俳優陣のすごさが一番の見所でしょうか。

まず誰を置いてもジェシー・アイゼンバーグ。ジェシー・アイゼンバーグがこういう役をしたら見ずにはいられないのは私だけではないはず。そしてウディ・ハレルソン、アイラ・フィッシャー、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、マーク・ラファロと、若手、中堅、大御所スターを取り揃えたキャスティングで見応えあります。

とある謎の人物の手引きで集まった凄腕マジシャン4人。1年後彼らは大富豪の後援者を得て、"The Four Horsemen "の名でラスべガスでマジックショーを開催しています。そのショーでのパフォーマンス(パリ銀行のお金を会場にトランスポートする)が原因でFBIが動き出します。マジックで銀行からどうやってお金を盗み出したのか。すべての鍵を握るマジックの秘密結社"The Eye"とは。



ストーリー的には、最後の「あの人の正体」では驚いたけど、唸るほどではなかったかな〜。ちょっと期待しすぎたか。ラストが、「え〜意外」ではあるけど、「やられたー」って感じじゃなかったのが残念。後付けでああそういう事情が、みたいな。面白いのは面白いんですけどね。

実はお金よりもマジシャンとしての好奇心と腕と名誉をかけて!みたいなところがいいのかな。そしてマジックは仕込みが全て!よね。近づき過ぎると盲点が出来ますぞ。

マジックものは"The Prestige" や "The Illusionist"みたいなダークでインパクトが強い傑作映画が多いですが、こちらはインパクト薄めだけど基本的には明るく、笑える場面も多い楽しい映画です。
あとジェームズ・フランコの弟が出てるんだけどそっくり過ぎで、こちらもヘラヘラ系で笑える。


Book No.174
Title: The Round House
Author: Louise Erdrich
Publication date: October 2, 2012
Pages: 336 pages



読み終わりました。引き続きの積読本です。主人公はネイティブ・アメリカンの少年です。舞台はノースダコタのインディアン居留地。少年Joeは13歳ですが、回想記でもあるのでcoming-of-age storyですかね。

One Sunday in the spring of 1988, a woman living on a reservation in North Dakota is attacked. The details of the crime are slow to surface as Geraldine Coutts is traumatized and reluctant to relive or reveal what happened, either to the police or to her husband, Bazil, and thirteen-year-old son, Joe. Increasingly alone, Joe finds himself thrust prematurely into an adult world for which he is ill prepared. While his father, who is a tribal judge, endeavors to wrest justice from a situation that defies his efforts, Joe becomes frustrated with the official investigation and sets out with his trusted friends, Cappy, Zack, and Angus, to get some answers of his own. Their quest takes them first to the Round House, a sacred space and place of worship for the Ojibwe. And this is only the beginning.

少年から大人への脱皮時期でもある思春期。大人の世界のこともなんとなくわかっていて、興味もあるお年頃。
そんな13歳の年、インディアンの少年Joeは、母親が何者かにレイプされ、ガソリンをかけて殺されそうになったことを知ります。何とか助かったものの、母親は口も聞かず寝室に閉じこもり、自分にも、父親にも何も語ろうとしません。

父親は部族のジャッジで、Joeは事件捜査の進展具合を訊ねますが、なかなか思うようには進みません。Joeには仲のよい悪ガキ仲間がいて、中でもCappyは兄弟以上の存在です。彼らとともに独自であれこれかぎ回ります。

母親の事件が起きたのは、Round Houseという、かつて部族の儀式や取り決めなどが行われた神聖な場所のまわり。そしてこの事件に限らず、白人テリトリーとインディアンテリトリーの間での事件の調査の難しさが伝わってきます。

作者があとがきで書いていますが、現代でもまだネイティブアメリカン女性のレイプ被害は続いており、全女性の3人に1人は被害者で、そして犯人の86%はネイティブアメリカンではない男性たちだそうです。ネイティブアメリカンたちが独自の法をもっていることから、不当な処置や捜査を受けています。

この年、Joeはアメリカ社会の問題、インディアン社会の歴史と問題、レイプ、金、愛、裏切りなどさまざまなことを自分の体を通して学び、経験し、大人になっていきます。悲しみよこんにちは。ネイティブアメリカンがそもそも悲劇的な存在ではあるのですが、Joeの通過儀礼は厳しいなあ。犯人は意外な人で、Joeは独自の制裁を行うことを決めます。現代の感覚から見るとちょっと辛い。13歳って世間的にはまだまだ子供でいていい年頃ですからね。

ストーリー展開は面白く、読者を引きつけます。登場人物は結構いろんな人が出てきて、部族の仲間の物語なども興味深いです。一方、会話にクオーテーションマークが使われないのでちょっと読みにくく、語彙も見慣れない単語も多くて難しく感じました。

2012年のナショナルブックアワード受賞作アレックスアワードのファイナリストです。
暑い〜。
連日90度越えでほとんど死んでます。アイスコーヒーに氷をたくさんいれてもらって毎日4〜5杯飲んでいる。で、お腹ゆるゆる気味。

あと愚痴っていたアートのクラス。かなり納得いかない事件が起きて、勢いでやめてしまいました。お金は全額返してもらえることになったのでまあいいかと。来週からは以前のクラスに戻ることになった。ここは本来セメスター払いなんだけど、事情を話したらこちらも月謝で払いでよくなったのです。最初からこれでいけばよかったよ。

さて暑過ぎてあまり読書な気分ではないのですが、Louise Erdrich の"The Round House"を読み始めました。
こちらは昨年のナショナルブックアワード受賞作でアレックスアワードのファイナリストで、あと他にも何か受賞していたような・・・。作者Louise Erdrich はネイティブアメリカンの小説を多く書いていますが、こちらもそのひとつ。数年前にピューリッツァー賞のファイナリストに残った”The Plague of Doves”もインディアンの話みたいですね。作者のお母さんがフレンチアメリカンとインディアン(オジブア族)のハーフだそうです。

1988年。主人公はノースダコタのインディアン居留地に住む13歳の少年です。部族の調停者である父親と、美しく誇り高い母親と暮らし、悪ガキ仲間の友人達と少年時代を満喫していた彼ですが、春のある日、ある事件で全てが様変わりしてしまいます。
それは、母親が何者かにレイプされ、その後灯油をかけられ殺される寸前で脱出した事件です。そしてその暴行が行われた現場は、かつて部族達が、儀式を行ったり、大切な決めごとをするために使用した神聖な"The Round House"でした。
かたくなに犯人も、事件も語ろうとしない母。食事もせず、会話もせず、部屋に籠り、家事をすることもなく、身なりも気にしなくなり生命力をなくした母に耐えられず、少年は友人達と犯人探しを始めます。大人の世界に入って行く思春期の少年の目を通し、同時にアメリカにおけるインディアンの立場を伝える作品のようです。

展開に目が離せず、非常に面白いですが、13歳の少年の語りとは思えない語彙力の豊富さにちょっとたじたじしています。でも引き込まれますよ。今半分くらいですが、お母さんのしていた仕事なんかも絡んできて、かなり奥が深そうな事件です。続きが楽しみです。