過ぎ去りしdays

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69冊目:Mrs Dalloway

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Book No.69

Title: Mrs Dalloway

Author: Virginia Woolf
Published Date: 1925
Pages: 172pp

ロンドンで絶対やろうと思っていたことの一つです。「ミセスダロウェイ」を6月中旬のある美しい朝にブルームズベリーで読む!

"Life; London; this moment of June."

"To watch a leaf quivering in the rush of air was an exquisite joy. Up in the sky swallows swooping, swerving, flinging themselves in and out, round and round, yet always with perfect control as if elastics held them; and the flies rising and falling; and the sun spotting now this leaf, now that, in mockery, dazzling it with soft gold in pure good temper; and now again some chime (it might be a motor horn) tinkling divinely on the grass stalks―all of this, calm and reasonable as it was, made out of ordinary things as it was, was the truth now; beauty, that was the truth now. Beauty was everywhere."


Mrs Dallowayは、決して出会うことがない一人の年配女性と一人の若い元兵士を軸に、最高に美しい6月のロンドンの一日が描かれています。

舞台は第一次世界大戦から5年経ったロンドン。
Mrs.Dallowayは、50代の裕福な主婦。6月中旬の良く晴れたある朝、晩に開くパーティーの準備で花を買いに行く。初夏のロンドンの美しさに心を躍らせながら、 Mrs.Dallowayの思考は、若い頃の恋人で冒険家のPeterと、現在の堅実な夫Richard、自分でも気づいていないSallyへの思いと巡る。意識の流れは、起こったこと、起こらなかったこと、起こりえたことと流れ、思考の主人はMrs.DallowayからPeterへと流れ、Septimusと流れ、その妻へ流れ、Mrs.Dallowayの娘へと流れる。

戦争から戻った若い元兵士 Septimusは、その美しい6月のある日に悲しい決断をします。そしてMrs.Dallowayはパーティーでその話を聞き、会ったこともないその青年Septimusを深く理解するのです。

ジョイスと並び、"Stream of Consciousness"と呼ばれるウルフの代表的な小説で、ストーリーに明確なプロットはなく、ある一日が描写されています。出来事よりも流れがフォーカスされているため時間はとても重要なファクターで、小説の題もそもそもは"The Hours"というものだったらしいです。

ウルフは自分のエッセイ”The Common Reader”でこんなことを言っています。"Examine for a moment an ordinary mind on an ordinary day. The mind receives a myriad impressions"
Mrs.Dallowayはまさにこれで、ordinaryな一日が、extraordinaryな一日と変わるのです。

意識と時間、儚くそして美しいこの瞬間を捉えた美しい小説です。



ブルームズベリー。ダロウェイ夫人出版時のウルフの家と、その目の前の公園。


公園にはウルフとレナードの写真。ウルフの家を見ながら読んだよー!

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