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131冊目: Of Mice and Men

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Book No.131
Title: Of Mice and Men
Author: John Steinbeck
Publication Date: 1937

スタインベックの代表作の一つですね。

Guys like us, that work on ranches, are the loneliest guys in the world. They got no family. They don't belong no place. They come to a ranch an' work up a stake, and then they go inta town and blow their stake, and first thing you know they're poundin' their tail on some other ranch...With us it ain't like that. We got a future. We got somebody to talk to that gives a damn about us.

カリフォルニアの輝く太陽と壮大な大地、そしてアメリカンドリームを前にして、人間の孤独と、社会の底辺に位置づけられた男達の生き方が描かれています。

主人公二人は、大恐慌時代の日雇いの農場労働者です。

小柄だけれど機転が効き、頭の回転が早いGeorgeと、体は強く大きく頑丈だけど、知的障害を抱え、大人の振る舞いが出来ないLennie。

知的障害者のLennieは、トラブルメーカーでもあり、行く先々で問題を起こすので、GeorgeとLennieは、定期的に農場を変えなければならない。それでもいつか二人だけの農場を持つことを夢にして、二人はともに支え合い、補い合いながら生きている。

その日その日を流れ着いた農場で働く。しかも世の中大不況。家もなく、家族もなく、仕事もない男達は、おそろしいほど簡単に、人生を放棄し、酒に溺れていく。Lennieには生まれながらの純粋さがあり、一方GeorgeはそんなLennieの世話をすることで、自分を他のルーザー達と分けているのかもしれない。希望やアメリカンドリームを歌いながらも、大恐慌という時代と、社会に君臨する絶対的な構造、その中であがく社会に組み込まれない貧しい二人組(一人は一匹狼型、一人は知的障害者)は、最初から不吉なエンディングを想像させます。それでも、二人の友情は、他の誰にも築けない特別なものです。


このタイトル「Of Mice and Men 」のofですが、単純にaboutみたいな意味で、昔はタイトルにはofで短くまとめるのが流行ってたのかな?とか思っていたのですが(Of Human Bondage/W.S.Maugham/1915とか)、それよりはスタインベックがとても感銘を受けた詩からの引用だそうです。

The best-laid schemes o' mice an' men
Gang aft agley,
An' lea'e us nought but grief an' pain,
For promis'd joy!


この詩の全文ですが、ネットでもあちこち紹介されていますが、古くて訛のある英語でよくわからない。

wikiに普通の英語バージョンが載っていて(to a mouse)"こちらがおすすめです。



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396-01.jpgこちらもついでに。

京極夏彦「嫌な小説」も読みました。
ちょっと手元に本がないので順番違うかもですが、
「嫌な子供」「嫌な老人」「嫌な彼女」「嫌な扉」「嫌な先祖」「嫌な家」「嫌な小説」の7編。
私が特に好きだったのは「嫌な彼女」ですかね。これ結構笑えた。

でも、結構いますよね、こういう女性。ここまでひどくないにしても。どれも本当に嫌~な気分になります(笑)。



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コメント

スタインベックの"of mice and men"のofの使い方が気になっていましたが、そういうことだったんですね!

ロバート・バーンズのTo A Mouseを読み直しまてみました。

The best laid schemes of mice and men
Go often askew, And leaves us nothing but grief and pain, For promised joy!

「だがネズミよ、おまえ一人だけではない、
見込みどおりにならないことを身をもって知る者は。
ネズミや人間の用意周到な計画もうまくいかないことが多く、約束された喜びの代わりに、悲しみと苦しみの中に放り出されるのだ。」

まさに、「Of Mice and Men」のテーマそのものですね。
[2012/05/04 18:58] URL | ETCマンツーマン英会話 #hfCY9RgE [ 編集 ]

こんにちは。

私もこのOf気になっていたので、理由を知ってスッキリしました。

>だがネズミよ、おまえ一人だけではない、
見込みどおりにならないことを身をもって知る者は。
ネズミや人間の用意周到な計画もうまくいかないことが多く、約束された喜びの代わりに、悲しみと苦しみの中に放り出されるのだ。

この詩を知って読むと、一層本に深みが増しますね。

コメントありがとうございます。
[2012/05/07 12:49] URL | koburii #- [ 編集 ]


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