121冊目:The Turn of the Screw

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Book No. 121

Title:The Turn of the Screw

Author: Henry James

Publication Date: 1898 Oct.




またまたキンドルの無料本から。有名な古典ホラーです。クリスマスの夜の怪談話はお好きですか?

I scarce know how to put my story into words that shall be a credible picture of my state of mind; but I was in these days literally able to find a joy in the extraordinary flight of heroism the occasion demanded of me.

クリスマス・イヴの夜。イギリスの古い館内。暖炉を囲んでみんなで怪談話をしています。(ちょっと話それますが、そういえば英国ではクリスマス前後、古いアビーを改造したホテルなんかで、ミステリー探検や、怪談語りみたいなのがくっついたお泊まりプランが出ますよね。クリスマスキャロルも怖い話だし、クリスマスにホラーって結構定番なのかしら。)

さてその集まりで、一人の紳士が「ある女性の手記」を披露することになります。

手記を書いた女性はすでに亡くなっています。内容は、彼女が二十歳の時に働いていたEssexのお屋敷での話で、彼女はそこで二人の子供の家庭教師として雇われていたのです。

天使のように可愛い少女Floraと、そしてなぜか寄宿学校から送り返されることになった長男のMiles。

貧しい田舎からやってきたこの家庭教師は、豪華なお屋敷での暮らしと、天使のような子供達に魅了されたようです。雇ってくれた家の主人は、遠く離れていて、立派な紳士でとてもお金持ち、家庭教師は淡い恋心と期待を持っているようです。

しかしこのお屋敷には問題があったのです。以前この屋敷で働いていた男女の幽霊が取り憑いていたのです。家庭教師はこの幽霊に悩まされるのですが、一方で、この子供達を守ることに使命感を感じ始めます・・


***

さて、このお話はいろいろな解釈があるようですね。

手記は一人称、つまりこの家庭教師の視線で書かれており、結局のところ、この幽霊達を本当に目撃したのは、この家庭教師だけなのではないか。子供達の心が離れて行くのはなぜか。最後の場面が何を意味するのか。疑いだすと切りがなく、素直にホラーとして読んでいいのか、心理的に読むべきなのか。。

作者もさまざまな解釈に対応出来るよう、注意深く言葉を選んでいるように思えます。

個人的には、「幽霊は本当にいたのか?それとも家庭教師の妄想か?」という問題は、結構どうでもいいように思いました。

何かしら「邪悪な存在」が確かにこの屋敷を支配しているのは事実だろうし、そしてそのために幽霊が、どうであれ必要だったのだと思うからです。

だってそもそもこのお屋敷のご主人、家庭教師に念をおすのは一つだけ、何があっても連絡しないで自分でどうにかしてくれと言う、完全に子供を放置の態度。「何があっても」って、生きようが死のうがどうでもいいということ。見捨てられた子供たちと、そこを任されるまだ若い未熟な女教師。家庭教師の妄想とは裏腹に、ある意味このお屋敷そのものが墓場のようなものではないですか。

で、思い出した映画 "The Others" 。

ニコールキッドマン主演の映画。wikiでチェックしたら、文字通りこの小説の影響を受けて製作されたのですね。納得。あの映画もひねりがあって面白いですよねえ。


クリスマスの夜、チラチラ光るツリーの明かりの横で、ココアを飲みながらゆっくりホラーに浸るのもおつではないですか。


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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
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