2016.04.28 SAKURA 2016
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お花見後で食べたオイスターなんだけど、全部違う種類。東海岸西海岸食べ比べ。
思った以上に味に差があって面白かった。
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2月から内職の合間にちょこちょこ見ていたFXのテレビドラマ"American Horror Story"シリーズ。

Netflixではシーズン1からシーズン4まで、52話分見られた。完全にギルティ・プレジャーだったこれは。シーズン5の"Hotel"は、昨年の秋冬に放送されていて、こちらはリアルタイムで見たり見なかったり。

シーズン1 "Murder House"
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シーズン2 "Asylum"
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シーズン3 "Coven"
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シーズン4 "Freak show"
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シーズン5 "Hotel|
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シーズン1とシーズン2が一番好き。次に5。
3と4はイマイチ。
アメリカンホラーと言うだけあって、ゴーストや超常現象に絞った話ではありません。「ホラー」の定義は比較的ひとそれぞれですから。私にとって「これホラーか?」という感じなのが3と4。

1は呪われた館、2は呪われた精神病院、5は呪われたホテルいう設定も好きになる要因で、反対に3の魔女、4のフリークたちというように、場所ではなく人に重点が移るとどうにもあまり面白くない。

霊ってじっと動かないイメージがあります。取り憑かれるのは場所のせいというか。だから霊そのものよりも、墓場や夜の学校のトイレや自殺が続く客室や田舎の真っ暗なトンネルや幽霊屋敷がメインとなっている方が興味を引く。スティーブンキングのシャイニングみたいな。

私は日本でもアメリカでも何回も何回も何回も引越ししていて、そのたび10ー20件は下見します。たぶんトータルで二百件は内見している。そのうち日本とアメリカで一件ずつ、「ここはまずい、何かいる」と感じた部屋があった。

アメリカの部屋は入った途端に、怖いのではなく「あれ?誰かいる?」と。そこは家具無しで掃除も終わっていて、誰もいるはずないのですが。
寝室の方からものすごい視線を感じて、入って見ると、ものすごーーーく不自然な位置に本棚が固定してある。これだけは動かせないらしい。私は霊感はありませんが、とにかくこの本棚が嫌で嫌で速退席。考えて見れば立地やドアマンやらを考えると格安物件だったので、やっぱり何かあったのでしょうね。ちなみにその物件の場所はマンハッタンのアッパーウェストサイドで今住んでいるアパートの近く。前を通るたびにあの本棚を思い出す。

日本のマンションの一室は、入った瞬間にゾッとして異臭がした。外の匂いかと思いベランダに出ると、臭くない。完全に部屋の中からで、バスルームに入った瞬間吐きそうになった。臭いというより気持ちが悪くなる匂い。この物件の場所は田町で、家賃も普通に高かった。半年くらい後に、バスルームを完全リフォームしたんだけどまだ部屋探しをしているかと連絡があった。絶対何かあったと思う。でも大島てるには載ってない。

アメリカンホラーに話を戻すと、シーズンごとに完結しているところがいい。アメリカのドラマって、人気が出ると無駄に延ばすからラストがいい加減なものが多い。そしてラストが適当だと意味がないので見たくない。こちらはシーズンごとに、13話でちゃんと終わるので安心して見ていられた。
でもシーズン1とシーズン2で十分で、3と4は見なくてもよかったな。

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Carol (2015)

"My angel, flung out of space...."
-- Carol



原作は故パトリシア・ハイスミス。Tom Ripleyシリーズで有名な作家です。彼女の作品はよく映画化されることでも知られています。

レズビアンの関係を描いた作品です。
舞台は1952年のマンハッタン。クリスマスシーズン。玩具売り場で売り子として働く若い娘Thereseは、ある日毛皮を着たエレガントな中年女性(Carol)に目を奪われます。Carolは娘へのクリスマスプレゼントを探していて、Thereseにアドバイスを求めます。

