”Beautiful Ruins” by Jess Walter

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”Beautiful Ruins"
by Jess Walter
なんて華やかな小説!
溜息が出る舞台設定と、タペストリーのように織り重なる物語にうっとりしました。

断崖に立ち並ぶ色鮮やかな街並みと、エメラルドグリーンの地中海でお馴染みのチンクエ・テッレの島々。
世界遺産でもあるのでご存知の方も多いかもしれませんが、小説はこの辺りの小さな島を舞台に始まります。

世界遺産の仲間入りをさせてもらえない小さな漁村の島で、親が経営していた宿を引き継いだイタリア人の青年Pasquale Tursi。彼はアメリカ人が押し寄せるホテルにすることが夢です。そこに、「瀕死の状態で」やってきた若いアメリカ人女優のDee Moray。そして彼女を島に送り込んだMichael Deane。時は1962年のイタリア。設定の一つとなっている、エリザベステーラーの代表作「クレオパトラ」の映画撮影の裏で繰り広げられる物語。

そして現代のハリウッド。成功し、地位を得たけれど停滞中のMichael Deaneのもとに、50年後のPasqualeがやってきます。彼が探しているのはもちろんDeeです。
失われた「瞬間」を求めた旅が、ハリウッド、ローマ、地中海の島と舞台を変え、時を変え進んでいきます。

主人公たちの物語に加え、Pasqualeの両親の物語、ホテルに泊まるアメリカ人小説家の物語(とその小説)、Michaelの秘書の物語といくつものはなしが、十二単にように色鮮やかなグラデーションになりながら進んでいき、それはもう美しく、味わい深いものになっています。

息が詰まるような名セリフも随所にあり、読書後、貼り付けた付箋が20枚くらいあった。今度気が向いたらいくつか引用しておきます。

舞台が舞台なだけに、映画の方がよいかも、、と思ったけどちゃんと映画化されそうですね。この本が出たのが2012年なのでそろそろかなあ。映画化されたら、見たいです。

今週はGWということで、知人がこちらにも遊びに来ていてバタバタ、、、しかも食べ過ぎ、飲みすぎ、、、

まあ連休にお出かけもいいですが、本屋でゆっくりと好きな本を選んで、近所のカフェで、公園で、読書三昧というのも素敵ではありませんか。



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