46冊目: Chronicle of a Death Foretold


Book No. 46

Title: Chronicle of a Death Foretold
Author: Gabriel Garcia Marquez
Published: 1981
Published in English: 1983

今月、4冊目の本。ブッククラブの選書。
ガルシア・マルケスがジャーナリストとして取り組んだ小説。

*****
"Don't bother yourself, Luisa Santiga," he shouted as he went by. "They've already killed him."(pg.24)
For years we couldn't talk about anything else. Our daily conduct, dominated then by so many linear habits, had suddenly begun to spin around a single anxiety.(pg.96)



ある朝、Santiago Nasarは待ち伏せしていた二人組みに襲われ、滅多裂きにされ殺される。しかしこの殺人は十分に予告された殺人で、町に住むほとんどの住人が、Santiagoが殺されることを知っていた。

住民同士がみな顔見知りの小さな町で、なぜこのような残酷な事件が白昼堂々と行われたのか?そして誰もが事件が起こることを予期していながら、なぜ誰も止めることが出来なかったのか?

***
ガルシア・マルケスが、故郷で起きた実際の事件を元に書き上げた小説。実際最初は事件記事として出版予定があったらしく、かなり実話に近いらしい。

この小説は5章(5部?)に分かれていて、展開の仕方が巧妙で面白い。まず最初の章ではSantiagoが狙われ、殺されたことがわかる。町で盛大な結婚式が行われた翌朝であった。次の章では事件に至る事柄が描かれている。そして3章目では犯人が殺人を語る。4章目で詳細が語られる。

そして最終章に行き着く頃には、一体誰が犯人なのかが再びわからなくなる。もちろSantiagoに手を下した人物はわかっている。ただ問題はそこにはない。

閉鎖的な、内部の人間だけで固まった昔ながらの小さな町。住民一人ひとりが町の一部である。しがらみや嫉妬、惰性的な人間関係で成り立つ瀕死の田舎町に、Bayardo San Romanが入り込んだことで、何かが動き始めてしまう。

Most of all, he never though it legitimate that life should make use of so many coincidences forbidden literature, so that there should be untrammeled fulfillment of a death so clearly foretold.(pg.99)

誰もが与えられた役割を遂行するしかないのだ。スケープゴート然り、殺人犯然り。偶然とは必然に支えられた産物なのかもしれない。素晴らしいテクスト。お見事な1冊。お勧め。

My Rating: 4 out of 5
関連記事

Trackback

URL
http://koburiland.blog104.fc2.com/tb.php/115-83c74a77
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

プロフィール

koburii

Author:koburii
HN:こぶり
*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。

カテゴリ

月別アーカイブ

Copyright © koburii