囲気と、全然違って驚いた。
もっとこう、暗くて、森っぽい場所を期待していたのですが。。
港町特有の開放感もあり、ここがあの血塗られた歴史の舞台なのかと思うと、
がっかりしたような、驚いたような。。

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それでも古い建物、教会が保存されていて、都市化されていないし
当時の雰囲気を多少なりとも味わえる貴重な場所だと思います。

魔女裁判で処刑された人も眠る、古い墓地エリア。
ハロウィンの時期はここにも人が集まるらしいですけど、
この日は、誰もいなくて私ひとり。魔女の地の墓地に、中年主婦が一人。
別の意味で怖いだろう。

しかし墓石をよく見てみると、メイフラワーに乗ってやって来た人のお墓もあって
ちょっと感動しました。
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なぜセイラムで、この時期、魔女狩り・魔女裁判が行われ、無実の人が多数処刑されたのか。

まず、魔女狩り・魔女の処刑は中世ごろから、ヨーロッパなどを中心に広くあちこちで行われています。聖書にははっきり、「魔女を生かしておいてはならない」(出エジプト記22:18)と記されているし、1400年代末からその後300年の間に、魔女疑惑で処刑されたは人は、1万人とも5万人とも言われています。

さて1600年代。理想のプロテスタント生活をおくろうと、新大陸にイギリスから渡ってきた清教徒達。そもそも最初から、キリストに倣いて的な禁欲生活を自分たちに強いていたわけです。

1692年のまだ寒い冬の終わり頃。司祭の娘で9歳のBetty Parrisと、その従姉妹で11歳になるAbigailが占い遊びをしています。もちろん厳しい清教徒生活では、占いもまじないも禁止されています。
ところでセイラムは、他のコロニーと比べると若者の数が多いのが特徴でした。

物資も貧しいこの時代、例えば病気になっても十分な薬もない。この家の黒人の女奴隷であったTitubaは、薬草の知識や、おまじない的な知恵をたくさん持っていて(そういえば「魔女の宅急便」では、キキのお母さんは薬草で薬を調合するのが仕事ですね)、この家の娘たちもTitubaを通し、原始的な力や自然や占いに触れ、そして魅了されていきます(現代でも、例えばホメオパシーなどの自然治療を指示するのは女性が多く、異論を唱えるのは男性や医学会など権威のある所だったりします)。

さて、少女達のお気に入りの占いに、水の中に卵の白身を落とし、未来の旦那さんを見るというのがあり、これに没頭していたわけですが、ある時娘のBetty Parrisが、旦那さんではなく、棺桶のイメージを受け取りパニックしてしまい、寝込んでうわごとを言いはじめます。奇妙な行動を取るようになった少女。そして最初の魔女疑惑はその女奴隷、Titubaにかかります。

思春期少女特有の、虚言、妄想、思い込み。エネルギーのはけ口のない環境がそもそもの原因ですが、それを言ったら終わりな社会。
また当時、村の人々は、アメリカンインディアンの襲撃にもおびえていたし、一方で疫病も流行っていて、これらを「神は我々の生き方に満足されていない」とコロニーの人々はとらえていました。

魔女と疑いをかけられ、処刑された人たちは、高齢の独身者、または離婚再婚を繰り返す男性、仕事もせずブラブラしているものなど、みんなと同じ行動を取らない者、宗教的に疑問視される者、引いては村の厄介者と、普段から思われていた人たちばかりです。共同体が、その存続のために自ら生け贄を必要とし、無実の人を利用する仕組みは、どこでも同じですね。

これらの人々が、魔女裁判で一掃されます。口を挟むもの、誰かを庇う者は、芋づる式に。人口500名程度の村で、最終的には30名近くの人々が、わずか数ヶ月の間に次々と処刑されていきました。

ちなみにミュージアムで購入したのはこちらの本。

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魔女裁判でのやり取りも記されていて大変興味深かったです。
そのうち感想も書きたいと思います。

