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毎年、春と秋の季節の変わり目に1週間ほど頭痛週間があるのですが、今週がそれだったかなあ。。片頭痛がまだとれない。
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Title: "The Waiting Room"
Author: Emily Bleeker
LibraryBook/268pp/Published 2018
Thrillers/Mystery/Suspense

これは気味の悪い小説でした。
読んでいる間ずっとざわざわ落ち着かない感じです。片頭痛が酷い時だったので、そういうのも関係あるのだろうか。
ラストも想像してなかったー。あれに似てるなー。「あれ」をいうとネタバレになります。

主人公のVeronicaは、知る人ぞ知る有名な児童書のイラストレーターです。誕生間もないベビーと、赤ちゃんの面倒をよく見てくれるイクメン夫Nickと三人で幸せに暮らしています。
しかしある夜、目覚めると夫と赤ちゃんがいません。車もなし。赤ちゃんを連れて、深夜のドライブに行ったのか、、、不審に思っているところに夫からケイタイにメールが入ります。
"I'm Sorry....."

第2章はその夜から半年後に移ります。
夫Nickは亡くなり、Veronicaはシングルマザーとなり仕事に復帰しています。けれどあの夜から、可愛いはずの娘を、愛せず、触ることも抱くことも出来ず、世話は母親にまかせっきり。そして母親にも勧められ、セラピーを受けることになります。

セラピストの待合室で、Veronicaは興味深い人々に出会います。でも誰もが問題を抱えていて、誰もが何かを隠しているようで、かなり怪しいのね。そんな中、Veronicaの家に不審者が侵入していることがわかり、そして赤ちゃんがいなくなってしまいます。母親も消えてしまいます。警察に話しても、Veronicaが疑われ、捜査ではなく監視されてしまうのね。何が何だかわからない状態で読み進めると驚きのラストが待っています。。

なんかあれこれ書くとネタバレになるので止めておきますが、ちょっと怖いというか、気味の悪い本でした。珍しくラストや展開があまり予想できない本で、そういう意味では満足なんですが。
Veronicaは子供を愛せない、満足に育てられないことで罪悪感と自己否定に苦しんでいて、こういった悩みはなかなか相談ができないから辛いものがあるでしょう。その辺の葛藤もこの本の読みどころになっています。

ちょっとダークな本が続き、メンタル落ちてるかも?来週は明るい本を読もうかな。
でもとてもよく出来ていてお勧めの一冊であう。

おやつ。
春らしくベリーのケーキ。
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2019.04.28 / Top↑
セントラルパークの花は今こんな感じです。
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2019.04.24 / Top↑
本格的に野球シーズンに入り、先日もヤンキーススタジアムへ行ってきました。
野球場で食べるホットドッグはどうしてあんなに美味しいのでしょう。

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Title: "An Anonymous Girl"
Author: Greer Hendricks & Sarah Pekkanen
LibraryBook/Hardcover/384pp/Published 2018
Psychological Thrillers/Mystery/Suspense

Greer HendricksさんとSarah Pekkanenさんの共著で、お二人の作品を読むのは2冊目になります。
前作の感想はこちら。
読書 "The Wife Between Us" by Greer Hendricks, Sarah Pekkanen

今回も面白かったのですが、前回とまったく同じ弱点が。。サイコロジカルスリラーとして読むとワクワクするのですが、ちょっと視点を変えると、あれ?何だこれ?と。特に1/3を過ぎた辺りから、ちょっと待てと。でもページターナーではあるし、引付け方は心得ているのが憎い。

You're Invited: Seeking women aged 18 to 32 to participate in a study on ethics and morality conducted by a preeminent NYC psychiatrist.Generous compensation. Anonymity guaranteed. Call for more details.



28歳のJessは、ニューヨークでメイクアップアーティストとしてギリギリの生活をしながら毎日走り回っています。ハードワークに追われながら、メディカルケアが必要な妹に送金したり、貧しい両親を支えています。

そんな時、大学で行われる高額報酬のサイコロジカルスタディの話を聞き、まんまと実験参加者となります。

しかし実験主催者、Dr Shieldsの質問は奇妙なものばかりで、一体全体何が目的なのか。

本のナレーターは二人。第一ナレーターはsubjectであるJess、そして第二ナレーターは Dr. Shields。この二人がそれぞれの視点から語ります。期間は一か月ほどで、サンクスギビングの少し前、11月中旬からクリスマスにかけて。

Dr. Shieldsの実験と称する命令は、研究室の外を出て、だんだん危険な領域に踏み込んでいきますが、Jessは父親の失職も重なり、この高額のバイトをやめることはできません。

そしてJessの前に存在した実験参加者5番の少女のことや(Jessは52番)、Dr. Shieldsの家庭問題など、ダークな秘密が次々と明かされていきます。。

アイデアはとても面白いです。設定もユニークで、最初半分はどんどん引き込まれて行きました。ただ最初に述べたように、後半は家庭の問題、夫婦の問題になっていき、「そのためにこんな大がかりなことを、、、」と少々絶句というか笑。

私の好みでいうと、 twistは前作 "The Wife Between Us" の方が良く出来ていて、出だしの奇妙な引付けはこちらが上ですかね。前作は4/5、今回は3/5かな。

引き続き日本で食べたおやつシリーズ。
チョコレートコーティングのマカロン。
マカロンって普段は別に美味しいと思わないけど、さすが日本版ゴディバ!すごくおいしかった!
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2019.04.21 / Top↑
そういえば始まりましたね!!”Game of Throne” のファイナルシーズン。
私もこの時期だけHBOに入りますすが、今回は2年ぶり!なのにエピソード数少ない!もっと見たい!

