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40冊目: Testimony


Book No.40

Title: Testimony
Author: Anita Shreve
Paperback: 320 pages
Published: 2008

今月、5冊目の読書です。ブッククラブの選書。

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・・・I do not ruined my life, eather. I have had a great deal of time to think in the two years since I was expelled from Avery. I have read a lot as well. I think that though I will never be the same, my life is not destroyed・・・I cannot go along the path that everyone else in my generation will go on. I will have to find my own(pg.304)--Testimony


Avery Academyは、厳選された生徒だけに入学が許可された、全寮制の名門私立学校である。

校長Mike Bordenは、ある日秘書からビデオテープを渡される。そこに移っているのは、明らかに学校の寮内で行われた、数名の男子生徒と、一人の(まだ14歳くらいの)女子生徒による性行為であった。

あってはならないスキャンダルに直面し、Mikeは困惑しながら調査を進める。事件を起こした3人の男子生徒は、大学も将来も約束された優秀なアスリート。バスケットボールチームの人気のある生徒たちばかりであった。Mikeは事件を内々に収めるよう動くが、女子生徒は親に説得され、レイプされたと警察に届け出る。そして事件は公に晒され、新たな悲劇が起きる。

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芥川の「藪の中」スタイル。タイトル通り複数の人間の「証言」により事件が語られる。その数20人以上。事件当事者、親、クラスメイト、ルームメイト、恋人、新聞記者、etc。

なんとなく数年前に実際に起きたデューク大学のラクロスチームの事件を彷彿させますが、この本の被害者の少女は、「14歳」というところがポイントです。そして加害者は18歳以上。加害者の親たちも、少女の合意の問題を問いますが、相手が14歳である以上、どうであれ性行為を持てば犯罪なのです。

同じ学校内の生徒ということで、この辺の認識は生徒同士でも甘いのが現実ではないでしょうか。性行為と性犯罪の違い、飲酒の問題、青年期という大切な時期に待っている数々の誘惑、どうであれ払わなければならない代価。そしてそれは若ければ若いほど重いという現実。

最後の生徒の告白文には救いがあり、思春期という難しい時期に道を踏み違えてしまうやりきれなさを、払拭する力強さがあります。男のお子さんをお持ちのお母さんたちにはぜひ読んで欲しい本です。

My rating: 3.5 out of 5
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