こちらのSamuel Pickman Houseは、魔女裁判のあった当時からの建物だそうです。大通りに戻り休憩してから、港に向かいます。
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港の先にはHouse of the Seven Gablesがあります。ホーソーンを愛する方は本当ぜひ。



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ダイエット 52日目〜65日目

目標:10/23までに5kg減らす

*前回の測定から -0.5kg

【Total...−3.5kg】


って別に、ダイエット休んでたわけではないのですが、
体重計がダメになってしまい、計測抜きできました。
やっとこさ新しいの買ってきました

恐る恐る体重計に乗る。まあやっぱり痩せてはいませんね。ち。

しかも目標期限まであと1ヶ月切っています。やばいやばい。
ちなみに期限日に意味はなし。
開始日がたまたま7月23日で、その3ヶ月後ってだけです。

考えてみると、夏休みの宿題も最終日に取りかかるタイプ。
無駄に期限を設けると、なぜか「それまでにやれば、、」とわけのわからない
先送り行動に出る癖があるのを忘れていた。

気がつくと街もすっかり秋で、トレンチコートを着てもいいくらい。
ほっそりした体でトレンチを着たいので、早くもうちょっと痩せよう。
というか少し焦った方がいいような気がしてきた。
ダウン着る時期になったらどーでもよくなりそう。
予防のためにダイエット日記は冬も続けていこう、うん。

そして今週で、夫のヘルプでしている雑用がほとんど終わる。
自由時間も増えるので、読書もそろそろしたいし、美術館も

早速、気になっていたキンドルの辞書を新しくした。
ビルトインディクショナリーはとても便利なのだけれど、OEDが難し過ぎて、
だんだん利用しなくなっていた。

買ったのはこちらで、英語を学ぶ外国人向けのもの。
Merriam-Webster's Advanced Learner's Dictionary

わかりやすくて全然良いのだけれど、なんとなく辞書を引かないクセが
出来てしまって(OEDが難しいせいで)、あまり使わない。
もっと早く購入して、辞書癖をつけるんだった。
ビルトイン辞書は本当に便利だし、語彙増やしたいし。。

そしてこちら。
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ずっと読みたかった小野不由美さんの「屍鬼」

前回読んだ、Salem's Lotの日本版と言うか、オマージュ作品らしいのですが、日本人にはこっちの方が怖いという噂もあるので気になって気になって。

古本ゲット。1冊2ドル。更に半額セールで、上下で買って
2冊で2ドルだった!安い!

アマゾンで買うと文庫本だと5冊、ハードカバーは上下巻2冊だけど、
どちらにしても日本から取り寄せると高そうなので、買うのはちょっとどうかなあと思っていたのです!
久々に本の神様舞い降りた感じです。ありがとう!

でも読みたい洋書もたまってますので、読むのはもうちょっと先になりそうです。読書の秋到来だ〜


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Identity (邦題:アイデンティティ)

監督:James Mangold
制作:2003 アメリカ

秋ですなー。
秋の夜長ということで、未見のサスペンスもので、面白そうなものを探してみています。

こちらの映画は、大雨で町の外れのモーテルに閉じ込められた11人が、順番に殺されていくサスペンス&ミステリー。私好みの閉じた空間もの、主演は好きなジョン・キューザック。

面白いですよー。最後までワクワクしながら見て、大満足でした。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」にインスパイアされたそうですが、一度ならず意外な展開が待っていますよ。

元映画女優と、その女優のリモ運転手で元警官(これがジョン・キューザック)。母親と息子と再婚相手の父、結婚したばかりの若いカップル、売春婦、囚人&彼を護送中の警官、そしてモーテルのオーナーと、一見何の脈略も無さそうな人々ですが、みな何かに導かれるようにこのモーテルにやってきます。

モーテルの中で、次々と誰かが殺されていくのですが、必ず死体の側にモーテルの鍵が置かれてる。ルームキーの番号は、10、9、8、7、と一人死ぬごとに数がどんどん小さくなっていきます。

