[映] Blue Jasmine(2013)

引越しは終わったのですが、古巣に戻ったりなんだり
無駄に動き回っています。
トレイラー見てもあまりそそられなかったのですが、
これだけはお約束みたいなものなので・・・

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タイトル:Blue Jasmine(2013)
制作:アメリカ
監督/脚本:ウディ・アレン
出演:ケイト・ブランシェット、アレック・ボールドウィン他
公開日:Jul 26, 2013(limited)/ Aug 23, 2013(wide)

「欲望という名の電車」の完全現代版をウディアレン流に仕上げた一作。
「欲望〜」で転落&精神錯乱していくのは南部の年増のお嬢様ブランチ・デュボアですが、W・アレン描くアンチヒロインはニューヨークのセレブ妻ジャスミン。
ニューヨークのセレブな奥様が主役といえばミア・ファローの「アリス」を思い浮かべるかもしれませんが、あんなコメディでもないです。

ジャスミンは、スーパーリッチな夫を持ち、パークアヴェニューに住み、あのハンプトンズにビーチハウスを持つというマンハッタンの金持ちの中でもうんと金持ち(形容詞が浮かびません)な暮らし。シャネルの服、エルメスのバッグ、パールのネックレスに身を包み、家事はお手伝いさんに任せ、パーティー、友達とランチやショッピング、ヨガ、ファーストクラスでの旅行で埋め尽くされる日々。

が、これが破綻します。旦那の浮気と逮捕。財産と家の差し押さえ。ある日突然、お金も、夫も、家も失い、ホームレスになります。

全てを失ってニューヨークにもいられず、サンフランシスコに住む妹(血は繋がっていないけれど)の元に押し掛け、そこで新たなスタートをきろうと彼女なりにあれこれ模索しますが・・・・

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ケイト・ブランシェットが、現実を受け入れられずに破綻していく女性を演じるわけですが、怖い(泣)。で、怖さと面白さが交錯します。笑っていいのか突っ込むべきか。

すぐにでも仕事を探さなければいけないのに、センスを生かしてインテリアデザイナーになると言い出して、そのためにはまず学校とか。あるある苦笑、みたいな。

夫の浮気にも気がつかないし、リッチな生活を送り続けるために現実を見ないようにして生きてきたのでしょう。やっぱりメッキというのはきっちり禿げるものですね。

でもねー。アメリカでも日本でも、今セレブ妻とかすごくもてはやされたりするじゃないですか。ジャスミンなんてその頂点にいるような奥様なのですよ。でもやっぱりこういうのってねえ。ダメなんですね。成金タイプは特に。

ただジャスミンは、仕事するタイプの人間ではないと思う。どんな年代でも、どんな経済状況でも絶対働かないという人が常に2割り程度は存在するらしいですが、彼女はそのタイプだと思う。問題はやはり贅沢に慣れちゃったことでしょうね。それも現実からかけ離れた贅沢に。人間やっぱり身の丈に合った生活をするのが一番なのでしょうね。資格もないのに贅沢しちゃいかんってことですよ。私もファーストクラスとか(ビジネスクラスとか)憧れるのはやめよう。一生エコノミーで十分だわ。

W・アレンらしいコメディもないことはなく、例えば「欲望〜」でのマーロン・ブラント、ブランチを追いつめる妹の旦那役ですが、こちらは外見は強面ですが情けない彼氏で、妹にむしろ振り回されてる感じでいいです。でも全体的にはやはりダークで、皮肉と悲劇が9、笑いが1といった感じです。またWアレンの映画にしては珍いなあという試みもいくつか。ブルーカラーのキャラクターや西海岸などね。全体的には、楽しみましたけど、観賞後はちょっと落ちます。


175冊目:Hotel Iris

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Title: Hotel Iris
Author: Yoko Ogawa

そういえば前回も、ブランク明けは小川洋子だった。(164冊目:Revenge)

小川洋子さんの本でアメリカで見かけるのは、"The Housekeeper and the Professor"(博士の愛した数式)と、"The Diving Pool"(ダイヴィングプールや妊娠カレンダーなどが収録)、最近出た"Revenge"(寡黙な死骸 みだらな弔い)、それとこちらの"Hotel Iris"(ホテル・アイリス)でしょうか。翻訳者が桐野夏生さんや、村上龍さんの英訳もされている方なので、サイコサスペンス風がお好きなのかしら。ちょっと違う気もするんですけどね。本当は系統的には村上春樹氏の翻訳者のJay Rubinさんなんかにやってもらえると嬉しいのだけど。


"Why do we have to be leave each other? Why do we have to be apart?"

