FC2ブログ

読書 "Into the Water" by Paula Hawkins

20181031043432d21.jpg
大ベストセラー、"The Girl on the Train"の作者Paula Hawkinsさんが去年2017年に出版した、二作目になるのかな。
あんまり話題にならなかったし評価もイマイチっぽかったので読んでいなかったのですが、思ったより全然面白かったです。ただミステリー度は低いです。

"Into the Water"(2017)
by Paula Hawkins
(library book)

どうしても"The Girl on the Train"と比べられてしまうので仕方ないかもしれません。ハラハラ落ち着かない気持ちがずっと続く前作とくらべ、こちらの作品はかなり落ち着いています。

舞台は小さな田舎町Beckford。この町に流れる川の滝つぼは、昔から自殺の有名スポットになってしまっています。といっても亡くなるのは必ず女性なんですね。過去に何度も死者が出ているこの滝壺で、最近も自殺者が出ました。それも2名。一人は思春期の少女、もうひとりは、その少女の親友の母親。明らかに何かありますね。

でも、他殺や事件ではなく、小さな町で定期的に起こる不可解な自殺、、という形で進んでいくので、ミステリーミステリーした流れにはなっていません。"The Girl on the Train"的なショッキングな事件や、怪しい人物を期待して読まない方がいいでしょう。

誰もが誰もを知っている小さな町での話なので、登場人物は限られていますが、そのわりのは本の主要人物が結構多くて、最初はいちいち人物確認をしていました。慣れると誰だかすぐわかるので問題ありませんが、慣れるまでは主役もはっきりしない分読み閊えることも。

それでも平易な英語でとても読みやすく、モヤっと引っかかる文章やイラっとくる登場人物たちに引っ張られ、どんどん読んでしまいました。結局、過疎化した小さな町の、狭い人間関係内で起きるドロドロした話なんですけどね。止まらないんですよね。

おやつ。
はいそうです。今日はパンプキンパイです。
2018103104345368f.jpg

テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

読書 "The Woman in Cabin 10"by Ruth Ware

20181024115555fee.jpg

Ruth Wareさんの本で、これだけ読んでいなかったのです。というか、面白そうなのでゆっくり読みたくて、落ち着くまで取っておいたわけです。私が読んだ順番は、"In a Dark, Dark Wood" (2015)、"The Lying Game" (2017) 、"The Death of Mrs Westaway" (2018) そしてこちらですけど、発売順では2番目の作品です。

"The Woman in Cabin 10" (2016)
by Ruth Ware
(used book)

密室ミステリーは大好きなのでとても楽しかったです。今回は特に小型のラグジュアリークルーザーが舞台で、海に囲まれた「逃げ場無い感」が強くてよかった。

主人公は雑誌で旅行記事を書いている若いジャーナリスト女性のLo Blacklockです。取材のため豪華クルーズ”Aurora”で一週間過ごすことになります。

彼女はこの旅行の直前、強盗に寝込みを襲われたり、恋人とゴタゴタしたり、とにかくほとんど寝ていません。薬も飲んでいるからいつものあれな主人公ですね。

Loは、クルーズの個室キャビン9番を用意されます。そして隣の個室キャビン10番には派手な若い女性がいます。この女性と軽く会話をするのですが、不思議なことに彼女はディナーにきません。そして夜中、Lo はキャビン10から人が海に落ちる音を聞きます。

大騒ぎの末に分かったことは、そもそもこのキャビン10は空室で誰も使っていないこと、主人公が会った女性は、旅行者の中どころか、従業員にもいないことがわかります。Loが出会った女性はだれだったのか。何が起きたのか。

豪華クルーズ”Aurora”は、10人分の個室キャビンのある小さな、でもスーパーゴージャスな船です。この船内の豪華な様子が面白くて異世界体験できるし、同時に随所随所で伝えてくる船の狭さと圧迫感の描写が巧みで船酔いしそうになります。事件が起きる前にすっかりこのクルーズの世界に入り込んでしまうでしょう。