実はもう一人重要人物がいます。冒頭シーンでも登場する無差別殺人の犯人。この犯人は、子供の頃、ネグレクトの母親にモーテルに置き去りにされた過去があります。彼の精神鑑定で検事と弁護人が議論するシーンが、モーテルの話とパラレルですすんでいきます。

そしてそう来たかー!な展開が。やられましたよわたしゃ。

この無差別犯と、モーテルの11人はどんな関係があるのか。実はある共通点があることを、モーテルの人々は気がつくのですが・・・

雨の夜のさびれたモーテル、偶然集まった見知らぬ男女、一人一人消えていく恐怖、サスペンスの王道のようなそそられるキーワード満載です。秋風のふく真夜中に、夫が寝た後一人ワインを飲みながら楽しみましたよ!結末は、怖いというより物悲しい・・。


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Carnage(2011)

監督: Roman Polanski
原題: Le Dieu du carnage / 邦題: おとなのけんか

「ローズマリーの赤ちゃん」でおなじみの巨匠ロマン・ポランスキー監督。ポランスキー監督で、”Carnage"(大虐殺)とくると、タイトルだけでドキドキする人がいるかもしれませんが、コメディですのであしからず。

オリジナル・タイトルは" Le Dieu du carnage"、邦題は「おとなのけんか」。邦題そのまんまです。捻りがないけど、ひらがなにすることでニュアンが出せる便利な日本語。

これ、もともとは舞台ですかね。大人が4人、基本リビングルームだけで話が進んでいきます。室内劇というか、こういう閉じた空間劇って結構好き。

子供同士がケンカ(というより片方がもう片方に暴力をふるって怪我をさせた)をし、その話し合いで集まった二組の夫婦。

怪我をさせられた子の親:ジョディ・フォスターと、ダメな旦那役をやらせたらピカイチのジョンCライリー。

怪我をさせた子の親:ケイト・ウィンスレットと、クリストフ・ヴァルツ。

始めは遠慮がちに節度を持って話し合っていますが、当然だんだん本音が出て来てケンカになっていきます。父親二人は、基本あまり関心無し。徴集をかけたのはもちろん被害者母であるジョディ・フォスター。

ケイト・ウィンスレットの役は日本では完全にモンスターペアレントと呼ばれそう。自分の子が悪いとは微塵も思っていない。被害者親が欲しいのは、話し合いといいながらも要は謝罪でしょうから、もちろん全然噛み合いません。

相手の態度や言葉尻でお互いカチンとし、腹をたてる者、ケイタイでいちいち会話を中断する者、机に嘔吐す者、酔っぱらって暴れる者、もうぐちゃぐちゃ。始めに腹を割って話さないからこじれるのに、メッキが一度剥がれると、思ったことを洗いざらいぶちまけないと気がすまないからタチが悪い。

「子供のケンカに親が口出しするな」とはよく言われますけどね。

・・本当その通りだなと。


しっかし今日のイチローはホント凄かったなー。おかげでビール美味しく飲めたよ。


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Book No. 148
Title: A Thousand Years of Good Prayers
Author: Yiyun Li
Publication Date: September 12, 2006
Pages: 256pages

作者、Yiyun Liは、中国生まれ、中国育ちの女性です。
北京大学を卒業した後、医学を学びにアメリカに留学。
そこで人生初めての小説を、英語で書き始めるわけですが、ニューヨーカーなどの雑誌で取りあげられ、小説家として脚光を浴びてしまった才女です。

1972年生まれですので、この短編集を出した時でもまだ30代前半。
中国人の旦那さんと息子さんたちに囲まれ、カリフォルニアで大学講師をしながら小説を発表しています。

中国を舞台に、中国人を描いたものがほとんどです。
主人公たちは、何とも言えない理不尽な状況下に置かれたりしますが、それを哀れむでもなく、同情するでもなく、淡々と作者は描きます。
どの短編にも中国語の諺が出て来て、それが一層「そんなものさ人生は」的な、個人を超えた大陸的なおおらかさと寂しさを匂わせます。