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Title: "The Silent Patient"
Author: Alex Michaelides
LibraryBook/Hardcover/303pp/Published 2019
Psychological Thrillers/Mystery/Suspense

サイコロジカルスリラーとしては、プロットもヒネリも、まあ普通レベルなんですけど、欠点が少ないので全体的に良作に仕上がっている作品です。

強引に話を持っていくでもなく、展開も会話もナチュラル。それほどクリフハンガーでもないのに本が置けず、気が付くと2日で読み終わっていました。「おおおっっーー」もないけど、「うーん、、、」もない、普通に?気分よく?スラスラ読める一冊だと思います。

But why does she not speak?
- EURIPIDES, Alcestis



若く美しいアーティスト(画家)のAlicia Berensonは、やさしくハンサムな写真家の夫と、誰もが羨む幸せな結婚生活を送っていました。

そして33歳のある夜、最愛の夫の顔面を、銃で5発撃ち、殺害します。
Aliciaは捕まり、裁判にかけられ、世間の話題となりますが、何一つ語ることはありませんでした。弁明もなければ反論もなし。ただの一言も話しません。

Aliciaに興味を持ったサイコセラピストのTheo Faberは、何一つ語らない彼女の闇を探ります。
そして、エウリピデスのギリシャ悲劇、夫の身代わりとなって殺された妻アルケスティスの神話との共通点に注目します。アルケスティスはヘラクレスに助けられ冥界から戻ってはきますが、以後、一切口をきけません。ま、自分を身代わりに差し出すような夫と、そもそも話すことなんてないですからね。

タイトルが"The Silent Patient"というだけあり、静かな沈黙がこの小説の読み所という、なかなか面白い構成になっています。読者の私たちもAliciaの声はなかなか聴けませんが、代わりに彼女の日記を通して、彼女を知ることはできます。
Aliciaを取り巻くのが見事に男性ばかりで、あれこれ怪しい人物がたくさん出てくるのもいいですね。

日本でのおやつシリーズ。
基本的にはドトールばっかり行ってましたが、喫煙ルームからタバコの煙が漂ってきてちょっと、、、。ミルクレープは昔と比べてずいぶん小さくなりましたねえ。。。
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2019.04.17 / Top↑
Jeopardy!ってクイズ番組見てらっしゃる方いらっしゃいますでしょうか。
私、大好きでもう何年も欠かさず見ているのですが、今現時点でのチャンピオンが凄すぎて興奮中です。彼、職業はプロフェッショナル・スポーツ・ギャンブラーですって!

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Title: "Where Reasons End"
Author: Yiyun Li
LibraryBook/Hardcover/287pp/Published 2019

Yiyun Liさんの小説を読むのは久しぶりです。
6年ほど前に短編集を読み、感銘を受けたものです。
A Thousand Years of Good Prayers

若手作家として文学賞をいろいろ取っていた彼女ですが、The New Yorker.などへの発表をみなくなり、残念に思っていましたが・・・ここ数年本当にいろいろあったようです。

まず彼女自身が2度の自殺未遂を起こしていて、創作意欲を完全に失い、そこから少しずつ立ち直り、2017年にはエッセイ集 Dear Friend, from My Life I Write to You を発表。しかしその年に、16歳の彼女の息子さんが自ら命を絶ち、若くしてこの世を去りました。

こちらの小説は、その亡くなった息子さんとの、想像上の会話になります。

息子さんは、ポエムや音楽や料理を愛する繊細な男の子です。
言葉に厳密で敏感で知識が豊富、頑なな読書傾向、音に敏感でうるさいのが苦手等、まあ一般的にはある種の傾向がうんぬんとなるのでしょうが、まあそういう分析って、本当に何の意味も持たないので無視しますね。

死後の霊のような、ただの妄想のような、そんな亡くなった息子Nikolaiと作者の対話となります。

対話は脈略もなく始まり、特に突っ込んだ話に進展することもなく、時に脱線し、時に蒸し返し、まあ普通のどこにでもある母親とクールで頭の良い男の子の会話と言った感じです。あらたまった告白はありません。
作者自身、2度も自死を試みているので、息子にあえて理由を聞くことはありません。そもそも、人が自ら命を絶つ時、明白な理由はあるのでしょうか。「死にたい」という、積極的な願望ではなく、むしろ「消えたい」という消極的な状況しかないのではないかと。

詩の話、彼が焼くパイの話、小さい頃の思い出話など、空間も、時間も、人物も、すべてがぼんやりとした中で、意識の流れのように、冷たく静かな川の流れのように、母子の会話は続きます。

難しい本です。ポイントはないので。
ただ、期待通りの本であったように思います。なぜだか上手く言えないのですが、おそらく、明確な狙いが見えてしまったら(それが懺悔であれ憐憫であれ)たぶん私は嫌なのです。A mother's job is to enfold, not unfold.私が求めるのもたぶんこれなんだと思います。

Li氏は自分でもおっしゃっていますが、おそらくこの先も自死への思いに取りつかれ、いつかは成功してしまうかもしれません。
しかし人の一生も突き詰めてしまうと悲劇か喜劇かしかなく、どちらを選ぶかは、誤解を恐れず言えば、良いとか悪いとかではなく、運命が、性格が決めた好みの問題でしかないのかもしれないと思うのです。

そんな私も、悲劇の方が好きな人間であるのは、間違いないです。





2019.04.10 / Top↑
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押絵、Greg Hildebrandt版のピノッキオ。
イラストがとても綺麗でした。

久々にきちんと読み返しましたが、こんなに過酷な冒険物語だったけ?
だまされ方もシャレにならんし、おじいさんの裏切りもひどい。

まあでもハートが木でできているパペットが、人間の心を得るには、これくらい感情を揺さぶられないとダメか。。しかし子供向けにしては今だとむしろキツイかもしれませんね。
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2019.04.07 / Top↑