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面白かったです!特に最初の方!
中盤はちょっと微妙。
またまたサイコロジカルスリラーです。

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Title: "The Girl Before"
Author: J P Delaney
LibraryBook/Hardcover/336pp/Published 2017
psychologicalthriller/suspense/mystery/crime

面白かったんですけどねー。
特に始まり、大好きなTVシリーズ、”Black Mirror””を思わせる感じですごく楽しかったんですよ!
でも途中から、ポルノちっくな描写が増えて、急にソープオペラっぽくなっちゃって、、、むーん、、

主人公二人の女性EmmaとJane。二人は別の時間軸で、同じ部屋を借りています。

この部屋のオーナーは、この家の建築者でもあるEdward Monkford。若く才能あるハンサムな建築家。この家を建てる時、奥さんと子供を亡くしています。

オーナーのEdwardは特別なルールで部屋を貸す人間を選んでいます。そして奇妙なアンケートに答えさせます。貸してもらえる人はごくわずか。素晴らしく美しい部屋で、完全オートマティックな洗練された部屋。しかも破格に安い金額です。ただーし!ほとんど何も持ち込めません。本もダメ。私はここで無理ですな。

さて、この部屋を貸してもらえたEmmaとJane。二人はたくさんの共通点があります。ネタばれにもなるので詳しくは書きませんが、一つはダークな過去。そしてもうひとつ私が興味をもったのは、このコントロールフリークな家主に対する理解。まあ最後には、実際は誰が本当のコントロールフリークだったのか、という話ですが。

EmmaとJaneが、別時間で生活している二人の女性が交互に語られるスタイルも楽しかったし、部屋そのものの存在感と奇妙さに、グイグイ引き込まれました。
繰り返しますが途中ちょっとダレます。でも最後はちょっとしたどんでん返しもあるし、ミステリーとしてはかなり楽しめる一冊だと思います。

おやつコーナー。
引き続き2月は日本で食べたおやつシリーズ。
浅草で食べた暖かい焼きたてメロンパン!美味しかった!
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2019.02.24 / Top↑
オリジナルはフランス語で、昨年英語訳が出た本です。

両親の留守中に、子供を守るはずのナニーによって幼い子供二人がバスタブで殺されてしまいます。
NYCエリアにお住まいの方ならピンときたはず。おそらく「例の事件」がもとになっている小説です。

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Title: "The Perfect Nanny"
Author: Leila Slimani
LibraryBook/Paperback/238pp/Published(English version)2018
psychologicalthriller/immigrant/class/mother and children

作者はモロッコ生まれのフランス人です。モロッカンフレンチでいいのかしら?ナニーが子供を殺したら、
100%ナニーが悪く、どんな言い訳もできませんが、移民の立場に立てる作者。どのように話をまとめるのかとても興味を持って読みましたよ!

小説の元になった事件をまず軽く説明します。2012年の10月、NYCのアッパーウェストサイドの高級コンドミニアムで事件は起こります(余談ですが私が住んでいたアパートもこの近所だったので、当時は本当ーにいろいろ噂を聞きました。警察やら取材やらで大騒ぎだったことを覚えています)。
家族同様に周りからは見られていたベテランナニーが、両親の留守中に罪のない幼いきょうだいをバスタブで殺害。戻って来た母親が発見するという衝撃的なもの。家族の父親は大手テレビ局の役員でセレブ階級、一方のナニーはハーレムに住むドミニカ移民ということで、いろいろ話題になりました。
家族はナニーを家族同様に扱い、一緒に旅行をしたり、またナニーの故郷であるドミニカにまで遊びに行ったり、それは仲が良い関係に見えていたそうです。一方で、家族のようななれあいの関係から、時間外の頼まれごともよくされていたようです。事件当日も就労時間外でした。
しかし、殺害にいたるほどのこれといった動機もないため、精神的な病気ではないかと(実際事件前に不審な行動も多かったそう)言われましたが、それで罪を逃れることはなく、今ナニーは終身刑で刑務所に入っています。

