過ぎ去りしdays

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109冊目:The Story Sisters

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Title: The Story Sisters


Author: Alice Hoffman

Publication Date: June 2009

Pages: 336pp





"Some girls were in danger of vanishing just as children in fairy tales disappeared,out the door, under the hedge, never to be found again."(page 162)

思春期の女の子というものは、みな闇の部分を持っているものです。

放課後、教室に残ってみんなでやったタロット占い。好きな人と両思いになれるという真夜中のおまじない。アーサーミラーのTHE CRUCIBLEではないけれど、思春期の少女だけが持つ波長は、妙な連結感を生み、独特の世界を編み出し、周りの人間をも不安にしていきます。

こちらの小説の登場人物は、そんな微妙な思春期真っ盛りの三姉妹です。いいとこのお嬢さんで、三人とも長く美しい髪をもつ美少女です。作者は Alice Hoffman。この方の本を読むのはこれで3冊目。ヤングアダルト向けと、アダルト向け、半々で書いている作家ですね。カテゴライズで仕方ないのでしょうが、全部その中間という感じがするような。

さて、長女で、圧倒的な美しさと神秘な力を持つElv。次女で読書家のMeg、三女で従順で可愛らしいClaire。三姉妹は母親と、ニューヨークやパリで暮らしています。

両親の離婚問題から、三姉妹は、空想的な自分たちだけの世界を確立していきます。親にはわからない、秘密の世界を作り、独自の言語を持ち、独自のルールで動くのです。Elvはどんどん自分の世界に引きこもり、堅固になり、母親ですらコントロール出来なくなっていきます。
タトゥーを入れ、男の子達と遊び回り、ドラッグに手をだし、口を聞かなくなります。思春期の娘が、その成長期、子供から女になるその大事な時、明らかに理解不能な闇の世界に向かっていくのです。

本の終盤に向かっては救いがあり、少女達は大人の女性へと成長をとげます。しかし考えてみれば、男の子が男になるよりも、女の子が女になる過程の方が急だし、大変っていやあ大変ですよね。いろんな意味で難しいテーマの本で、思春期の女のお子さんをお持ちのお母さんが読むともっといろいろ感じるところがあるのかもしれません。

それにしてもこの本のカバー。なんだってこんなに怖いのでしょうかw。毎晩布団の中で必ず本を読むのですが、電気を消す直前、うっかり表を上にして本を閉じちゃうと、イヤ~な残像が残ります・・・

そしてセントラルパークのすぐ近くに住んでいる私は、馬の件に関して私もElvとClaireと同感。特に夏場の40℃近くまで気温があがる時なんて見てられないもの・・




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