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Title: A Summer to Die
Author: Lois Lowry
Publisher:Houghton Mifflin
Publication date: 1977
Pages: 154 pages
Audio: 3 HR 26 MIN

★★★☆☆

If you put pussy willows in water, they’ll blossom and then die. Just put them in the vase alone, and they’ll stay beautiful forever.
-- A Summer to Die


"The Giver"とそのシリーズで有名なLois Lowry氏が、約40年前に発表したデビュー作です。

Lois Lowryさんは、人生の後半から作家になった方の一人で、子供を三人産み、成長を待って大学で学び直し、四十路で夫と離婚して、その後は作家業に専念し、児童書を中心に40冊以上を出版。80歳近い今でも現役ですし、素敵な方です。

こちらの本は、そんな彼女のデビュー作です。 Lowry氏には3つ年上のお姉さんがいたのですが、このお姉さんは若くして亡くなっています。その時の経験がベースとなった作品です。

主人公のMegは、教授である父親の本の執筆にあわせて住み慣れた街を離れ、郊外の小さな家に引っ越してきます。

以前の家は広くて、Megの部屋や自由に動きまわれるスペースがありましたが、この郊外のちっこい家ではそうはいかない。部屋もお姉さん(Molly)と共同部屋です。二人ははまったく別のタイプです。Megはルックスはパッとしないけれど勉強が出来、熟考タイプ。姉のMollyは美人で華やかで男の子が放って置かないタイプ。

正反対の姉と同じ部屋で、ギクシャクと面白くない日々を過ごしています。しかしMollyが病気になり、Megの世界も変わって行きます。女同士のゴタゴタがありながらも、死に近づく美しい姉の存在や記憶を、この夏を、写真や言葉で大切に記憶していくMegの行動は、後のLowry氏の代表作のテーマにも通じるものがあるように感じました。

身内の死を経験する一方で、孤独な老人と友達になり、赤ちゃんの誕生に立ちあい、自分の道を歩みだすMeg。児童書にありがちなパターンではありますが、こじんまりとまとまった良作です。短いので読み応えはあまりありませんが、さほどストーリー展開があるわけでもないのに、飽きさせないし、一気に読ませるのはやはり作者の筆力でしょうか。

ところでこちらの作品にも、ホプキンスの詩、"Spring and Fall"が登場します。ホピキンスの詩を引用する小説や映画の多いこと。以前も付け加えたMargaretの詩ですが、音声付きも見つけたので一応リンク貼っておきます。
http://www.poetryfoundation.org/poem/173665

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セントラルパークの桜。ちょい咲き。
4月に入って、本当に毎日寒いです。週末も氷点下まで下がりそう。完全に花冷え。
内職で籠りがちであってもセントラルパークだけは毎朝欠かさず散歩してますが、ダウン着てますわ。暖冬でダウンなんてこの冬は3回くらいしか着なかったのに!
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