夫婦2人家族、引っ越し妻。いいかげん日本に戻りたい主婦の日記〜散歩/本/コーヒー(おやつ)他。

244册目 The Sweet Hereafter

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Title: The Sweet Hereafter
Author: Russell Banks
Publisher: Harper Collins ( First edition )
Publication date: 1991
Pages: 257 pages

The only way I could go on living was to believe that I was not living.



歯医者さんの待合室に置いてあった本で、読み始めたら止まらなくなってしまい、帰宅後キンドルで買って3日くらいで読みました。出版は25年前。古いですね。映画化もされて、映画版も評価が高いそうです。内容が内容だけに、見てみたいような見たくないような。。

小さな田舎町で起きた悲劇と、その悲劇をコミュニティがどのように消化していくか。舞台はニューヨーク、といっても北の端、カナダ国境に近い、さびれた田舎町です。
過疎化していく田舎町で、スクールバス事故があり、14人もの子供たちの命が犠牲になります。運転していたのはベテラン女性ドライバー。障害のある旦那さんのお世話をしながら男の子2人を育て上げたたくましい女性で人格者。彼女は大丈夫だったのね。

この事故を聞きつけシティからやって来た弁護士Mitchellは、道路の不備やら何やらで州に対して集団訴訟を起こすよう地元の人を説得してまわります。
過疎化した町では子供たちだけが唯一の光です。その光が一瞬にして消え去る。やり場のない喪失感がまずある。そして貧しい田舎の経済的な問題がある。弁護士の入る隙は十分です。しかし、訴訟や金銭的解決で片付かないものもある。特に、知らない誰かを訴える都会ではなく、誰もが誰もを知っているような小さな町では。

小説は4人のナレーターで構成されています。
まず運転していた女性ドライバーのDolores、そして事故のあった時、真後ろで運転していた目撃者のBilly Ansel、シティからやってきた敏腕弁護士のMitchell Stephens、そして事故の生存者のNichole。
Nicholeは鍵です。表面的にだけ幸せな家庭で、いい娘を演じ続けてきたNicholeは、数少ない生存者ではありますが、足が不自由となり、一生車椅子となります。彼女の証言がすべてを変えます。というか、収まるべきところに収めたというのかな。

一気読みさせる引力のある本でした。
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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。

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