"I don't know……" He shook his head again and again.

舞台がどこなのかわかりません。海の近くのホテルということは確かですが。

日本なのでしょうが、何処だろう?という感じで、これだけで幻想的な雰囲気です。

主人公は17歳の若い女性Mari。Mariは学校には通っておらず、母親が経営するホテル、"Iris" のフロント係をしています。母親はとても支配的で、Mariの髪を毎朝きっちり結い上げ、人形のように可愛がる一方、奴隷のようにMariを好き勝手に扱っています。

このホテルに、初老の男性が商売女性を連れて泊まっており、騒動を起こしたことから、Mariと初老男の、ある意味純粋で、ある意味倒錯した恋愛が始まります。

Mariは母親の目を盗み、男に会いにいきます。男は離れた島に住んでいて、その閉ざされた空間で、Mariに凌辱の限りをつくします。小川洋子さんの小説の中でもエロティシズム全開です。もともとじめっとした、ダークな物語を描く彼女ですが、ここまでの作品もあったのかと、軽い驚き。

でも汚くないですよ。SMだし、残酷さはありますが、グロではないです。このさじ加減がいいんですよね、小川洋子さんは。

Mariと初老男は50歳くらい年齢が離れているそうなので、男は65~70歳前後でしょうか。
レビューによっては「少女と老人の屈折した愛」みたいなことが書かれていたのですが、自分の経験から言わせてもらえば、17歳は「少女」ではないですね。男はちょっと微妙。65歳なら今は結構若いですしね。でも70歳くらいから急に老けるんですよね。まあ何でもいいんですけど、とりあえず呼び名は初老男にさせてもらいました。

Mariは男によって破壊されてしまったので、おそらく髪が伸びても、もう母親の思い通りには使えないでしょう。完璧な娘でいるための条件は快楽を知らないことです。Mariにとって彼は運命の人です。

読んでいてちょっとデュラスの小説にもありそうな気がしたのですが、というよりもデュラスがあるエッセイの中で、フランスでおきた少女と老人の逃避行の事件の話を書いていたことを思い出した。

老人は捕まったのですが、少女が二人の関係は愛以外のなにものでもないと主張し、老人の無罪を嘆願したとかそんな話。もちろんデュラスはこれを全面的に支持していた。若い健康的なカップルの、健康的なセックスだけが、愛ではない。ずいぶん昔に読んだ話で曖昧なんだけど、この少女と老人は何歳だったかなあ。老人とかではなく、10歳くらいと40歳くらいだったような気もする・・どなたかご存知の方いないでしょうか。



本を買う。

先日早速新しい土地の図書館で一日過ごした。
かなり大きく、蔵書もたっぷり。
でも暑いからか、読書の気分がまだまだ復活しない。

その後バーンズ&ノーブルに行き、スタバでラテを飲みながら
座りこみ読みをしていると、
ここでは読みたい(欲しい)本があれこれ見つかるではないですか。

古い本ならまだしも、私はほとんど現代文学を読んでいるので、
やっぱり新しい本の方がそそられる。

誰もまだ広げていない固いページをめくる時の喜びは、
紙の本を求める動機の一つでもある。

そういうえば今年は本を買うのだった。

その日は何も買わずに帰ったのだけれども、
その晩夫から偶然図書券をもらう。

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50ドルのギフトカードの2枚セットのやつ。夫も頂きものです。
何ともまあ素晴らしいタイミング。

これで、早速2冊購入した。
小川洋子さんの英訳もの"Hotel Iris"と、"There Once Lived a Woman Who・・・"シリーズの Ludmilla Petrushevskaya作品。

そのままスタバでアイスコーヒーを頼んで
チーズケーキファクトリーのケーキも付けてもらう。

考えて見ればB&Nは必ずスタバが入っているし、スタバでの買い物も
このギフト券で出来る。
本を買ってお茶までしていたらあっという間に100ドル分くらい
消えてしまいそうだ。券で買うのは本だけにしよっと。