壮大な歴史と、広大な大陸の中の、あまりにもちっぽけな人間の存在。
けれどラストはどれも不思議に暖かいんですよね。作者の言う、政府がコントロールする中国と、人・人・人で構成された市民の中国という、二つの側面が、どの小説にも見事に反映されています。


"Extra" は、50代の物静かで謙虚な未婚女性が主人公です。

このまま一人で将来どうするのと、おせっかいにも心配する友人の進めで、年金暮らしの76歳の老人と結婚。
けれど老人は実はアルツハイマーで、結婚生活は主に下のお世話。
間もなく老人は亡くなるのですが、息子たちが何やかんやと出て来て、相続はゼロ。
田舎の寄宿学校を紹介され、そこでお掃除おばさんとして働き始めますが、そこでなんと、6歳の少年を相手に、初めて恋を経験します。

"After Life" は、もうすぐ30歳になる障害のある娘と暮らす夫婦の物語です。

いとこ同士というタブーの結婚をしたため、精神的障害がある娘が生まれてからは、世間から背を向けるように娘を育ててきた夫婦。
娘の10歳下に、男の子もいます。妻がこのまま恥ながら生き無いようにと、夫の提案で作った二番目の子です。計画通り、障害もなく、非常に優秀な息子と成長します。
けれどなぜか、娘ではなく、完璧な息子の誕生で、夫婦の仲が冷えきっていくのです。

"Love in the MarketPlace" は、「ミス・カサブランカ」と生徒からあだ名をつけられている30代の独身英語教師。

理由は英語の教材としてただひたすら、映画「カサブランカ」を使用するから。
彼女には20代初め、結婚を約束した男性がいました。彼はアメリカに渡り、目処が着いたら彼女を呼び寄せる予定でしたが。。

表題作である”A Thousand Years of Good Prayers”は、アメリカに渡った中国人の娘と、彼女の離婚を機に、中国から娘が心配でやって来た父親の話。
この父親は近所に住むイラン人の女性と仲良くなり、お互いつたない英語で交流を深めて行きます。

私としては、やはりあまり若くない女性が主人公の物語が、ぐぐ〜と共感出き、どれも夢中で読みました。

ただ"After Life" の主人公には、やはり物申したい。そりゃそうなるでしょ!
そんな美人と親密な関係にさせられた彼だってある意味被害者だと思うよ。


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ついでにもうひとつ。
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Somewhere(2010) / サムウェア

ソフィア・コッポラは、普通の監督とちょっと違う。

何が違うって、この人は映像で語ろうとする。映画なんだから
映像で語るのは当たり前のようだけど、実はそういう監督は
意外と少ないような気もする。
映像で「見せる」監督は多いけれど、普通やはり台詞で語る。

映画界の巨匠を父親にもってしまったせいで、小さい頃から
カメラ越しに世界を見る習慣でもあったのだろうか。

この人の記憶は、全て映像なのではないかとすら思う。
それもフィルムのように保存された。
どうであれ、おそろしく右脳が発達してる人なのだろう。

彼女の代表作、Lost in Translationは、私の好きな映画の一つ
なんだけれど、これを観ると、里帰り1回した気分になれるので
ので、もう4年東京に帰ってない(なんのこっちゃ)。
説明はいらない。言葉を探す必要もない。ただただ胸の奥にある
くぼみ(穴ではない)に、この映画はストンとおさまり、落ち着く。

で、Somewhere。主人公は成功したハリウッドスターだけれど、
人生の意味が分らなくなっていて精神が病んでいる。

別れた妻との間を行き来する娘が健気。
明るく振る舞う良い娘。

セックス依存症、アルコール、コミットメント障害と、問題はある
けれど、仕事はまあ順調だし、モテモテだし、生活はできている主人公。

でももうどうしようもない倦怠が、観ているこっちにもヒシヒシ
伝わってきて悲しくなる。泣き出しちゃうんじゃないかと思う。
しっかりしてよお父さん、といいたいとこだけど、死人に鞭打つみたいで
それすら思いとどまる。どうすればいいんだろうと思う。

