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Book No.105

Title: The Lady with the Dog and Other Stories

Author: Anton P. Chekhov

ちょうどクラシックな短編集を何か読みたいなあと思っていたので、チェーホフを読みました。

でも考えてみればそもそもロシア語の本だし、あまり英語で読む意味はなかったんですよね・・・


収録作品です。
The Lady with the Dog
A Doctor's Visit
An Upheaval
Ionitch
The Head of the Family
The Black Monk
Volodya
An Anonymous Story
The Husband

有名どころは、 The Lady with the Dog と、Ionitch あたりでしょうか。A Doctor's Visit も面白かったです。An Anonymous Storyは、少し無駄に長いような気がしました。

チェーホフは短編小説家だそうですが、この短編小説を得意とする作家と、長編を得意とする作家の差って何なんでしょうね。日本で短編小説と言えば、やはり芥川龍之介でしょうか。

私は短編小説作は、Raymond Carverとかは今でもすごく好きなんですが、最近はあまり読みません。昔は大好きだったのですが、年とともに(感受性が無くなるとともに)だんだん読まなくなってしまったように思います。短編小説って、小説よりも詩に近く、感じる能力も必要とするので、繊細でないと楽しめないのかもしれません。

気に入ったのをいくつか紹介します。
*The Lady with the Dog
Dmitri Dmitrich Gurovはヤルタビーチにやって来て2週間ほどの、アラフォーの既婚男性。結構大きい子供もいるが、まだまだ女受けする風貌をしており色気もある。所帯染みた奥さんは女としては見れなくなっている。新しい土地にも慣れて、次々とやってくる新参者を物色していたある日、ポメラニアンを連れた小柄な可愛らしい女性を見かけ、俄然興味を持つ。この女性Anna Sergeyevnaもやはり既婚者で、旦那さんは後からやって来るという。犬にちょっかいを出しAnnaに近づき、やがて自然のことのように、二人は関係を持ち始める。
*Doctor's Visit
リッチな工場のオーナーの一人娘が、長いこと病気で寝込んでいるということで、往診に出向いた若いジュニアドクター。娘は動悸が激しく眠れず、家族も心の底から心配をしているのだが、ドクターは別に異常はなく、たいして治療も必要としないと診断する。それでもと無理矢理頼まれ、一晩付き添うことを承諾したドクターは、夜中に工場から聞こえて来るもの凄い音に驚かされる。それはまるでモンスターで、ここで働く労働者たちも、この家の経営者も、みんなそのモンスターに操られているのではないかと思う。そして娘の病気が、ある意味正常のように思い、工場の相続からも財産からも自由になることを進める。
*Ionitch
医者のDmitry Ionych Startsevは、町一番の芸術一家の娘 、Yekaterinaに惚れ込み、プロポーズまでしますが、「私は芸術家。芸術の勉強をしにモスクワに行くの。主婦なんかごめんだわオホホ~」とあっさり振られます。数年後、この一家に再び招待され出かけると、どうやらYekaterinaは音楽では成功出来ず、また婚期も過ぎそうで、どうやらDmitry Ionychと結婚したがってる様子。Dmitry Ionychは、彼女から好意をほのめかされるたびに、「ああ良かった、あんな女と結婚しなくて」と何度も思い、彼女からもこの一家からも距離を置きますが、自分は自分でどんどん嫌なヤツになって行きます。外見も見苦しく、お金を増やすことしか興味のないつまらない人間になってしまいます。
そういえば、「男と交際しない女は次第に色褪せる。女と交際しない男は次第に阿呆になる。」という台詞を残してましたっけね・・

しかし毎日暑ですね~。今週もあと少しですので、みなさん頑張って乗り切って下さいね。




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