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Title: The Long Goodbye

Author: Raymond Chandler

Publication date: 1953

Pages: 320 pp



To say goodbye is to die a little.


1Q84を読んでいる間から、村上春樹氏おすすめのこの本が気になっていたので読みました。あまり深い意味はありません。

ロサンゼルスの私立探偵、Philip Marloweシリーズの第6作目に当たる本です。

酔っぱらいのTerry Lennoxと偶然知り合いになったPhilip Marloweは、なぜか彼が気になりあれこれ世話を焼く。Terry Lennoxは資産家の娘と結婚したが、いろんな問題を抱えていた。Marloweの気がかりは的中し、Terry の妻は殺害され、Terryはメキシコへ逃げ、Marloweに手紙を残し、そこで自殺を遂げる。腑に落ちないMarlowe。そんなある時、売れっ子小説家と、その美しい妻から、別の仕事を依頼される。そして事件は複雑に絡み合い・・・・


ハードボイルドミステリーらしいのですが、あまりミステリーを期待して読まない方がいいような。トリックや展開で、それほど「えええ~!」みたいなものはなかったので。それよりも会話とかPhilip Marloweのキャラとか、そっちの方が面白かった。

ハードボイルドってのもよく分からないのですが、体制や組織に飲み込まれない一匹オオカミはいいんだけど、一般的にいえばしなくていいケンカばかりしてるし、傍から見るとある意味バカで要領が悪い。

思っていたような「男のかっこよさ」ではないし、意外とコミカル?なところもあり、ちょっとイメージしていたのとは違いました(いい意味で)。作者Raymond Chandlerが、Philip Marloweを演じた俳優で、一番イメージに近いのはケーリー・グラントだと言ったのも読んでちょっと納得しました。私も本を読む前のMarloweのイメージはハンフリー・ボガードだったんだけどね。読むとちょっと違うわ。

ストーリーよりも登場人物のキャラが面白いといいましたが、一方で、作者が日常のシーンなど細部を描写している箇所なども読みどころです。難しい単語は使われず、丁寧に、淡々と、読んでて思わず笑みがこぼれます。例えば、私のお気に入りはコーヒーメーカーでゆっくりコーヒーを作るこちらのシーン。ちょっと長い引用です。


The coffee maker was almost ready to bubble. I turned the flame low and watched the water rise. It hung a little at the bottom of the glass tube. I turned the flame up just enough to get it over the hump and then turned it low again quickly. I stirred the coffee and covered it. I set my timer for three minutes.Very methodical guy, Marlowe. Nothing must interfere with his coffee technique. Not even a gun in the hand of a desperate character.

I pored him another slug. "Just sit there, Don't say a word. Just sit." He handled the second slug with one hand. I did a fast wash-up in the bathroom and the bell of the timer went just as I got back. I cut the flame and set the coffee-maker on a straw mat on the table. Why do I go into such detail? Because the charged atmosphere made every little thing stand out as a performance, a movement distinct and vastly important. It was one of those hypersensitive moments when all your automatic movements, however long established, however habitual, become separate acts of will. You are like a man learning to walk after polio. You take nothing for granted, absolutely nothing at all.



スタインベックなんかもそうだけど、コーヒーと相性の良い小説というのはそれだけでいい感じ。お酒好きじゃないので、ギムレットは別に飲みたくないですが・・・


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CIMG5991.jpg  生まれて初めて買った&食べました
 恵方巻

 夫も初めての恵方巻で、私が適当に指示する。
 北北西に進路を取れ。黙々と食べるのだ。
 しかし何も話さないで食べるのって難しい~。



    
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