プールの水中シーンがとても好き。自分の記憶なのか、昔観た映画なのか、
将来的に混乱しそう。どこかで見た風景。キリコの絵のような。

とにかく彼女はこういう誰の心にも眠っている印象的な記憶を
映像にするのが本当に上手い。


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Incendies(2010) / 邦題「 灼熱の魂」
監督:Denis Villeneuve
製作:カナダ

舞台は中東(レバノン?)と、カナダのケベック。
まずカナダ。母親(Nawal Marwan)が亡くなり、
遺言状のことで呼び出された双子の兄妹、SimonとJeanne。

母親の遺言は悲しいもので、墓石もいらないし、名前も残さず、
お祈りもするな、自分を裸のまま、天すら仰がせず、
うつぶせで埋めてくれというもの。

そして双子は2通の手紙を受け取ります。それらはその存在すら
知らされていなかった父親と、彼らの兄へ宛てた母からの手紙で、
SimonとJeanneは彼らを探し出し、手紙を届けるように言われる。

もしそれが出来たのなら、自分が誓った約束は果たされ、
負の連鎖は断ち切れるので、墓石をたて普通に埋葬しても良い
というものでした。

この約束。それは母親が自分の赤ちゃんを胸に抱いて誓う、
生涯何があってもお前を愛するよ、という、ごくごく当たり前
のような誓いです。愛すること。忘れないこと。見つけ出すこと。

しかしNawal Marwanにとっては、この誓いこそが試練でもあり、
同時に負の連鎖を止める最高の信仰でもあるのです。
いやNawalだけではないのか。母の愛って当然視されますけどね。
やはり世界で一番偉大で、世界で一番大切なんだと思います。

ここからフラッシュバックでNawalの過去と、
母のルーツを探る旅に出た双子の現在がパラレルで進んで行きます。

ある場所では忌み嫌われ、別の場所では敬われている母。
内戦、テロ、殺人、刑務所、拷問、一つ一つ明らかになっていく
母親の軌跡にはそのたび衝撃の事実が隠されており、
また展開が読めないから主人公と一緒に翻弄される気分を味わい、
最後までハラハラドキドキさせらました。

イスラム教徒とキリスト教徒が対立する中で、Nawalは文字通り
血の海を泳ぐように生き抜いていきます。

対立、憎しみ、怒り、復讐、負の感情で支配された世界で、
クリスチャンでありながら、イスラム教徒の恋人の子供を妊娠したNawal。
そして捕らえられ強姦された後の妊娠。お腹の子供は、タブーではなく、
憎しみでもなく、愛であり、それを決めるのもまた母親です。

血を流す宗教には背を向け、産む性として、Nawalは非常に厳しい
運命を背負います。
でも同時に、子供への愛で、全てを浄化出来る母親の強さ。素晴らしさ。

テーマや雰囲気は暗いですけど、見ていられないほどの拷問シーンとかは無く、
ミステリーっぽいのでそれほど重くはないし、観賞後はそこそこさっぱりすら
します。やはり映画の根底に流れているのが愛だからでしょうかね。