それにしてもここ数日また暑い。
せっかく秋っぽい雰囲気になって喜んでいたのに。

家での飲み物も、ホットからアイスに逆戻り。
家ではもっぱらこれ。アイスカフェオレ。
コーヒー氷を作り、ミルクを注ぐだけ。

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最後まで水っぽくならないのがいいね







とりあえず、居場所を得る

溜めたポイントで泊まれる無料ホテルを渡り歩き、
移動ついでにそのまま荷物を担ぎマイアミ旅行。

移動生活は6月から始まったので、
ほぼ2ヶ月ぶりに自分の部屋ゲット。

バタバタ最低限の暮らしを整え、やっとやっとやっと
読書スペース確保。うえーん。

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といっても、まだ机もなく、ラジエーターがテーブル代わり。
それでもまたボチボチ読書は再開できます。
ライブラリーカードもすぐ作った。

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結局前回旅行で来た時、この辺りに住みたいなあ〜と思った場所
にした。いろいろ不便もあるけど、立地も最高だし、
カフェもたくさんあるし、港も近い。なにより街並に惚れた。

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部屋での最初のランチ。
夫は引越しの日はちょうど仕事でおらず、あれこれ
結構大変だったんだけど、その合間に食べた
クリームチーズとベーグルとカフェオレの美味しかったこと。
まだ食器もないので、移動中大活躍したタッパーを使う。

流石に疲れた。
でも月末にはまたマンハッタンに戻る。結局行き来する生活になりそう。
まあ近いからいいんだけど、今年はまた落ち着きのない年になる。





移動生活中

しばらくの間ですが、夫が仕事の拠点を変えることに。
それまでの間またまた移動生活となる。

先月からずっと続いている移動生活ですが、
今は本格的に荷物を抱えて、1週間ごとの宿変え。現在3カ所目。
最初は段ボールに入れて郵送しようかと思ったけど、
やっぱり持ち歩く方が安いし安全。
なので大方の荷物をまたまた処分してきました。

何度か書いてますが、私は自分の全荷物がスーツケース1個で
収まるほど、そもそも物の少ない女なのだ。
全シーズンの服、靴、鞄、本、化粧品、小物、実家もないので
過去の品や写真、全てひっくるめて、スーツケース1個で余裕で収まる。
引越しばかりの生活が15年も続いたための処世術みたいなもので、
今流行の断捨離とはちょっと違うんだけれども。

いつものように溜まっているカードやホテルのポイントで
無料で宿泊出来る宿を渡り歩いてます。

で、最初の宿。マリオット系。こちらに1週間。
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ありがたいことにキッチン付きなので、完全自炊した。
しかしマリオットは本当にリワードが使えます!
ホテルに泊まる機会が多い方は、断然マリオットでポイント
を溜めましょう。
場所さえ選ばなければ、夏の旅行のホテル代が浮きます。

次の宿。
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こちらは部屋もよく、プールも大きく、きちんとしたホテルって感じですが
キッチン無しなので、食費で高く付いてしまった。
でもタラのオーブン焼きとかとても美味しかった。

現在三カ所目の宿。
キッチン無しですが、冷蔵庫とレンジだけはあるので自炊してます。

うちは夫が白米を嫌がるので、玄米とか雑穀米が多いのですが
最近はレンジで簡単に玄米が作れ、非常に便利。
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左はまさにレンジでチンするだけの、アメリカ版「サトウのご飯」。
右はタッパーに米と水を入れ、かき混ぜながら30分くらいかけて炊くもの。
こんな感じ。
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おかずも、生の魚を買ってきて、塩胡椒して、玉ねぎのスライスなど乗せ、
タッパーで様子を見ながらチンをし、レモンでも絞れば結構美味しく食べられます。
ブロッコリーや、ビーンズ、インゲンなどを毎日チンしてます。
他にチーズや生野菜でサラダを作り添えれば、レンジだけでも安く夕食が出来る。
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ホテルは全部プール付きなので、夫が忙しく動き回る間、
私は優雅にプールサイドで読書・・・といきたいところですが
いろいろ気にかかることが多くてまったくそんな気分ではなかった。
休暇ではないので仕方ないのだけれど、勿体なかったな。

定期的にしていたことはブルーベリー狩り。
シーズンですので。
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バケツに半分とか摘んでも、3ドルとかなんですよ。
もうね。大好きなのでこれでお腹いっぱいにしていた。
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パイとかジャムとかささっと作ってくれる奥さんが欲しいと思う専業主婦。

落ち着けるのはまだもうちょっと先ですが、
一番気がかりな事が何とかなりそうなので、もの凄くほっとしている。

まだまだ気が抜けないけど、とりあえず感謝、感謝の毎日です。





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Author:koburii
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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。

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