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232冊目 The Life We Bury 30年目の雪どけ

2016年01月09日


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Title: The Life We Bury
Author: Allen Eskens
Publisher: Seventh Street Books
Publication date: October 14, 2014

Format: Paperback (303 pages)
Format: Audio Book(8 hours and 24 minutes)

今年の一冊目。
オーディオブックとebookの両方で読み聴きしました。
ミステリー仕立てのドラマという感じですが、ミステリー度は低いです。

"Are you talking about killing or murdering?"
"Is there a difference?"
"Yes," he said.
"There is a difference. I've done both. I've killed…and I've murdered....It's the difference between hoping that the sun rises and hoping that it doesn't."
--The Life We Bury


主人公Joe Talbertは、ミネソタ大学に通う苦学生。バーで働きながらなんとか学費と生活費をまかなっています。授業の課題で、お年寄りにインタビューをして伝記を書くことになったJoeは、地元のナーシングホームに出向き、そこで末期がんのCarl Iversonを紹介されます。

しかしCarl は、普通のナーシングホームにいる老人とは大きく違ったのです。
Carlは昔、14歳の少女をレイプし、殺し、放火し、30年間刑務所に入れられていた男だった。
けれどCarlの過去を掘り起こし始めると別の世界が見えてくる。同時にJoeは自分も葬り去った過去を打ち明けることになる。


主人公Joeは、一見平凡だけど、芯のしっかりしている自立した青年なのね。母親は毒親で、Joeにたかることしかしない。自閉症の弟がいて、彼を心配するあまり、母親に利用されています。彼と、母親と、彼の弟の関係はこの小説のもう一つのストーリーなのだけど、こっちの方が面白いくらいだった。


Carlの過去は悲しく、彼の人生を思うとやりきれないのだけれど、彼は彼なりの問題を抱えていて、これは彼が選んだ解決策でもあるわけだから納得はするしかありませんね。

日本でも袴田事件というのがありますね。もし冤罪が晴れたとしても、何十年も塀の中で過ごし、解放と同時に死が待っているとしたら、その人の人生は何なのだろう。一度きりの自分の人生を、やってもいない罪で台無しにされ、汚名を着させられる無念さといったら。これほどの修行はないから、魂レベルではすごい成長があるのだろうけれども。本当に冤罪は怖いです。

英語は平易で読みやすいです。エンディングは優しくさわやかに終わるので読後もスッキリします。オーディオブックのナレーターも良かった。Joeの台詞、Carlの台詞、Joeのお母さんの台詞分けが特に上手で、聴いてて楽しかった。

しかし、スパムの故郷がミネソタとは知らなかったな・・ハワイとかグアムで人気だから、どこか暖かい地方の食品だと思い込んでいました。


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