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[映画] Galapagos Affair ガラパゴスな暮らし

2016年02月19日

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The Galapagos Affair: Satan Came to Eden (2013)
監督:ディナ・ゴールドファイン、ダニエル・ゲラー

★★☆☆☆

ドキュメンタリー映画です。
1930年前後の欧州。ヒトラーやナチスの台頭、戦争、非人間的な近代化に飽き飽きした人達の中に、楽園や自然を求め、当時まだ未開発のガラパコス諸島へと旅立つ者たちがいました。

その多くが小さな村や集落のある中心的な島、サンタ・クルス島に向ったわけですが、中には本当に誰も住んでいない島を選んだものもいます。

それがこの映画の舞台、フロレアナ島です。ここに最初に居を構えたのはドイツ人医師のFriedrich Ritterで、彼は祖国に妻や家や仕事を残したまま、愛人のDoreと、現代版アダムとイヴのような生活を始めます。

そして彼らの生活を新聞で知ったWittmer一家(父 Heinz、母Margret、息子)が「スイスファミリーロビンソン」とばかりに後に続きやってきます。Margretは当時妊娠中でしたが、Friedrichが医師であるとのことだから、面倒をみてもらえるだろうと楽観視していたようです(実際はFriedrichにあまり面倒を見てもらえず怒りの日記を残しています。でも出産ではやっぱり助けてもらっています)。

次にここに住み着いたのがウィーンから来たEloise von Wagnerという中年女性です。ジゴロを二人抱えた女王様タイプで、映画の撮影をしたり、派手に騒いで注意を引いたり、面倒くさいタイプのようです。

狭い島で、この3家族がギスギスと生活していますが、ある日この面倒くさい女性とジゴロの一人が姿を消します。おそらく、殺されたのではないかという話です。半分ミステリー仕立てのドキュメンタリーとなっていて、このウィーンの女性の失踪が山場になっているようです。

ドキュメンタリー度とミステリー度が中途半端でまとまりもなく、あまり面白くありません。まあゴシップですかね。そもそもこのフロレアナ島に集まった3家族が、みんな自己中で変り者なので、特殊過ぎて興味がわかなかった。いくら楽園でも、数少ない隣人がこんな変わり者なら絶対住みたくないわ。

それよりも、インタビューで時々登場する、サンタ・クルス島に住みついた普通の人達や、そこで生まれた第二世代の子供達に興味が沸きました。ヒッピーだけど平和を愛する親に連れられ、文明から隔離され育った子供達は、ガラパゴスで独自の成長をします。彼らはみなどこか寂しげで、控えめで、自分だけの哲学を持っています。それはニーチェに心酔して自分の哲学を確立しようと躍起になってガラパゴスにやって来たFriedrichよりも、ずっと深いように思いました。

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