過ぎ去りしdays
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koburii

Author:koburii
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国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦。



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過ぎ去りし2016

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頂いたハヌカのコインチョコです。何だか縁起良さそうなので貼ってみました。見た方すべての来年の金運がアップしますように!

二十三日から夫がほぼ休み状態でまたずっと家にいます。今月職場復帰したばかりだったのに、振り向けば夫が家にいる。

夫が家にいるのでなかなか掃除が進まなかったのですが、今日はキッチン、明日はバスルームとチマチマ進めなんとかすべて磨き上げる。最後にオーブンと冷蔵庫の中をピカピカにして、三十日中にお餅も飾り無事終了。

ついこの間、2016年が始まった〜と騒いでいたのに、気づくと残り一日。三六五日、私は何をしていたのだろう。いや本当に何をしたっけ?

一日は長いのに、一年はなぜこんなに早いのだろう。

明日の大晦日の夜は、リンカーンセンターでシェイクスピアのオペラ鑑賞です。オペラを見て年を迎えるのは初めてなので楽しみです。

願わくばあまり寒くありませんように。

そして2017年が良い年になりますように。あ、素数年ですね!





メトロポリタンオペラ Roméo et Juliette

Roméo et Juliette

大晦日はメトロポリタンオペラのRoméo et Julietteを観に行くことになりました。プレミアです!

オペラは久しぶりなのでおしゃれして楽しんできます。

249冊目 Eileen

今年最後の読書メモになりますかね。
今年のブッカー賞のショートリスト作品。

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Title: Eileen
Author: Ottessa Moshfegh
Publication date:: 2015
Paperback: 272 pages

毒親、機能不全家庭で育った子供が幸せになる方法はひとつしかありません。それは育った家を、家族を完全に捨てることです。でもそれが出来ないように魔法をかけるのが毒親なのですよね・・。人は生まれ落ちた環境の犠牲者なのか。それとも人生は自分で選べるのでしょうか。

I looked like a girl you’d expect to see on a city bus, reading some clothbound book from the library about plants or geography, perhaps wearing a net over my light brown hair. You might take me for a nursing student or a typist, note the nervous hands, a foot tapping, bitten lip. I looked like nothing special. It’s easy for me to imagine this girl, a strange and mousy version of me, carrying an anonymous leather purse, or eating from a small package of peanuts, rolling each one between her gloved fingers, sucking in her cheeks, staring anxiously out the window.


読書が趣味と言うと、地味だねえとか根暗?とか言われることもあるかと思いますが、まあ私に限って言えば当たっていると思います。ダークな面が強いので本を読むような。したがって暗い本、暗い主人公は大好物です。もちろんこちらも。

主人公は地味で、外見も人生も環境もパッとしない、若い女Eileen。少年院で働きながら、アル中で元警官で世捨て人となった父親の世話をしつつ二人で暮らしています。どこにも出口はなく、夢も希望もない娘Eileenを、数十年後、老いたEileenが語ります。

初老となったEileenは、今では満たされ、恵まれ、幸せな生活を送っているのです。
不幸な環境で育つと、そのまま不幸な人生を送り続けることになる。毒親の呪縛は一生つきまとい、不幸の連鎖となるのが常。しかしEileenは見事にこのパターンを断ち切りました。それは初めて心を開いた友人の出現であり、クリスマスの夜の事件であるわけです。

Eileenは読んでいて気持ちのいい娘ではありません。父親が死ぬ妄想や、職場の気に入った男の子との妄想に耽り、ネガティブで、クセが悪い。しかしどうしようもない環境に置かれた子供が出来ることは限られているわけで、妄想はその数少ない救いではあります。妄想もまた出口へと続く灯籠の道になりうる。

友情の本でも、努力やポジティブ思考の本でもないんです。孤独で暗い少女の分岐点のお話。最後50ページまで、事件らしい事件も起こらないのですが、私はラストまで一気に読めました。



248册目 Slaughterhouse-Five

ブログを読み返して、今年始めのブックセールで買った本で読んでいないものを思い出すという・・・。クリスマス本をみんな読み終わった後で、遅ればせながら。

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Title: Slaughterhouse-Five
Author: Kurt Vonnegut
First Publication date: 1969
paperback 285Pages

“There is no beginning, no middle, no end, no suspense, no moral, no causes, no effects. What we love in our books are the depths of many marvelous moments seen all at one time.”