小説の大筋も同じ流れです。ニューヨークではなく、舞台はパリのおしゃれなアパルトマン。音楽プロデューサーの夫Pauと弁護士事務所で働く妻Myriamとまだ幼い二人の子供MilaとAdam。家族も居場所もない中年の子守り女Louise。
Louiseは子守りだけでなく、料理も掃除も完璧な理想的なナニーです。最初、夫婦は大喜びで家族友人に自慢していますが、だんだんと慣れてくるとまあいろいろおかしなことも起こります。
仕事でパリに来る以外のLouiseの私生活や、生い立ちのエピソードが随所随所で語られ、精神面のもろさや、積みあがっていくモヤモヤを感じることができます。ただし、それが罪のない子供を殺す言い訳にはなりません。そして最後までLouiseの行動は説明さません。ニューヨークのリアル殺人鬼ナニーYoselyn Ortegaにも具体的な動機がないように。
感情を押し殺し、溜に溜めてからある日突然爆発する、そんな人は多い。特に文句の言えない受け身的な立場にいたり、介護や誰かの世話をせざるえない状況だと、その爆発も大きく、悲劇は間々起こります。そしてそれが子供の話になると、預かる方が悪いのか、預ける親が悪いのかでいつも議論になりますが、、。問題にされて殺されてしまう子供たちが不憫で仕方ない。大人は勝手だな、と。

で、小説として、もう少し作者の考えで流れをつくってもいいように思いました。現実の被害者がいるデリケートな問題なので、難しいとは思いますが週刊紙の記事ではないので、なんかこうもう一歩踏み込んで欲しかったかな。

おやつ紹介ですが、先日まで日本にいたこともあり、今月いっぱいは日本で食べたお菓子シリーズ。
食べたかったコメダ。初コメダ。
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2019.02.20 / Top↑
久しぶりの日本、かなりゆっくり楽しんできました。東京は10年ぶりでした。
また近いうちに行くかもしれません。
日本では日本語の本ばかり読んでいたけど、アメリカに戻って来た途端、やはり英語で本が読みたくなりますなー。

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Title: "The Silent Wife"
Author: A.S.A. Harrison

Library Book/Mass Market/369pp/Published 2013

Psychological Mystery/Suspense/Wife/Marriage/

サイコロジカルスリラー/ミステリーの分類に入ってたりしますけど、スリラー度やミステリー度は薄いと思います。

主人公のJodyは45歳、子なし主婦、自由の効く範囲でセラピストの仕事をしています。リッチな夫と、シカゴのウォーターフロントのタワーマンションで、ゴールデンリトリバーと幸せに暮らしています。

夫のToddも45歳、ビジネスで成功し、お金もある、根っからの浮気もの。最近付き合っている女子大生のNatashaにはかなり入れ込んでいて、なんと妊娠させてしまいます。Natashaは親友の娘さんなので、かなり危険な関係なんですけどね。

この妊娠騒動から、夫婦は破綻に向かいます。Jodyは一貫して、騒ぎ立てず、静かに夫の帰りを待つタイプです。

サイコロジカルスリラーとして読むと、物足りないと思います。スリラーではないと思う。

読んでいて、Jodyのクールさが逆に気になってきます。ぎゃあぎゃあ騒がないけどねちっこいタイプです。なんだろう、人と向き合うのが苦手で、話し合いや喧嘩ができない。だから愛するか殺すしかない。演歌の歌詞にもあるけれど、誰かに取られるくらいなら、あなたを殺していいですか?的な。日本にはこういう奥様多いのですよね。私も怒らない人なのでそうかも。おほほ。そういう心理を読む本としてなら面白いと思いますよ。

今日のおやつ。
バレンタインなので Jacques Torresへ。ここ、チョコも美味しいけどホットチョコレートが最高です。エスプレッソと合わせたモカが絶品なのでぜひ!
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2019.02.17 / Top↑