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44冊目: Charlotte's Web


Book No.44

Title: Charlotte's Web
Author: E. B. White
Paperback: 192 pages
Genre: Fiction

今月2冊目の本。子供向けなので簡単で薄く、一瞬で読み終わってしまいますが、この本が持つメッセージは素晴らしいです。

****
"Why did you do all this for me?" he asked. "I don't deserve it. I've never done anything for you."
"You have been my friend," replied Charlotte. "That in itself is a tremendous thing. I wove my webs for you because I liked you.After all, what's a life, anyway? We're born, we live a little while, we die." (pg.164)


1952年に出版されて以来ずっと、児童文学として不動の地位を確立している名作。

死を意識した豚は豚にあらず。死を見つめるとはすなわち哲学をすること。『本当の意味で』生きること。

主人公の豚、Wilburは、生まれながらに小さく弱く、「用なし」として殺される寸前で、家の娘Fernによって救われる。Fernは子供のようにWilburを可愛がるが、成長したWilburを飼い続けることは出来ず、叔父さんの農場に引き取られる。

しかし、愛情を受けて育ったWilburは、普通の家畜にはなれなかった。だってエサよりも愛が欲しいのだから。そして孤独に打ちひしがれているとき、美しく、賢い、1匹のクモCharlotteと出会う。(Charlottって、クモだったのですね。女の子の名前かと思ってました)

飼い主がWilburにエサを与え続けてくれるのは、Wilburがクリスマスのご馳走だからだ。愛でも優しさでもない。世の中そんなに甘くないのだ。自分の存在意義を自分の手で確立しない限り、誰だって、本当の意味で生きることは出来ない。Charlotteと仲間たちに助けられながら、Wilburは自分の運命に立ち向かう。

***
賢く、孤独で、忍耐強い習性を持つクモ。Charlotteは、そんなクモの長所が凝縮されたような最高のキャラクターだ。思慮深く、友達思いで、優しい。

一方豚のWilburは寂しがりやであまり物事を深く考えるタイプではなかった。けれど愛情をたっぷり受けて育ったもの特有の、親しみやすさと素直さがある。Charlotteは最初からそんなWilburに好意を抱き、二人の友情はここから始まる。

死すべき運命を見定めることから始まる生の意味と目的。
与えられたタレントを最大限に生かす努力無しには、誰でも本当の意味で生きてはいけないこと。

友情と試練と自己実現。神話的、聖書的な永遠のテーマです。

My Rating 4.5 out of 5

☆おまけ☆ 
作者E.B. Whiteは、数々の名言を残しています。中でも私のお気に入り2つを紹介します。

"Genius is more often found in a cracked pot than in a whole one."

"If the world were merely seductive, that would be easy. If it were merely challenging, that would be no problem. But I arise in the morning torn between a desire to improve the world and a desire to enjoy the world. This makes it hard to plan the day."
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