日本でも人気のヴォネガットです、洋書もよく読まれているらしいです。なぜだろう。これは入れ子スタイルになっていて少し複雑です。最初のナレーターは作者で、自分が経験した戦争小説を書こうとしたけれどうまく書けなかったことなどを語っています。そしてその作者の小説が始まり、その主人公がBilly Pilgrimです。
Billy Pilgrimは時間旅行が出来る青年です。しかしBillyはいつ、どこで、どこに行くのか自分ではコントロールできません。そしてその行った先で何の影響も与えることができません。

Billy Pilgrimはさして動揺することなく時間から時間へと動かされています。いつ中断されるかわからない人生だと、何の計画も立てられないし、何をしても意味がないのでストレスがたまるし、最後は投げやりになると思うのですが、Billyは淡々としています。

小説の中で何度も登場する"So it goes”という台詞も、Tralfamadoriansの世界観も、Billy Pilgrimも、平常心で悟りを開いているのかもしれないけれど諦めとも言えるし、読んでいてだんだんイライラしてきました。しかしこのどうしようもない諦め感こそが戦争であり、イライラしようが騒ごうが、戦争になればどうしようもなく、力に屈するしかないわけで、正義は勝つとか、頑張ればなんとかなるとか、そんな言葉を信じるのはただのナイーブな愚か者。諦めなければ正気ではいられない。それに私もいざとなるとすぐ諦める方なのでえらそうなことは言えない。読んでいてこんな諦めモードじゃつまらない人生だと思ったけど、それって自分にブーメランなんですね。それとも私も狂っているのだろうか。

ラストは有名な祈りの台詞が登場します。
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”God, grant me the serenity to accept the things I cannot change,
Courage to change the things I can,
And wisdom to know the difference.”


Billy PilgrimやTralfamadoriansは置いておいても、自分はかろうじて一番目はあっても、後半分のCourage とwisdomがない。受け身でいられる柔軟性があっても、知恵と勇気がなければ、人生は冒険にはならないし、何よりも主体性がないから自分の人生にならない。

面白かったかと訊かれれば、実は面白くはなかったのです。一気に読んでしまったけれど、先に書いたように自分にもかえってきてしまうので、他人事としてエンターテイメントに浸れる本ではない。考えさせられる本ではあります。



今年のXmasとビリー・ジョエル

今年のクリスマスコンサートはビリー・ジョエル。
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ビリージョエルのコンサートはアメリカで3回目くらいだけど、前回はシカゴとミシガンだったので"New York state of mind"が聴けなかったのだ。今年やっとマディソンスクウェアガーデンでのコンサートだったので念願の曲が聴けた。またクリスマスソングもたくさん演奏してくれてとっても楽しかった。

ケニーGは去年のクリスマスコンサートが、しっとりとして雰囲気も最高で、しかもチケットがお安かったので再び。相変わらず素敵だし大人のクリスマスという感じで良かった。
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24日はミッドタウンでクリスマスプレゼントを買い、食事をして、ニューヨークのクリスマスを楽しみました。ロンドンやパリのクリスマスも良かったけれど、やっぱりニューヨークのクリスマスが私は一番好きです。単純に、心が踊り楽しくなってくる。ただしニューヨークはクリスマス後から年末にかけて観光客が増えに増え最悪になる。
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25日は天気も良く、セントラルパークを散歩して教会に行き、家でチキンとチェリーパイを焼いた。サンクスギビングがターキーなのでクリスマスはチキンを。でもチキンではイマイチ特別感が出ないのが残念。クリスマスのパイは我が家はチェリーパイと決まっている。
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ゆっくりできたし良いクリスマスだった。ありがたいことです。





[映画] LA LA LAND ああロマンチック!

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LA LA LAND見てきました!

これ大好きです。
久しぶりに単純にロマンチックで魅了する映画らしい映画を見た。見た後も足取り軽く。現実逃避が出来る映画なので映画館で見た方がいいと思います(家でDVDで見ると浸れないんじゃないかなあ)。
観客は選ぶと思います。ミュージカルが苦手な人、非現実的な映画が苦手な人は止めた方がいいです。私の前のカップルは、男の方が四六時中ソワソワし&携帯いじり&「何だよこれw」みたいなことをずっと言っていて、彼女と半分喧嘩になっていました。。



エマ・ストーンとライアン・ゴズリングの再競演です。この二人を使うとは制作側もよくわかっています。
舞台はもちろんL.A. 女優としての成功を夢見つつも、カフェでバイトしながらオーディションに落ちまくる日々をおくっているMia(エマストーン)と、いつか自分のジャズバーを持ち本格的なジャズ演奏をする夢を持ちつつも、余興でクリスマスソングしか演奏させてもらえないSebastian(ライアン・ゴズリング)。

基本は二人のロマンスです。夢だけで芽が出ない二人。でもだからこそ余計ロマンチックというか(成功しちゃうとロマンチックではなくなるのはなぜだろう)。
ハリウッドの街を見下ろしながら突然タップダンスが始まり、夜の帳が降りていくシーンがとっても良かった。プラネタリウムで急に浮かんで踊りだすシーンも。しつこいけどマジカルなんです。
エンディングもいいです。あの終わり方でないとだめです。この切なさ、このロマンス。

映画館で見るのはもう止めようかと思っていたけれど、たまにこういう当たりがあるから止められない。夢のような映画で夢のようなひと時を。うっとり。
ただエマ・ストーンはウディアレン映画に出ている頃が一番可愛いかったかな。痩せ過ぎて爬虫類っぽくなっててちょっと怖かった。




