d0170448_2063076.jpg 発売間もなかった頃は、このカバーとタイトルだけで目立っていたような。
このうなじは絶対気になるだろう・・

Book No.82

Title: The Piano Teacher: Novel
Author: Janice Y. K.Lee
pages:352pgs
published: 2009



香港とイギリスと日本が交差した、歴史小説であり、愛のお話であり。。

Sometimes the end of the love affair is only the beginning....

まず最初の物語の舞台は1952年。28歳のClaire Pendletonは夫の仕事でイギリスから香港へとやって来ます。Claireは香港に始めは魅了されますが、そもそも夫のことを愛していないのでやり過ごしてる感があります。そんなある日、あるお金持ちの中国人の娘に、ピアノを教えることになります。

その中国人の家で、運転手として働いていたのがWill Truesdaleです。彼は10年前に香港にやって来たイギリス人で、ハンサムで世捨て人風でミステリアス。ClaireとWillは、同じ雇われ人として出会い、恋に落ちます。人妻の浮気ですね(・∀・)!けれどすぐにClaireは、Willの心が今にないことに気付きます。

舞台は変わって1941年暮れ。香港に来たばかりの若いWIllは、Trudyという美しく軽やかな社交界の華と出会います。二人はすぐ惹かれ合いますが、けれど時は、香港が一時的に日本占領下に置かれようとしているまさに激動の時代。ホテル ザ・ペニンシュラは「東亜ホテル」に改名され、日本軍の基地となり、Willの暮らしも、Trudyの生活も大きく変わって行きます。

Trudyは日本の有力者の間でも上手く渡り歩いて食料や安全を確保したり、したたかに、けれどたくましくこの時代を生きています。この小説の中でも、誰よりも生き生きとして魅力があり、個人的に一番好きなキャラ。彼女の柔軟さは見事だし爽快でかっこいい(一方でピアノ・ティーチャーのClaireは魅力が今一つなのよね・・いろいろ興味深い問題は抱えているんだけど・・)。

日本占領下のイギリス植民地時代の香港。揺れ動く時代と国と国の間で翻弄される美しい街香港。そしてそこに居合わせた人々が織りなす物語。舞台そのものだけ取ってもドラマがあるし、一方でClaireとWillnの不倫の関係も気になる所です。けれどこの小説の核にあるのは、やはり戦争と、それによって打ち砕かれた人々なのではないでしょうか。それが静かなトーンをこの小説全体に落としているように思いました。


作者インタビュー
http://www.youtube.com/watch?v=nUD2-UMMZIk




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