タイトルはフランス語で、意味はFireだそうです。



ダイエット 51日目

目標:10/23までに5kg減らす

*前回の測定から +0.5kg

【Total...−3.0kg】



最近全然ダイエット出来てない。

夜の7時から10時まで、びっちりテレビで野球観戦タイムなので、

夕食後はそのままビール片手にソファへ移動してごろごろ。

もうすぐ地区優勝が決まるので目が離せず。

食べたらすぐ動くダイエットはどこに。

気がついたら元の体重に戻っていた。なんてことになったらシャレにならないので頑張ろう。

しかし野球シーズンが終わらないと、夜の読書タイムもないよー。

なんて言っているうちにアメフトが始まっちゃたじゃんかー。

私の夜の優雅な読書タイムもどこに。

幸い?NHLとNBAは興味ないんだけど、アメリカはスポーツが面白いんだよね。

とにかくこのままいくとビール腹になりそうだし、ほどほどにしよう。

運動の秋!は、観戦じゃなくて自分が動こう。

明日からまたちょっと食べたものを手帳に記録する。これ(記録)やらなくなると、痩せない。

何事にも記録って大事だなーとつくづく思う。

特に私のように健忘が激しい中年主婦には。

ところで今日は、11回目の9/11で、あちこちでイベントも開催されていました。

ワールドトレードセンター跡地は、今はこんな感じです。

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先月19日から、毎週日曜の10時にBBCアメリカで放送しているCopper。
http://www.bbcamerica.com/copper/
いまのところ毎週欠かさず見ています。明日はエピソード4。過去2本分は放送日の前後に再放送もあります。
ドクターWhoチャンネルと化しているアメリカBBCですが、初のオリジナルドラマだそうです。

舞台は1864年、シビルウォー時代のニューヨーク。ロウアー・イーストサイドにある、悪名高いファイブ・ポインツ・ネイバーフッド(現在チャイナタウンのコロンバス・パークのあたり)、ここで暮らすアイルランド移民の刑事Kevin "Corky"Corcoranを中心に進むディテクティブ・ストーリー。頼りになるアフリカンアメリカンのドクターFreemanはこの時代のCSIって感じです。

スコセシの「Gangs of New York」と同じ時代、同じ場所ですね。多民族国家、メルティングポットと呼ばれるアメリカ。その玄関口でもあったニューヨークですが、特に1800年代半ばには、アイルランドのジャガイモ飢饉により、飢えを逃れて大量のアイルランド人が押し寄せます。

もちろんアイリッシュだけでなく、イタリアン、チャイニーズ、ジャーマン、イースタンヨーロッパの人々がどんどん押し寄せます。1820年から1860年にかけて、ニューヨークの人口は6〜7倍になっています。1860年代までにはアイルランド系移民の人口は全体の1/4までになり、「Gangs of New York」は、このアイルランド系移民達と、元々地元に住んでいるニューヨーカー達の闘争です。またシビルウォー、リンカーンの奴隷解放運動で、黒人解放を面白く思わない白人のストレスもピークのころで、移民問題、人種差別と、まさに現代でも続くアメリカの問題がふつふつとここで沸き上がっているわけです。

1800年代のFive Points Neighborhood
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比較的豊で、計画的にアメリカにやってきた移民たちは、新しい農場を求めて他州に移っていきますが、農場を買うお金も、移動するお金もない貧しい移民は(アイルランド移民の多くはこれ)船でやってきてそのままロウアー・マンハッタンに留まります。ファイブポインツエリアは、そんな貧しい移民がそれぞれにテリトリーを作って住んでいて、ある種のカオス、アナーキーを形成しています。特に1861ー1865のシビルウォー時代は、戦争やら徴兵やら暴動やらでもうごっちゃごちゃでぐっちゃぐちゃ。

"FIVE POINTS!….The very letters of the two words, which mean so much, seem, as they are written, to redden with the blood-stains of unavenged crime. There is Murder in every syllable, and Want, Misery and Pestilence take startling from and crowd upon the imagination as the pen traces the words. What a world of wretchedness has been concentrated in this narrow district!"


〜 "Five Points: The 19th-Century New York City Neighborhood"より

そんな時代の、アイルランド移民である刑事Corkyですが、娘が殺され、妻が失踪するという過去があります。もうどうにでもなれや!的なカオスな世界で、正しいこと、間違っていることを、自分の信念で貫こうとしています。そして少ないけれど、同じ志しを持つ仲間たち。

上のイラストの場所は、現在はこんな感じ。ファイブポインツ・インターセクションである、Worth St.と Baxter St.がぶつかる地点です。
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Columbus Park。子供の遊び場があって、北にあがると中国系の方達がカードゲームやら何やらでまったり過ごしてらしゃいます。
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このあたりからもうチャイナタウンで、現在では安い食材が手に入り、お買い物には楽しいエリアです。


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