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"EVERY OTHER WEEKEND" by Zulema Renee Summerfield

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EVERY OTHER WEEKEND
By Zulema Renee Summerfield

時代は1988年のアメリカ。
アメリカ全土が崩壊した家庭であふれかえっているころです。

本の主人公である8歳のNennyも、そんな崩壊した家庭で育つ女の子です。

Nennyの母は、ベトナム戦争でトラウマを抱えている男性と再婚します。

そしてNennyは兄弟たちと一緒に、その義父と、義父の連れ子たちと一緒に暮らすことになります。

一人みじめに暮らす実父に会いに行く日はこれまた憂鬱で気がめいります。実父は楽しい時間にしようと努めるだけ、余計にむなしい。

Nennyはちょっと斜にかまえた、賢く、観察力があり、寂しい女の子です。そして心配性な分、危機察知能力に優れた子です。この能力は彼女が必要以上に傷つかないよう身を守りますが、同時に暗い影となり、性格となり、運命となります。

全体的に厳しい現実を描いているのでくらーい本のように思われるかもしれませんが、でも実は同じだけあたたかい気持ちになる本です。

家族の崩壊と再構築、妥協と理解。面白くて、寂しくて、やさしくて、ほろ苦い、そんな本です。

ただちょっと自分の経験と似すぎていて、ズキズキとしたのも事実です。とくに離婚して一人侘しく暮らす父親を客観的に見てしまう子供のせつなさ。

そういえば、親が離婚して、孤独な父親と、再婚して幸せに暮らす母親の間を行ったり来たりする子供が登場する映画って一昔前までとても多かった気がするが("What women want" "Liar Liar" "Money Ball")最近あまりみないなあ。


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