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別にファンでもないし、好きな作家というわけでもなかったのですが、訃報を聞いてちょっとショックを受けています。

フイリップロスって、ウディアレンとか故ノラエフロンもそうなんですけど、70年代80年代から活躍してる葛藤を抱えたユダヤ系で古きよき時代(金融がのさばる前の)のニューヨークを生きて、私の好きな時代を引きずってるというか、、、

だから何だか何かが終わっていく寂しさなのかな。

ということで今週はこれ読みますね。再読ですが。

さよならフィリップロス...さよならコロンバス...





2018.05.24 / Top↑
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"The Shell Collector"
by Anthony Doerr
(used book)

小旅行に行っていたのですが、旅行中は細切れにしか読めないのでこちらの短編集を持っていきました。

"All The Light~" で超売れっ子作家になった Doerr氏が、若い頃に書いた短編を集めた一冊。私は知りませんでしたが、短編時代からあちこちで賞を取って有望視はされていたようですね。

8編のショートストーリー。舞台はケニヤやリベリア、モンタナ、人里離れた地や、孤独な島など。美しい自然描写と、そこで静かに暮らしつつも、自分以外の不思議な力によって動かされ行く人々の様子が、静かに描かれています。

”For a Long Time This Was Griselda's Story”

母と妹と住むGriseldaは、そびえ立つほど背が高く成熟した女学生。ある日巡業でやってきたカーニバルのメタルを食らう男に魅入り魅入られ、アイダホから去ってしまいます。母はGriseldaを心配するあまり病気になり仕事もできず、代わりに妹がすべてを引き受けることになります。仕事、病んだ母、残された家、町のうわさ。そして20年後、Griseldaと金物を食らう男が、また巡業でやってきます。

"The Shell Collector"

ケニアのはずれにある小さな島で孤独に貝の研究をしている男の元に、二人の招かざるアメリカ人の記者がやってきます。マラリアを治す謎の貝について男に聞きにきました。

“The Hunter’s Wife”

モンタナに住む男は、遠く離れた地にマジシャンの妻がいます。 "The Shell Collector"の男と同様に、スーパーナチュラルな現象を一歩引いてみているのに、知らず知らずのうちに巻き込まれます。真実なのか幻想なのか。でもそもそもその堺ってなんなのでしょうね。

海やエキゾチックな地を舞台に、現実と懐疑とイリュージョンが混ざり合い、ぐいぐいと作者の世界に引きずり込まれていきます。 "All The Light~"もこんな感じなのかと思うと読んでみたい。今度ブックセールで見かけたらぜひ買おう。



2018.05.22 / Top↑
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見てきました。
どうしようかなあと思っていたのですが期待値が低いのでむしろ楽しめたし、いろいろ思うところがあって行ってよかった。



躊躇した理由ですが、「ブッククラブ」といいながら読む本が
”Fifty Shades of Grey”なので、まあまちがいなく【Sex and the City シニア版】だろうな、と。シニアの性生活とかフィジカルな絡みとかわりと多いですけど、個人的にあまり好きではなくて。

でもですね、いやらしさはなく、えげつなさもなく、笑える範囲内での下品までいかない絡みでした。それよりも老いに向かう悩みとか友情にポイントが置かれていましたよ。

ところで私、初日に行ってきたのですが、「ぶち込み!」でした。たぶんターゲットがアメリカで一番映画を見るといわれている世代だからでしょう。映画の中の女性たちの設定も67-8歳で、来てる人たちもみなそれくらいでした。ちょうど私の母親世代ですが、40代の私も楽しめたので、まあざっくりと中年女性向け映画です。お友達同士で来ている人も多く、みなさんゲラゲラ笑っていました。

ちなみに出演者の年齢も一応書いておきます。

ダイアン・キートン1946年生まれの71歳!
ジェーン・フォンダ1937年生まれの80歳!!!
キャンディス・バーゲン1946年生まれの71歳
メアリー・スティーンバージェン1953年生まれの64歳

ジェーン・フォンダは奇跡の80歳です。これだけを見に行ってもいいくらいです。

男性陣いきますね。
ドン・ジョンソンが1949年生まれの68歳
アンディ・ガルシアが1956年生まれの62歳
ちなみにドン・ジョンソンって私の高校時代のアイドルなんですけど(もちろんマイアミバイス!)、母親と同い年だったのか・・・

内容はまああって無いような、トレイラーで見て想像つくようなもだと思って良いと思います。

昔から友達の仲良し4人組。社会的にもそれなりに成功し、得るものは得たけれど、老いを前にして少々凹むことも多くなった。わいわいきゃあきゃあと悩み、励ましあい、笑い、語り。いろいろ変わったけれど、実は何も変わらない。恋に悩み、恋に迷い、家族ともめて、生き方を見つけなければならない。キートンの言う通り、年を取ったとしてもまだまだ学習の過程にいるのです。まだまだ人生これからなのです。

あんまりレビューや評価は高くないですが、40代以降の中年女性は楽しめるし元気の出る映画だと思いますよ.

