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和書 「1Q84」 お正月と春樹さん

1Q84.jpg


2012年スタートです。良い年にしましょう。

今年のお正月ですが、某お宅に招かれまして、静かな年越し&新年を迎えました。

久しぶりにおもちもたくさん食べて、お腹が今度は鏡餅状態ですが、今年は本気でダイエットを頑張って、10代の頃の体重に戻す予定。予定ですから。

さてお招きにあがったお宅に、村上春樹の「1Q84」が・・。早速お借りして2日かけてBook1とBook2を読みました(Book3は買ってないそうなので自分でそのうち買います・・)。

ところで読んで思ったのですが、お正月の春樹ってかなり良いですよ。

なんというか、村上春樹の小説に出て来る登場人物達ってみんな、規則正しく早寝早起きで、食事はしっかり丁寧に作り、美味しいものを少しだけ食べて、無駄な贅肉がついてなくて、職人的に勉強や仕事をコツコツこなし、きちんとした生活を送ってる、そんな感じゃないですか。春樹さんがそうだからなんだろうけど、真似したくなるんですよ。読んだついでに今年の目標が出来ました。シンプルですが「早寝早起き」。

さて1Q84。個人的には「ねじまき~」と同じくらい好きです。アマゾンでの評価を見るとイマイチなんですね(Book1だけだけど)。普通に面白かったけどな。

読んだ方も多いと思うので適当に書きますが、物語は、青豆と天吾、二つストーリーが章ごと交互に語られるスタイルで、珍しく微妙な三人称ですね。一番面白く、これからってところで「ブチッ」と話が中断されるので、ものすごい欲求不満感が残ります。じらされるというのでしょうか。でもそこがいい。

どこに向かっているのか、どんなエンディングになるのか、本文の言葉を借りれば「見当もつかない」。そんな中ぶらりんな落ち着きどころのない状態で、これだけの量、一度も飽きること無く、中弛みするでもなく、ぐいぐい読者を引っ張れる作家もそうそういないと思います。
1と2、合わせて1050ページ分のテキストが、あっと言う間に読み終わる。というか体に浸透されていく。感じ方では500ページもなかったような。それほど読みやすい。

物語は青豆と天吾、二人の愛と孤独をメインに進みます。

社会的、政治的メッセージを抽象的に表現し、レトリックに長けていて、音楽や文学の知識が深く、知的好奇心を上手く刺激するので人気のある春樹氏ですが、今回はわりと具体的に書かれている部分も多い。

オウム真理教の麻原や犯罪を犯した信者たちは理解出来ないが、青豆が、上品な老婦人とタマルたちの関係に組み込まれていく気持ちは理解できる。善や悪という観念はそもそもとても曖昧だし、正解も無い。孤独というものは、本来とてもとても危険なものなのに、何でもないもののように放置されている現代。

私は村上春樹さんの小説で、「スプートニク~」がわりかし好きなのですが、あの小説には、ミュウが観覧車に取り残されるシーンとか、冒頭に出て来る宇宙船に取り残された犬の話とか、恐ろしいほどの孤独が書かれていて、怖くて逆に何度も読み返してしまうのですが、1Q84は、難しく読まなくても単純に、孤独に勝る、青豆と天吾の愛がいいですね。

この小説を読んで、久しぶりに羊をめぐる冒険3部作とかテレビピープルをすっごく読み返したくなった(ジョージオーウェルじゃなくて)。高校以来だから20年ぶりです。たぶん今読んでも面白いと思う。

その前にBook3を近いうちに。3は青豆、天吾に加え、ナレーターに牛河さんが入るという。ジャックと豆の木ですか。全体的な本の感想はその時に。

それにしても、小説をある意味未完のまま発表するのって、現代では珍しいですよね。シリーズものじゃないんだし。冷却期間を置いた第三部。どのような意味があるのか楽しみです。



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