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読書"The Leavers" by Lisa Ko


"The Leavers" by Lisa Ko

アメリカの移民小説というのはそれこそ腐るほどありまして、中でもチャイニーズ移民ものは多く、こちらの小説もそのひとつなんですが、、

とにかく掴んで離さない力のある小説です。気がつくと何時間も読んでいるという。あれもうこんな時間?みたいな感じでした。

移民の話であると同時に、タイトル通り、家族を置いて出ていってしまう人がテーマになっています。

中国から身重の状態で一人アメリカにやってきた女性Pollyと、アメリカで生まれたその息子Deming。

息子のDemingが11才の時、 Pollyは突然の姿を消します。

その後Demingは白人の夫婦のもとで Daniel Wilkinsonという新しい名前で新しい人生を送ることになります。

成人したDaniel( Deming)は、いろいろ問題を抱えています。アイデンティティ、育ての白人の両親との関係、大学のこと、音楽やバンドのこと、そして何よりギャンブル依存症と借金。そんな中で、少年時代の交流が復活し、母親の居所と連絡先を知ることになります。

ここから母親の物語が始まります。どうしてアメリカに来たのか。なぜ Daniel( Deming)を置いて出ていったのか。 Daniel( Deming)は母親から言い分を聞かなくてはなりません。

「母親は、何があっても自分の子供を見捨てるべきではないし、 ましてや小さい子供を置いていなくなるなんて」。小説の良さというのはそういう道徳的な当たり前のセリフを言わせない何かがあることでしょうか。良いとか悪いとかで言えばもちろんダメなんだすけどね。でもそういうことを越えた寂しさはあるし、そこから生まれる小さな灯りもやっぱりあるのだよなあと思います。
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国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている子なし40代主婦。

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