過ぎ去りしdays

散歩・本・映画・おやつ

96冊目:Water for Elephants

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Book No.96


Title:Water for Elephants

Author: Sara Gruen

Publication Date: 2006

Pages: 464 pgs (paperback)




2週間後に映画も公開される、超ロングセラーのこの本。ブッククラブでもお薦め本で、読もう読もうと思いつつも・・・な1冊でしたが、マスマーケット版も出てお安くなったこともあり、やっと読みました。

I'm ninety. Or ninety-three.One or the other.

When you are five, you know your age down to the month. Even in your twenties, you know how old you are. I'm twenty-three you say, or maybe twenty-seven. But then in your thirties, something strange starts to happen. It is a mere hiccup at first, an instant of hesitation. How old are you? Oh, I'm--you start confidently, but then you stop. You were going to say thirty-three, but you are not. You're thirty-five. And then you're bothered, because you wonder if this is the beginning of the end. It is, of course, but it's decades before you admit it.-Water for Elephant



舞台は1930年代初頭。大恐慌時代のアメリカ。名門コーネル大学で獣医学を学ぶJacob Jankowskiは、卒業を目の前にしたある日、事故で突然両親を失い、ファイナルテストもそのままに学校を去ります。

当ても無く飛び乗った列車で、Jacobはサーカスの一団と出会う。不景気と失業者があふれかえる時代、他に行く所もないJacobは、このサーカス団に何とか入れてもらう。

大失業時代、何の準備も、お金もなく社会に飛び出たJacob。自分がどこに向かっているのかも、何をするのかもわからないまま、若者はサーカス団とともに旅立ちます。

時代が貧しければ貧しいほど過酷なエンターテイメントの世界。「ショー」or「見せ物」、「パフォーマー」or「フリーク(バケモノ)」何であろうと観客の望むがままに町から町へ。大学出のJacobにとっては、まさに別世界の出来事で、他の団員から過酷な扱いを受ける一方でどんどんこの世界に魅了されます。そしてそこで出会う美しい人妻のMarlena、友人達、そして賢く問題児のエレファントRosie。

人間でさえやっと食べることが出来る時代。動物の扱いなども、今の時代から考えると相当厳しいものがあると思います。サーカスに動物は不可欠ですから、小説にもいろいろな動物が登場します。この動物たちと人間の関係も読みどころです。そしてMarlenaとの恋、Marlenaの夫で一癖も二癖もあるAugust。彼が登場するたび、私は毎回血の気が引く思いをしました。

23歳の若く優秀なJacobのサーカス団での日々。これを、93歳でナーシングホームで頑固老人となったJacob自身が回想します。きっかけは、他の誰かの得意げな台詞、"I uset to carry water for the elephants"から。Jacobはそれはあり得ないときっぱり否定します。みなさんはどう思いますか。

小説全体のトーンは、ユーモアがあり楽しいです。ドラマ性があり、続きが気になって仕方がないので、目が疲れ、文字がかすむ限界まで読んでしまうような本です。私も気がつかない間に集中し過ぎたらしく、読書後かなり肩が凝っていました。誰もが満足のエンディングまで、若きJacobのようにサーカスの世界に魅了されることでしょう。

ところで、Depression-eraのサーカス団と言えば、思い出すのはHBOシリーズのドラマCarnivale

このドラマもかなり好きだったのですが、大恐慌時代のサーカス団って、何だかそれだけでもうドラマ性が高いですよね。この小説もビジュアル化されて当然だったのでしょう。

ところで作者のSara Gruen。イギリス育ちでアメリカ在住ですが、カナダの方です。最近のカナディアン作家の活躍には、本当目を見張るものがありますね。


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