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"How to Stop Time" by Matt Haig

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9780525522874[1]

"How to Stop Time" by Matt Haig

面白かったー!

主人公のTom Hazardは41歳に見える439歳です。

彼に何が起きているかというと、普通の人よりもゆっくりと年をとっているんですね。
普通の人が一年で老いる分を、彼は15年かかるわけです。

不死身なわけではないので、いずれ死ぬし普通に年寄りにもなります。ただ寿命が数世紀あるわけです。長生きのDNAで特別な免疫システムがあり、一般的な病気にもかからない。

現実の世界では早老症(プロジェリア症候群)という人たちがいますよね。世界で300~1000名いると言われている、とても珍しい症状で、普通の人よりも十数倍早く年を取るそうです。子供なのに60歳くらいの賢者のように見える子たちです。ニュースでもたびたび見かけるように思います。彼らがいるのなら、その逆パターンがあってもおかしくないわけで、、、というお話かな。

主人公のTom Hazardは1581年3月に生まれました。そして21世紀の現在、やっと中年と呼ばれる年齢に差し掛かりました。医学がまだ手探りだった時代から、年を取らずに病気もしない主人公は常に周りから怪しまれる存在でありました。

悪魔が存在し、魔女狩りが横行していた時代はなおさらです。実際何度も危ない目にあいます。年をとらないと気付かれる前に、土地を去らなければいけない。名前を変え、隣人を変え、職業を変え、そうやって生き延びてきたわけです。そして彼の逃亡生活を支えるとある秘密結社。

16世紀、17世紀、18世紀、20世紀、そして現在。イギリス、アメリカ、スリランカ、オーストラリア、フランス、アリゾナ。魔女狩りや世界大戦の時代から、シェイクスピアやキャプテンクック、ジャズエイジまで、時代と場所を超えた壮大な光景に心躍ります。

最初から最後までエンターテイメントにあふれ飽きさせず、英語も文章もとても易しいので流れに乗って楽しめる一冊だと思います(作者は子供でも楽しめる本を書く主義のようです)。

自分が何世紀も生きられるとしたら、、、とちょっと考えてしまいますね。不死身は嫌なんですけど、寿命が例えば今の10倍くらいあるとしたら、、ちょっとおもしろいですよね。でも、若いうちはいいけど、年をとってから何世紀も生きるというのはしんどいような気もする。やっぱり長生きできればいいってもんでもないのよね。

とても面白かった!ちょっとした時間旅行をしたい方におすすめ。








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