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Book No. 90


Title: Hotel on the Corner of Bitter and Sweet

Author: Jamie Ford

Published date: 2009

pages: 304pages




1986年、シアトル。主人公Henry Leeは、妻を病気で亡くしたばかりの中年男です。一人息子も手が離れ、特にこれといってすることもなくミッドライフを送っています。

そんなある日、家の近くのPanama Hotelが、新しいオーナーに変わったことをきっかけに、子供の頃に封印した、甘く苦い思い出が押し寄せます。

Panama Hotelは、第二次世界大戦が始まった当時、シアトルに住む日本人にとって中心的な場所でもありました。

40数年前。Henry Leeは12歳、中国人の親を持つチャイニーズアメリカンです。教育熱心なHenry の親は、強制的に「白人用の」学校にHenry を通わせます。ただ一人のアジア人であるHenry、イジメにもあっています。そこにやって来たのが日本人の親を持つKeikoです。HenryとKeikoはすぐにかけがえのない友達となります。

第二次大戦での日本と中国の関係。そしてアメリカとも敵対した日本。
ここシアトルでも戦争が続くほど、あからさまになる日本人バッシング。祖国中国で親兄弟を殺されたHenryの父の日本人に対する憎しみ。

そしてついにシアトルに住む日本人は財産を没収され、キャンプへと強制送還されます。

Keiko一家の大切な持ち物を隠し預かることを約束したHenry。そしてキャンプへも会いに通い続けます。二人は、友情を超えた愛を自覚し始めます。

初恋、戦争、許されない関係と、これでもかとベタなストーリーですが、これまたベタなタイトルがそれを打ち消すような気がします。Henryの純粋な恋が、読者の心を掴んで離さず、また所々で登場するジャズが、甘さとほろ苦さを一層際立たせます。


シアトルは好きな街の一つで、何度か訪れたことがあります。本に登場する"Uwajima-ya"(宇和島屋)にも行ったことが。現在はこじんまりとしているジャパンタウンですが、戦前はとても栄えていたのですね。

Panama Hotel はまだ存在していますが、ホテルの評判はイマイチみたいですね・・Panama Hotel

でもティーハウスもあるそうなので、お近くにお住まいの方はぜひ寄ってみてはいかがでしょうか?昔の写真なども展示されてるようなので。。


それにしても、ものすごく久しぶりの読書です。いくつか前のクラスでの本は読んでいたのですが、趣味の読書は引っ越しでさっぱりでした。

まだまだ落ち着かないのですが、今月は少し時間があるので、もう1~2冊は読みたいと思っています(o・ω・o)



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