チャプターの間に、別の時間軸で起きている新聞記事やメールでのやりとりもまた「???」で、どんどん読み進めてしまいます。結末としてそれほどびっくりする展開がまっているわけではありませんが、最終的に気分はスッキリするし、まあ良かったです。
秋の読書に!と言うよりは、どちらかというとサマーリーディング用かなって気はしますが面白かったですよ。

おやつ。
トレジョーのプロテインバーコーナーに並んでいたプロテインクッキー。ま、不味い、、
20181024115615380.jpg


テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

読書"Stillhouse Lake" by Rachel Caine

2018101912120857d.jpg


寒いです!毎日。暑いか寒いかしかないのか!
でも寒いと家かカフェに籠って本が読みたくなるので本好きには良い季節かなあと、個人的には思う。

"Stillhouse Lake"(2017)
by Rachel Caine
(library book)

面白かった。。一気に読みました。難点がひとつありますが後で書きます。

主婦GINAは、カンザスの田舎で、優しい夫と可愛い娘と息子に囲まれて幸せに暮らしていました。もちろん夫と子供たちの影となっている分、いつも受け身なので完璧とは言えないけれど、まあ「ほとんどの時間」は満足しているのね。

しかしある夜、家のガレージに酔っ払いドライバーが突進してきて、大変なものがみつかります。

このガレージは、夫が趣味の部屋にしていて、高価なものがあるからと夫しか入れない開かずの間だったの。優しい夫はなんとこのガレージに若い女性を拉致し、監禁して暴行殺戮を繰り返していたの!悪夢ですよ!

監禁事件などが起きるとたいてい、「一緒に生活している家族は気付かなかったの?知ってたよね?」と思われます。GINAも同じで、「共犯者だったのでは」とまわりから疑われます。長い裁判を終え、夫は刑務所へ、GINAと子供たちは新しい生活を、、、しかしそう簡単にことは運びません。インターネットにはGINAと子供たちの写真も出回っていて、ストーカーと化した一団が追い回してきます。それは誹謗中傷を超えて脅迫めいたもので、子供たちへの危害をにおわせるもの。一方シリアルキラーの夫はネットで悪のヒーローに祭り上げられる始末。

マスコミやストーカー軍団から逃れるように、何度も名前を変え、住所を変え、子供たちを守り、そしてついに心安らげる家が見つかったと思ったその時、家の近くで若い女性の変死体が見つかります。偶然なのかなにかの陰謀なのか。もう控えめな主婦ではなく、子供を守る強い女性となったGINAの本格的な戦いが始まります、、、

GINAもそうだけど、子供たちが可哀そうで、健気でかわいいので応援したくなるんですね。それもあって本が置けないしついつい読み続けてしまいました。

が。

「面白かったー」、、、、と、終わらない、、、。

なんとまさかの続き物でした。てか三部作。。面白いけどもー。三冊合計千ページ。千ページ読むほどのものではないかなあ、、でも続きが気にはなるので、もしかしたら手をつけるかも!です。

おやつ。
秋らしくパンプキンマドレーヌ。とミルクティ。プルーストタイム!
20181019122745584.jpg

テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

読書"Neverworld Wake" by Marisha Pessl

20180822_132012[1]

今年もブッカー賞、発表されましたね。本格的な秋って感じだし、ココア飲みながら暖炉の前で本を読んで読んで読みまくりたい気分!あくまで気分ですが。

"Neverworld Wake"(2018)
by Marisha Pessl
(library book)


わりとよくある「同じ日を何度も繰り返すループもの」かと、タラタラ読んでいたのですが、中盤からどんどん面白くなりました。YAブックなのでライトノベル的なノリですけど面白かったですよ。

Beatriceはどこにでもいる地味目の普通の家庭の女の子でしたが、奨学金を受けてリッチでエリート子女の集まる有名校に入りました。そこでなぜか校内で一番人気者の男の子(Jim)に惚れられて付き合うようになり、その流れでいわゆる人気者グループに属していたのですね。