こうして出会った二人は、引き寄せられるように接近していきます。忘れ物を届けに、ランチに、クリスマス休暇に、そしてロードトリップに。

Carolには娘と夫がおり、これがThereseとの関係の歯止めとなっています。Thereseにも彼氏らしきものが一応います。そしてCarolは自分がレズビアンであることを知っていますが、Thereseは薄々感じつつもまだ理解はしていません。最初は。

同性愛者というとどうしても性的な感心を集めてしまいがちですが、異性愛者同様それも大切ではあるけれど、同時にそれは二人の関係の一部でしかないわけです。

役割を押しつけ、がっちがちの「女」の型にはめながら幸せを与えているんだと勘違いしている男たちから離れ、まったく正反対なCarolとThereseの関係。自由で、わからないことだらけで、冒険で、成長を促すものです。



男性同性愛者と比べて、女性同性愛者は少ないですが、女友達とベタベタの関係を築く女性はとても多い。もし性欲が薄ければ、レズビアンパートナーと女友達(親友)の境界はかなり曖昧にも見えます。実際、最近の若い女の子は、友達同士でキスしたり抱き合ってますしね。でも、キスもする女友達と、レズビアンパートナーはやっぱり別ものです。そこにあるのは慣れあいではなく、選択であり自立であり孤独な戦いだからです。

ラストに向け、一度ThereseはCarolを拒否します。Carolと出会ったばかりのThereseは、自分がレズビアンであることを知らなかった。そして一目惚れではあったにせよ、Carolの申し出にはすべてイエスで応え、受け身で、流されていた。だから自分がレズビアンであることを知った後で選択しなければならない。女なら誰でもいいのではなく、Carolを選ばなければならない。
Carolもまた、男のように関係をリードするのではなく、ただの一人の女として自分をさらけ出しThereseに請わなければならない。

いろいろとトラブルは続きますが、同性愛映画では珍しく、ハッピーエンドで終わります。Carolの優しい笑顔も素敵ですが、Thereseの堂々とした最後の微笑みが印象的でした。クリスマス帽子を被ったおどおどした女の子は、迷いのない力強い女に成長していました。

2016.04.08 .
Memo
ボストン
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Title: A Summer to Die
Author: Lois Lowry
Publisher:Houghton Mifflin
Publication date: 1977
Pages: 154 pages
Audio: 3 HR 26 MIN

★★★☆☆

If you put pussy willows in water, they’ll blossom and then die. Just put them in the vase alone, and they’ll stay beautiful forever.
-- A Summer to Die


"The Giver"とそのシリーズで有名なLois Lowry氏が、約40年前に発表したデビュー作です。

Lois Lowryさんは、人生の後半から作家になった方の一人で、子供を三人産み、成長を待って大学で学び直し、四十路で夫と離婚して、その後は作家業に専念し、児童書を中心に40冊以上を出版。80歳近い今でも現役ですし、素敵な方です。

こちらの本は、そんな彼女のデビュー作です。 Lowry氏には3つ年上のお姉さんがいたのですが、このお姉さんは若くして亡くなっています。その時の経験がベースとなった作品です。

主人公のMegは、教授である父親の本の執筆にあわせて住み慣れた街を離れ、郊外の小さな家に引っ越してきます。

以前の家は広くて、Megの部屋や自由に動きまわれるスペースがありましたが、この郊外のちっこい家ではそうはいかない。部屋もお姉さん(Molly)と共同部屋です。二人ははまったく別のタイプです。Megはルックスはパッとしないけれど勉強が出来、熟考タイプ。姉のMollyは美人で華やかで男の子が放って置かないタイプ。

正反対の姉と同じ部屋で、ギクシャクと面白くない日々を過ごしています。しかしMollyが病気になり、Megの世界も変わって行きます。女同士のゴタゴタがありながらも、死に近づく美しい姉の存在や記憶を、この夏を、写真や言葉で大切に記憶していくMegの行動は、後のLowry氏の代表作のテーマにも通じるものがあるように感じました。