それにしても、70代80代がラブコメの主役をする時代が来るとは思わなかったなあ。。


2018.05.19 / Top↑
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"After Anna"
by Lisa Scottoline
(library book)

よみやすい...とてもよみやすかった..

あまり興味もわかない上に長めなのでどうかなあと思いながら読み進めていたら...止まらない...。読みやすさの理由は、400ページで85章もあるからだと思います。1章4-5ページなのでさくっと読みきってしまう。そのせいでガンガンいってしまいます。これなら電子ブックや携帯でも読みやすいと思います(タブレットで読むとチャプターが長いと疲れる気がする)。あと良い意味で予想を裏切られました。

ざっくりしたあら筋は、17年ぶりに再会した母(Maggie)と娘 (Anna)、その母が再婚した医師 (Noah)との間で起きる事件ミステリーです。

Maggieには17年前、産んだばかりの娘Annaを取り上げられ離婚されたという苦い苦い過去があります。Maggieはその後優しく理解のある男性Noah(子供一人あり)と再婚して幸せに暮らしていました。

そんなある日、元夫が飛行機事故で亡くなり、 Annaを引き取ることになります。夢に見た娘との再会と暮らし。Noahも義息子も大歓迎。Annaはとても美しく聡明で、みんなAnnaが大好きになります。しかし夢の暮らしは悪夢になりました。Annaが家に来てからわずか数週間後に NoahがAnnaの殺害容疑で捕まり、裁判員にかけられます。 NoahとAnnaの間に、一体何が起きたのか。

Anna殺害の罪で裁判中のNoahがナレーターの”After Anna"の章と、Maggieが主に登場する"Before Anna"の章が交互に語られます。

気になった点は、Annaを引き取ることになる話の流れでのMaggieのテンションや行動。普通はもっと心配したり慎重になったりすると思うのだけど、若い女の子みたいにただキャアキャアウキウキ騒いでるだけ。それにいくら元夫がお金持ちで凄い人だとしても、17歳になるまで一度も会えないとかもどうなのかと。あとNoahとの結婚生活で人柄とか性格とか理解しているはずなのに、Annaのことで急にすべてを疑うとかも、ちょっと浅はかで。まあ文芸ではなくミステリーだし、ストーリーを面白くするためのあえての設定なんですけどね。

最初に想像していた展開とは違っていたし、最後のひねりも思っていたよりもうひとひねりあって楽しめました。レビューなどを読むと、この作家さんのベストではない、過去の作品の方がよいと言う人が結構いて、それならそっちも読みたい。私はこの本で十分楽しめましたよ。

すっかり公園で読書を楽しめる季節となった。
最近は公園が一番読書が進む、、家だとあれこれ気が散る。
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2018.05.17 / Top↑


"...and now I see at last, Constantine, that in our sort of work, whether we are actors or writers, the chief thing is not fame or glory, not what I dreamed of, but the gift of patience. One must bear one's cross and have faith. My faith makes me suffer less, and when I think of my vocation I am no longer afraid of life!"



チェーホフは大好きですが、戯曲を本で読むのが嫌いです。戯曲はやはりお芝居で観たい。できれば舞台で、無理なら映画で、上演されたらできるだけ見たいと思っています(The Cherry Orchard

昨日からパリスシアターで上映された"THE SEAGULL"。金曜初日の朝マチネを見に行ったのですが、結構混んでいて驚いた。配役もいいし、チェーホフの代表作だからでしょうか。

チェーホフの4大戯曲の中でも一番有名な「かもめ」。大女優を母に持つ作家志望の息子コンスタンティンとその恋人で女優志望の若い娘ニーナ。二人は成功して恵まれた大人たちを見ながら、自分たちも「何か」を達成したいし、「何者」かになろうともがいています。

コンスタンティンの母で大女優アルカージナと、その恋人で売れっ子作家のトリゴーリンはセレブ階級にいます。屋敷の同居人で一年中喪服を着たマーシャと貧乏教師ドヴェジェンコは夢も希望もない現実に生きています。ニーナとコンスタンティンはそのどちらにも転がれる感じです。セレブ願望は強いが才能にかけるニーナと、才能はあるけれど自信がなく自分がどうしたいのかさえ分からないコンスタンティン。現代でもわりとよくいる普通の若者のようにも思います。

