2009.10.21 No.16 Tomato Girl

Book No.16

Title: Tomato Girl
Author:Jayne Pupek
Publisher: Algonquin Books (2008)
Hardcover: 298 pages

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"Anytime things get too hard, you draw yourself a door and step on the other side, you hear? You are always safe on the otherside of the door."(p71)
I am tired of carrying so many dark and broken things inside me. I can never do magic with so many fears, hurts, and secrets. They weigh down my heart like a stone.(p298)--Tomato Girl


今月の3冊目。ほとんど一日で一気読みした。久々に読んでる間、どっぷり小説の世界に入り込める本だった。

舞台は60年代のヴァージニア。主人公の11歳のEllieは、いわゆる機能不全家庭・ネグレクトの被害者である。精神的な病を抱える母親、その母親の入院中に、若い10代の娘(Tomato Girl)を家に住まわせる父親。母親の病気が悪化したり、母親が傷つかないように気を使い、大好きな父親と父親が連れてきたトマト・ガールTessの間で、物分りの良い娘として振るまう。

小説はその11歳のEllieの視線で書かれている。説明がない分、勝手な大人に振り回されるEllieの様子が気の毒なくらい伝わってくる。必死に母親を庇い、父親を家庭に戻そうとする姿が痛々しい。自分を責め、神に祈り、また自分を責める。大人からのケアやアテンションがまだまだ必要な11歳の少女が、反対にみんなの世話をしている。そしてEllieを取り巻く状況はどんどん悪化して、大きなトラウマとなる事件が起こる。Ellieは大人になった時、間違いなくアダルト・チルドレンで苦しむことだろう。

現実感のあるキャラクターと、難しかったり複雑な言葉を使っていないのに、見事に表現されている文章。テーマがテーマだけに、全ての人にお勧めとはいかないけれど、ぜひ読んで欲しい1冊。

Rating: 5 out of 5
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