身内の死を経験する一方で、孤独な老人と友達になり、赤ちゃんの誕生に立ちあい、自分の道を歩みだすMeg。児童書にありがちなパターンではありますが、こじんまりとまとまった良作です。短いので読み応えはあまりありませんが、さほどストーリー展開があるわけでもないのに、飽きさせないし、一気に読ませるのはやはり作者の筆力でしょうか。

ところでこちらの作品にも、ホプキンスの詩、"Spring and Fall"が登場します。ホピキンスの詩を引用する小説や映画の多いこと。以前も付け加えたMargaretの詩ですが、音声付きも見つけたので一応リンク貼っておきます。
http://www.poetryfoundation.org/poem/173665

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セントラルパークの桜。ちょい咲き。
4月に入って、本当に毎日寒いです。週末も氷点下まで下がりそう。完全に花冷え。
内職で籠りがちであってもセントラルパークだけは毎朝欠かさず散歩してますが、ダウン着てますわ。暖冬でダウンなんてこの冬は3回くらいしか着なかったのに!
心躍る春風がふいても、まだまだ内職に追われているワタクシ。

Eleanor Park

Title: Eleanor & Park
Author: Rainbow Rowell
Publisher: St. Martin's Griffin
Publication date: February 26, 2013
Format: Hardcover
Pages: 336 pages
Audio : 9 hours

★★★★☆

“I don't like you, Park," she said, sounding for a second like she actually meant it. "I..." her voice nearly disappeared "think I live for you."
He closed his eyes and pressed his head back into his pillow.
– Eleanor & Park


YAブック。

主人公1)Eleanor 。赤毛で太っていて暗い感じの女の子。家が貧しく、古着屋で買ったおかしな服を微妙なテイストで着こなす。学校では醜いイジメにあっている。母親は弱者で義父のいいなり。きょうだい4人と、DVの義父の機嫌をそこねないよう、息をひそめ、音を立てないように暮らしている。
この一年、義父を怒らせたことから家に帰れず、母親の友人宅のソファで寝泊まりをしていた。

主人公2)Park。オマハの田舎の学校では珍しいアジア系男子。いつもコミックブックを読んでいる。学校では人気スターではないがそこそこポピュラーで、マイノリティでありながらうまく溶け込んでいる。感じのいい普通の男の子。

義父の許可がおりて家に戻って来たEleanor 。
学校初日。スクールバスに乗り込むも誰もEleanorに席を譲りません。ただ立ちすくむEleanor。ドライバーは危険だから早く座れと怒鳴っている。
見ていられなくなったParkが自分の隣の席を提供します。

もちろん、それからそこがEleanorの定位置になってしまい、Parkは思いっきり後悔します。

でも、毎日隣り合わせに座っていて、ParkはEleanorが自分のコミック本をこっそり横目で見ていることに気がつくの。Eleanorは貧困やら家庭の状況で、コミック本どころか、ほとんど何も所有できないのね。
Parkは相変わらずEleanorと一言も口はきかないけれど、さりげなくコミックのページを大きくひろげ、ゆっくりとページをめくります。

ParkはEleanorのために余分に本をもってくるようになります。それからちょっとずつ、不器用に、遠慮がちに築かれていく二人の会話。ParkはバスでEleanorの隣に座ることが待ち遠しくなり、EleanorはParkと過ごす行きと帰りの小さな座席での時間がすべてとなる。

初恋なんて可愛いらしい言葉では説明できない二人の世界。非情にもろい心の綾の部分を丁寧にキャッチして描く作者に私は心から感心しました。もっと他の作品も読みたい。甘い言葉はないのに、愛が切ないほど伝わってきます。学校ではイジメにあい、家にいるのは毒親でも、好きな人がいて、その人も自分を気にしていてくれるなら、人はたくましく生きていけるように思いました。

“I don't like you, I think I live for you."
EleanorとParkは、自分たちの中に芽生えていく力強くて新しい感情に、慎重に言葉をあてはめていきます。ゆっくりと、正確に誠実に。
またパッとしないルックスの子が主人公というのも、本の醍醐味の一つです。ハリウッド映画だけでなく、最近は日本の漫画も、主人公が美男美女ばかりで味がなくてねえ。