Book No.42

Titke: Blue Water
Author: A. Manette Ansay
Hardcover: 288 pages
Published: 2006
Genre: Fiction

今月、七冊目の本です。

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Mornings, I woke with an ache in my throats, a sourness in my stomachs, that had nothing to do with Evan・・・・ My mind returned, again and again, to Cindy Ann, to what she'd done. When I passed Evan's room, the closed door like a fist, I thought about how Cindy Ann had destroyed us. When I saw other people's children, I promised myself that someday, Cindy Ann would pay.(pg.16)

Megは結婚11年目にして念願の子供を授かる。もうすぐ40歳になろうとしていた時で、嬉しい驚きだった。Evanは元気な男の子でMegは最大限の注意を配り大切に育てていた。

しかしEvanは6歳のある日、車の衝突事故で死んでしまう。そして突進してきた車を運転していたのは、Megの昔の友人で、3人の母親でもあるCindy Ann、しかも飲酒運転であった。

MegとCindy Annの住む町は、移動の少ない昔ながらの田舎町で、町中の人が事件を知ることになる。Cindy Annは加害者だが臆することなく堂々と生活をしている。彼女を避け、噂を避けるのはMegの方で、居たたまれない生活から逃げるように、夫と町を離れ、ボートを買い、航海に出る。

子供を奪われ、全てを失い、町を去る自分。

子供の命を奪っておきながら、3人の子供に囲まれ、同じ家に住み、堂々と今まで通りの生活を続ける旧友Cindy Ann。

理不尽さに、不公平さに、苦しむMegと夫Rex。しかし弁護士でもある夫Rexには、一つの計画があった。

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憎しみと、許しと、救済。作者もずいぶんと重いテーマを選んだなあと思います。

たった一人の自分の子供を殺されたら、誰だって絶対絶対許せないと思う。しかし「許せない相手」というのは、心の奥底では実は加害者ではなく自分なのかもしれない。理不尽でもつじつまが合わなくても、常に責めているのは、子供を守れなかった自分、事故に合わせてしまった自分自身なのではないだろうか。加害者に対する怒りは、そのやり切れない思いからなのではないだろうか。

加害者を許さない限り、いつまでたっても自分のことも許せないという、地獄の苦しみがここで生まれるわけですが、人間は神ではないのでそう上手く気持ちは整理できません。

"Hasn't anyone ever forgiven you," she said, "for something you shouldn't have done? Something you failed to do?"(pg.151)

誰一人として完璧な人間はいない。Megは最後の最後で本当に全てを失うが、私はこのエンディングはとても上手く描けていると思う。子供は失ったけれども、Meg自身が生まれ変わり、新たな誕生を感じさせるつながりになっている。

My Rating: 4 out of 5
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