2009.10.20 ?No.9 Outliers

Book No.9

Title: Outliers The Story of Success

Author: Malcolm Gladwell
Hardcover: 320 pages
Publisher: Little, Brown and Company (November 18, 2008)


"The Tipping Point"や"Blink"など、本を書かせればベストセラーのMalcolm Gladwell の新作です。私は彼の本は初めて。

ノンフィクションはあまり読まないのですが、彼の本はとても読みやすく、飽きさせないので一気に読めました。この本もすごく売れているのがよく分かる。

Outlierとは、そもそも統計などで極端に突出した数値を指す用語だそうで、特別抜きん出た人を例える言葉として使われています。

いわゆる普通ではない、特別の才能や技術を持った人達の『バックグラウンド』に焦点を絞ります。特別な人間は特別な環境から生まれるということです。

スポーツ選手、芸術家、コンピューターの先駆者たち、逸脱した成功を果たすには、誰でも恵まれた環境と最高の運が必要だという『それを言っちゃあお終いよ』的な話にも読めるのですが、それでもただ闇雲に「頑張れば何とかなる!」と成功を夢見る一般人に現実を教えてくれる本でもあります。アインシュタインよりも遥かに高いIQを持ちながら、不運と、誰からもサポートしてもらえない環境で育ったため、田舎の牧場で細々と働いている人の話なども出てきます。

本の目玉として取り上げられる「10,000時間ルール」とは、勉強でも運動でも芸術でも、何であろうが一万時間続ければ、逸脱したレベルに達するという話です。逆に言えば、基礎力のために一万時間かけられる環境が必要だと言うこと。しかも若いうちに。

つまり問題はどうやって一万時間を達成するか。一万時間と言えば、一日3時間、毎日毎日続けても10年以上かかります。時間をいかにかけられるかが大きなファクターとなってくるので、早ければ早いほど可能性が増えます。スポーツ選手など、若いうちに芽を出さなければならない場合は特に重要ですね。

早期教育に興味のある方が読むと特に面白いかもしれません。

そのほか、アジア人はなぜ数学に強いかとか、「その例えはちょっと強引じゃないか?」と思う箇所も多いのですが、読み物として十分楽しめる本です。

彼のほかの本も読んでみたくなりました。Rating: 4 out of 5

作者、Malcolm Gladwellの ブログはこちら

TIMEで紹介された本の記事はこちら
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