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"The Shell Collector" by Anthony Doerr

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"The Shell Collector" by Anthony Doerr

小旅行に行っていたのですが、旅行中は細切れにしか読めないのでこちらの短編集を持っていきました。

"All The Light~" で超売れっ子作家になった Doerr氏が、若い頃に書いた短編を集めた一冊。私は知りませんでしたが、短編時代からあちこちで賞を取って有望視はされていたようですね。

8編のショートストーリー。舞台はケニヤやリベリア、モンタナ、人里離れた地や、孤独な島など。美しい自然描写と、そこで静かに暮らしつつも、自分以外の不思議な力によって動かされ行く人々の様子が、静かに描かれています。

”For a Long Time This Was Griselda's Story”

母と妹と住むGriseldaは、そびえ立つほど背が高く成熟した女学生。ある日巡業でやってきたカーニバルのメタルを食らう男に魅入り魅入られ、アイダホから去ってしまいます。母はGriseldaを心配するあまり病気になり仕事もできず、代わりに妹がすべてを引き受けることになります。仕事、病んだ母、残された家、町のうわさ。そして20年後、Griseldaと金物を食らう男が、また巡業でやってきます。

"The Shell Collector"

ケニアのはずれにある小さな島で孤独に貝の研究をしている男の元に、二人の招かざるアメリカ人の記者がやってきます。マラリアを治す謎の貝について男に聞きにきました。

“The Hunter’s Wife”

モンタナに住む男は、遠く離れた地にマジシャンの妻がいます。 "The Shell Collector"の男と同様に、スーパーナチュラルな現象を一歩引いてみているのに、知らず知らずのうちに巻き込まれます。真実なのか幻想なのか。でもそもそもその堺ってなんなのでしょうね。

海やエキゾチックな地を舞台に、現実と懐疑とイリュージョンが混ざり合い、ぐいぐいと作者の世界に引きずり込まれていきます。 "All The Light~"もこんな感じなのかと思うと読んでみたい。今度ブックセールで見かけたらぜひ買おう。



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