しかしある日Jimは謎の死をとげ、 傷心のBeatriceは自然と仲間から離れ、卒業後は地元で両親とおだやかに暮らしていました。

しかし一年後、グループの一人からメールが届き、当時溜り場だった古い屋敷に招待されます。
仲間と再会し、Beatriceを含めた5人は久しぶりに盛り上がり、クラブに出かけて飲んで騒いで悪乗りします。そこで事故を起こし生と死の堺に入り込みます。5人はまだ死んではいません。そこは"Neverworld"です。あることをしないと無限ループから出られない。永遠の一日。そして無限ループから抜け出す鍵はJimの謎の死にあります。Jimの死から、やはり逃れることはできないのですね。

"Neverworld"の仕組みが無駄に入り組んでいるようにも思いましたが、まあそれが次の展開へとつながっていくので仕方ありませんね。実際興味が続くし、ラストまで二転三転するので飽きずに楽しめた。

映画の”Groundhog Day"、“Edge of Tomorrow"、"Mulholland Drive"がちょっとずつ混ざったような感じ、、でおわかりになるかしら。これらの映画全部好きなので私は一気読みしましたが、ティーン向けではあります。

おやつ。クロスグリパイ。
子供のころ読んだ本に登場したのですよね、これ。。当時は憧れたなあ。。
20181014_164824[1]



テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

[音楽] Not Dead Yet ツアー


フィルコリンズの、”Not Dead Yet ツアー”に行ってきた。
昨年から来年初頭にかけてヨーロッパや南米、オセアニアをまわり、今月10月はアメリカ各地で。
0[2] (2)

声は全然衰えていないのですが、杖をついての登場に驚いた。
なんでも数年前から腰と足を痛めているようです。まだ60代でお若いのに。
0[1] (3)

足腰が弱ってしまって一番悲しいのは、大好きなドラムを叩けなくなったことだそうですが、まだ17歳の一番下のお子さんが、一緒にツアーをまわりお父さんの代わりにドラムをたたいていました。年をとって出来た子だし、お父さん思いだし、可愛くて可愛くて仕方ないだろうなあ。フィルコリンズもすっごく大事にしているのが伝わってきた。
0[1]

0[1] (2)

ツアーのコンセプト通り、体は弱っても歌声は変わらず素晴らしかった。
ヒット曲がたくさんあって、昔の歌をひたすら歌ってくれるというコンサートが一番楽しいので最高でした!





読書"Cottage by the Sea" by Debbie Macomber

201810140455125cb.jpg

"Cottage by the Sea"(2018)
by Debbie Macomber
(library book)

ロマンス小説の女王というと一般的にはNora Robertsさんですけども!でも私の好みはDebbie Macomberさんです。ほのぼの度が高いと思う。HallmarkのCedar Coveシリーズも、実はファンで全部見ていたりする。

ということで久々にDebbie Macomberの新作です。タイトルにひかれました。

物語は、数年前にワシントン州で実際に起こった土砂災害Oso mudslideがベースになっています。この災害で全てを失った女性の、人生の立て直しがメインのお話です。

主人公Annieは傷心から立ち直るために、子供のころの楽しい思い出が詰まっているシーサイドの小さな町にやってきます。毎年夏になると家族で借りていたコテージで、しばらくの間暮らせたら。。

仕事を探し、思い出のコテージも見つけますが、コテージのオーナーは一癖も二癖もある女性にかわっていて借りられそうもない。そこに意外な人が助け船を出してくれます。

静かな田舎のシーサイドタウンのはずが、引きこもりの女あり、ドメスティックバイオレンス一家あり。そしてAnnieはいろんなことに巻き込まれるというよりは、首を突っ込んでいきます。まあ沈滞している場所が動きだすには、常にアウトサイダーが必要ですけども。

ロマンス小説ですが、恋愛よりも友情に比重が置かれています。傷を持った人たちが、お互いに癒していく感じです。Annieがとても良い娘過ぎて、そこが良さでもありつまらなさでもあり。でもとても読みやすく、シンプルな内容なのでスルスル読めてしまいますよ。

おやつ。
寒くなってきたので、私の冬用ココアマグを出しました。
20181014044307ba7.jpg

このニューハンプシャーマグでココアを飲むと、本を抱え暖炉のある部屋で籠りたくなる。。。


.

テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

読書 "Maeve’s Times" by Maeve Binchy

20181009_154612[2]

とりあえず紅葉が見ごろになる前に、完全にNYCに戻ってこれました!うれしい!

"Maeve’s Times"
by Maeve Binchy

移動中にちょびちょび読んでいたのはこちら。アイルランドの人気作家、故Maeve Binchyさん。いくつか読んでいるのでレビューも書いたと思いますが、こちらは彼女のエッセイ集です。
若い頃は学校の先生やツアーガイドなどをしつつ、あちこち趣味で旅行されていて、旅先などから父親宛てに手紙を送っていたようです。その手紙を父親が新聞社にもちこんだのがジャーナリストの始まりだそうです。

ジャーナリスト、エッセイスト、コラムニスト、劇作家、そして小説家と、物書きとしての肩書をすべて持つMaeve Binchyさんですが、若い頃から書くことが好きで手紙や日記も山のように書いていたのですね。

こちらの本は、"The Irish Time"が選んだMaeve Binchyさんの新聞に発表されたエッセイやコラムを集めたもので、1960年代、70年代、80年代、90年代、そして2000年以降と時代で分かれています。当然ながら文章はどんどん洗練はされていきますが、観察眼や物語の持っていきかた、ユーモアな文章はわりと最初から完成されていてさすが、という感じです。

エッセイの数は100くらいありますが、どれも数ページの短いもので寝る前や、午後のお茶タイムに読むのに丁度いいものです。身近な出来事から旅先で気付いたこと、思い出話と盛りだくさん。Binchyファンは必読です!
タイトルをいくつか紹介しますね。
"The couple who behaved perfectly"
"Another world for the price of a cup of coffee "
"Holiday romance"
"Traveller's tales-- the call of the check-in desk"
"The right to die in your own home"
"The world's greatest lies about women "
"Mrs Perfect"
"Please don't forget to write"

おやつ。
今年も季節となりましたメープルクッキーです。
20181009_154503[1]

テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

読書 "My Year of Rest and Relaxation" by Ottessa Moshfegh

20180830113452b21.jpg


"My Year of Rest and Relaxation"
by Ottessa Moshfegh
(library book)

Ottessa Moshfeghさんの最新作です。前作”Eileen”がとってもダークで楽しめたので新作も読んでみましたが、さらにダークでよかったです、ただ今絶不調の時期なので、本のダークさに引きずられさらにどよんとしました。それくらいダークパワーを持っている作家さんなのでしょう。

ダークといっても、Ottessa Moshfeghさんは流行りのサイコロジカルスリラー作家でも、ダークミステリー作家でもなく、文学作家です。
ただご本人は、ご自分のことを商業的だとは言ってるんだけどどうなんだろう。

前作”Eileen”では主人公は少年院で働き毒親の世話をする夢も希望もない若い女性の成功物語?でしたが、
今回は、「毒親」「機能不全家庭育ち」は同じですが、主人公はニューヨークに住む金持ちの若い娘です。

舞台は2000年前後。「あの」事件が起きる一年前。

大学出たてでアートギャラリーで働く主人公は、リッチでモデル並みのルックスをした若い白人女性です。

しかし立て続けに親を亡くしで一人ぼっちになり、遺産も十分あるし、恋人ともなんかうまくいかないし、いろいろなんだかあれなんで、一年間休もうと、ひきこもり生活を始めます。

チープなコーヒーとドラッグを飲み、ひたすら寝る。会うのは昔からの付き合いの、おそらく摂食障害の微妙な友人だけ。ああ精神科医もついているんですが、これがまたひどい。

母親の毒親っぷりがひどくて、ある意味前作よりダークかも。

読後もさっぱりしないし、好きかどうか聞かれると微妙なのですが、ただ、次回作を出したら絶対読みたいし読む。まあそういうことです。

秋のおやつ。スイートポテト。お稲荷さんじゃないよ。
201810011105598c8.jpg
カレンダー
09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
カテゴリ
プロフィール

koburii

Author:koburii
HN:こぶり
国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている子なし40代主婦。

月別アーカイブ