ハヌカとジューイッシュ・ミュージアム

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内職で調べものがあったので、またJewish Museumに行ってきました。今年は3回目です。

12月はクリスマスだけでなく、ユダヤ教のお祝いハヌカがあります。ハヌカはユダヤ暦に基づき日にちが決まるので毎年違うのですが、今年はちょうどクリスマスと重なりますね。8日間続くので、12月24日から年明けまでです。

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ハヌカは別名光のお祭りというだけあり、燭台がどーんとメインで飾られます。通常7又(?)のものが、ハヌカ用は真ん中に一つ、左右に8つ、合計9つ。昔争いに勝った後、残されたたったひとつの油壺がほとんど油も残っていなかったのに8日間燃え続けたことが由来だそうです。ハヌカでは子供達はジャム入りドーナツや、コインチョコをもらっています。この時期になると金貨のチョコレートがあちこちでで売られますが、ハヌカ用なんですね。

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地上フロアは現代アートになっています。最上階から回ると、歴史通りに見ることができ、またオーディオガイドもあるのでおすすめです。世界各地で作られた燭台のコレクションは見物です。

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警備とクリスマス

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今日はやたらと警備が多かったです。ドイツの事件の影響でしょうか。ちょっとしたクリスマスマーケットの周りにも、ごっつい拳銃を抱えた警官がウロウロしていて、夢があるんだかないんだかわからない雰囲気を醸し出していました。

今年のクリスマスパーティーがやっとすべて終了。パーティーは気が重いので、これでやっと年末年始楽しめます。今年はレストランでのフルディナーは一つで、バーやホテル立食のパーティーがほとんどでした。美味しいものをたくさん頂きました。それは本当にありがたいです。

先日のパーティーはニュージャージーにあるホテルだったので、久しぶりにNJ側からゆっくりとマンハッタンの夜景を見た。
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ニューヨークからニュージャージへはPATHですぐ行けるのですが、ワールドトレードセンター駅がすごく綺麗になっていた。お店もたくさん入っているし。時間がないので素通りでしたが今度ゆっくり行ってみよう。

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「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のダックの話

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今日も寒い一日でした。

この時期セントラルパークを散歩していると池という池が凍っていて、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のホールデンじゃないけれど、鴨やアヒルが心配になります。

"Hey, listen," I said. "You know those ducks in that lagoon right near Central Park South? That little lake? By any chance, do you happen to know where they go, the ducks, when it gets all frozen over? Do you happen to know, by any chance?"
~The Catcher in the Rye


実際、鴨や水鳥はどうしているかというと、

大きい子たちは「意外と平気よ〜♪」みたいな感じでこのように氷の上をトコトコ歩いていたり、、、(ときどき滑ってコケっとなるので可笑しい)
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小さい子たちは一部溶けている場所に集まったりしています。
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ただ今日はほとんど見かけなかった。どこにもいないという日もありますが、こういう日はどこかに集まっているのでしょうか。水を絶えず流している場所もありますしね(レザボアとか)。

池が凍ると水鳥が心配ですし、大雪が降るとリスが心配ですし、真夏は観光馬車の馬が心配です。




[舞台] ダイアンレイン&チェーホフ

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ブロードウェイ、ダイアンレインの舞台を観てきました。"The Cherry Orchard"です。
チェーホフもダイアンレインも両方大好きなのでとても楽しみました。席も前から3列目!とほぼ目の前だったのでじっくり楽しみました。ダイアンレインは映画で見るダイアンレインそのままでとても綺麗でしたよ。

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"Cherry Orchard"「桜の園」は、「かもめ」、「三人姉妹」、(あと何だっけ)と並ぶチェーホフの四大戯曲のひとつですが、個人的には一番地味な印象の作品です。
チェーホフ作品ではおなじみのテーマですが、ロシア帝国の衰退と同時に弱っていくロジアの貴族階級の人たち。そして力強い労働者たちが取って代わる、世の常と哀愁を描いた作品です。

ダイアンレインは主役の、桜の園を含む広大な不動産を所有している女主人ラネーフスカヤの役です。数年ぶりに娘を連れてフランスから戻ってきましたが、生活には困窮していて桜の園を売りに出さなければいけない状況です。そこに元使用人の息子で、今は実業家となったロパーヒンがいろいろアドバイスをします。ラネーフスカヤは根っからの貴族体質で浪費家ですが、同時に純粋で心優しく、ロパーヒンも心配しています。しかしロパーヒンのアドバイスもむなしく、現実的な解決策を選ばないラネーフスカヤとその家族の行き着く先は。。

内容をよく知っているので楽しめた部分と、エンディングを知っているので半減されてしまう部分と、両方でした。でもダイアンレインが50歳を過ぎても魅力的なので励みになりました!