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Book No.124

Title:Alex & Me

Author: Irene M. Pepperberg

Publication date: 2008




"You want a nut?" Alex asked her.

"No, Alex."

He persisted, "You want corn?"

"No, thank you, Alex, I don’t want corn."

This went on for a little while, and the accountant did her best
to ignore him.
Finally, Alex apparently became exasperated and said
in a petulant voice,
"Well, what do you want?".


 ***

サイエンティストと、アフリカン・グレイ・パロットの交流を通して、見えてきた動物の知能と可能性の物語。

2~3年前にちょっと流行った本ですね。
Michiko Kakutaniも2008年にトップ10に入れています。
面白かったし、後でちゃんと褒めるので、先に文句言わせて下さい。

これ、最初の2章必要ですかねえ。

特に私がオーディオ・ブックだったせいなのか、いつまでたっても主人公(のはず)のAlexが出て来ないのでイライラしてしまいました。
2章目は作者の生い立ちで、入れたいなら入れても良いけれど、せめて最初の章は、最後に持って来るとか出来なかったのだろうか。

かなりの有名なパロットなのかもしれないけれど、(まだ)知りもしない段階で、あれこれ賛辞を丸々1章分読まされても・・というのが正直なところです。

でも本の内容はすごく良かったです。良い意味でも悪い意味でも想像と違った1冊で、Alexの細かい研究話は書かれていないけれど(それはまた別に研究本がある)、そのためとても読みやすく、一般読者が興味を惹く内容になっています。

アフリカン・グレイ・パロット(大型インコ)のAlex君と、サイエンティストの作者(Irene Pepperbeergさん)の、30年間に及ぶ交流と研究のお話です。

Alexは、知能は5歳児、情緒は2歳児のパロットです。アフリカン・グレイ・パロットはそもそもとても知能が高いことで有名ですが(寿命もとても長く、50年くらい生きるそうです)、このAlexは、作者でサイエンティストのIreneの元で、その能力を見事に開花させていきます。

「オウム返し」「バード・ブレイン」、頭を使わないお馬鹿をさして使う言葉ですが、これらの言葉もAlexの前では失礼極まりない。

Alexが証明したのは、鳥たちは、言葉を使い、操るだけではなく、そのコンセプトもきちんと理解出来ることです。
150の言葉を使い、数や色の認識だけではなく、bigger や smaller 、more や fewer 、そしてなんと、 none の概念まで、理解出来ることを証明してみせたのです。

もちろん30年の長い研究生活で、大変なことも多く、周りに理解されないことも多々あります。作者の苦労を知ってか知らずか、おもいっきりマイペースなAlex。

言葉を学び、理解を深めると同時に、反抗的な態度も増えます。
知能というものは、増えれば増えるほど愛情を必要とするものなのではないでしょうか。よくわからないけれど、それが宇宙のバランスのような気がします。

作者は、サイエンティストという立場から、一定の境界線を設てけいますが、同時にAlexは愛をどんどん求めてくるかのようです。


Alex "You be good. I love you,"
作者 "I love you, too,"
Alex "You'll be in tomorrow?"
作者 "Yes, I'll be in tomorrow."



作者がラボを去る時、いつもAlexと交わす言葉です。これがまたAlexの最後の言葉にもなります。

ハートウォーミングで、時に笑え、時に泣けます。

鳥のことや研究のことなど、知らないこともいろいろ学べてお得だった。何より楽しかったしね。良い本ですよ。





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