夢みがちで、思慮に欠け、だまされやすく、最後はボロボロになるニーナが、私はかなり好きです。

自分はいたずらにもて遊ばれて捨てられるカモメではなく女優だと、頑張って自分に言い聞せる弱さと強さがある。冒頭の引用も彼女のもので、一番好きなセリフです。それに考えてみれば、十数年後、ロマノフ王朝が終われば特権階級は厳しい現実に直面します。その時、早々と地主の娘をあきらめ、修羅場をくぐり、自分の生きる道を見つけたニーナは、やっぱり正しかったのではないでしょうか。

現実は厳しいけれど、安易なセレブ風の暮らしには意味はなく、自分を信じて耐える強さこそに価値がある。現代こそ見直されるべきメッセージではありませんか。






2018.05.13 / Top↑
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"Summer Hours at the Robbers Library"
by Sue Halpern
(library book)

人によって無条件に手が伸びてしまうテーマというか設定ってあると思いますが、私の場合は、40代女性、結婚生活、本関係が題材で使われているとかなり弱いです。
そのすべてが出そろっている本なので、とても面白く読みました。

舞台はニューハンプシャー州の小さな小さな田舎町Riverton.
この町の予算ギリギリで運営されている図書館で働くのがメインの主人公のKit。

Kitは学生時代からの恋人と結婚し、医師の妻となり恵まれた結婚生活を送っていましたが、44歳の今はこうして田舎で、独り身で、
図書館で働いています。セラピストとのやり取りが随所随所で入ってきたりして、結婚生活の破綻の過程が読み取れます、

二人目の主人公は15歳のSunny。Sunnyはヒッピー風の親の教育方針で学校には行ってません。ある日辞書を盗み、子供裁判にかけられ、ひと夏を図書館でボランティアするという罰を受けることになります。

三人目はRusty。Rustyは典型的なウォールストリート・ガイでしたが、おそらくリーマンショック後の人員削減で解雇された一人。経済的に行き詰っていましたが、死んだ母親の預金をめぐってRivertonにやってきました。

このちぐはぐな三人が、田舎の図書館で遭遇し、ひと夏を過ごすことになります。

個人的にこの本の良かったところは、やはりメインの主人公Kitで、静けさや本を好む性格や子供のいない主婦という立場など、共通点が多いので読みやすかった。

また図書館そのものもひとつの主人公で、とても重要な役割をしています。アメリカのようにホームスクールが定着している文化では、図書館の役割というのはとても大切なんだと実感もしました。

図書館員を褒め称えていたカート・ヴォネガットほどではありませんが、この本も、図書館のみならず図書館員の素晴らしさを伝えているので、本を取り扱うお仕事をされている方が読んでも楽しめるかと思います。

Kitに何が起こったのかというストーリーが少し謎めいていてちょっとしたひねりにもなっていますが、基本は大きな事件もなく進んでいきます。それでも興味は尽きず、時々時間を忘れて読んでいました。主人公の境遇に寄り添えるかどうかで没頭できるかどうか差が出るかもしれません。私は最後まで楽しかった!

今日のおやつは、主人公Kitが好んで食べていたコーヒーヨーグルト!
読んでて気になって買いました。コーヒーヨーグルトなんて初めて食べる、、、
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コーヒーもヨーグルトも大好きなので、余計まずい笑!



2018.05.10 / Top↑
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春らしい春もなく、初夏のような陽気!
いきなりサマーリーディングっぽい感じになりました。嬉しい

今読んでいる本はこれ。夏っぽい気分にちょうどいい。
'Summer Hours at the Robbers Library' by Sue Halpern

2,3週間前にNYTのブックレビューで紹介されていて興味を持った本。図書館で借りた。土地柄NYTで紹介された本はあっという間に予約が入りなかなか借りられないんだけど、これはラッキーでした。新刊なのでピカピカ。

真新しい本を図書館で借りて無料で読めるのはいいですね。読書が趣味でよかったといつも思う。お金をかけてもいいけど、かけなくても同等に楽しめるって他にないのでは?読んでいる本の内容も、図書館とかコミュニティのお話で馴染み深くて楽しい。

それにしても読みたい本がいろいろあって困る。
今月は内職が入ったけど、時間の許す限り本を持って公園に行き、サマーリーディングを楽しみたい。


2018.05.08 / Top↑
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GWでこちらに来ていた友人が帰り、急に静かになりました。

寒い春からいきなりの夏日となり、いろんな種類の花が一斉に咲き、朝の散歩が楽しくて楽しくて。
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2018.05.07 / Top↑