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234冊目 The Storied Life of A. J. Fikry 本屋のない町は町じゃない

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Title: The Storied Life of A. J. Fikry
Author: Gabrielle Zevin
Publisher: Algonquin Books(First Edition)
Publication date: April 1, 2014
Format: Hardcover
Pages: 272 pages


“You know everything you need to know about a person from the answer to the question, What is your favorite book?”
― The Storied Life of A.J. Fikry



これはとても面白かったです。本を読んでいる真っ最中なのに、もっともっと本が読みたくなる本です。
小さな島の、小さな町の、小さな本屋さんが舞台。主要人物はみな本が好きで、本がない人生なんて考えられないような人達。作者、Gabrielle Zevinさんの本は2冊目(138冊目: Elsewhere)で、前作もこれもかなりお気に入り。

ケープコッドのハイアニスから、フェリーで80分の場所に位置するアリス島(架空)が舞台。私も昨年ハイアニスからナンタケットに行ったのですが、このアリス島のような可愛らしい小さな島が途中にたくさんありました。
さてアリス島にある唯一の本屋を経営するオーナー A. J. Fikryは、2年前に事故で最愛の奥さんを亡くし、男やもめになりやさぐれた毎日を送っています。 A. J.はエドガーアランポーのお宝本(無名時代に50部だけ出版された詩集、"Tamerlane")所蔵しており、これを売ってリタイヤしようと考えていたのね。

そんな彼に二つの事件が起きます。まずひとつはその"Tamerlane"が盗まれてしまうの。そしてもう一つは、アリス島にやってきた若い母親が、 A. J.の元に小さな女の子を残し消えてしまうの。この女の子Mayaと、 A. J. Fikry、そして本の営業をしているAmeliaの物語が、本を中心に進んで行くのです。

A. J. Fikryは特にショートストーリーのスペシャリストだから、本の中でもたくさん紹介してくれるのね。チャプターそのものが、有名な短編の題になっているのも面白い。
ロアルドダールの"Lamb to the Slaughter"、アーウィンショーの"The Girls in Their Summer Dresses"、サリンジャーの"A Perfect Day of Bananafish"、レイモンドカーヴァーの"What We Talk about When We Talk about Love"、など、日本でも有名な短編ですし、私のお気に入りでもあります。

Mayaは子供ながらに立派な作家へと成長していくのね。そのMayaの作品も素晴らしいです。
それにしても、本屋の上に住んで、本好きのオーナーが必要な時にちゃんとおすすめの本のリストを作ってくれるなんて最高ですよね。

英語も平易で読みやすく、ストーリー的には軽く進んで行きますが、悲しみもあり、笑いもあり、何より本だらけなので本好きにはたまらない一冊でしょう。

ちなみに登場する短編の一つ、"The Girls in Their Summer Dresses"はネットでも読めます。とても有名な短編ですし、さくっと読めますし、特に主婦の方には興味深い作品でおすすめです。
The Girls in Their Summer Dresses


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