過ぎ去りしdays
夫婦2人家族、引っ越し妻、海外生活うん年目。いい加減日本に帰りたい・・。
和書「こころ」夏目漱石
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高校の教科書でよく使われる漱石の「こころ」を、久しぶりに読みました。

「私」は、ある夏ひょんなことから出会い、近づきになった「先生」に、特別な興味を持ちます。先生は、何をしてるわけでもない知識人で、奥さんと二人、そこそこある遺産を食いつぶして生活しています。

小説は、上「先生と私」、中「両親と私」、下「先生と遺書」の三部構成で、最初の二つのナレーターは「私」で、最後の部は先生の手紙を通して語られます。

先生は、心にいくつも傷を持った人で、ある意味世捨て人のようですが、「私」は少なからず関係を築くことに成功し、ついに先生は今まで誰にも打ち明けてない秘密を、いつか話そうと約束してくれます。

この秘密こそが最後の部、「先生の遺書」であり、先生と、先生の幼なじみで友人「K」に対する複雑な感情と、二人の友情が、延々と語られていくのです。

* * *

私はこの小説で、知り合いのA子とM子思い出しました。

A子とM子は、性格は真逆ですが、30代で独身、同じ地元、同じような家庭で育ち、姉妹のような仲でした。二人ともゴルフと洋画と海外旅行が大好きで、出会い(婚活?)も求めてよく一緒に海外へ出かけていたのですが、ある年、二人で予定していた旅行直前に、これまた双方の親が倒れるというハプニングが起きました。

責任感の強いA子は、親が心配で、旅行をキャンセルしました。そして末っ子のM子は、むしろだからこそと旅行を遂行しました。そしてその結果、なんとM子は、その旅行で見事理想通りの彼を見つけ、おまけに出来ちゃった結婚してしまったのです。

その旅行は、いつも通りA子の企画でした。滞在型のリーズナブルなコンドを見つけたのも、近くにゴルフ場があることも、全てA子がリサーチし、何から何まで全てA子が手配していました。M子は、よくわからないままいつもの通りA子の企画に乗り、言われるままの場所に行き、今回はまんまとそのゴルフ場で、今のアメリカ人の旦那さんと出会ったと言うわけです。

この後起きることは、おそらくみなさん想像つくでしょう。A子は、M子と絶交しました。事の流れはよく覚えていません。確かA子がM子の彼氏(旦那)を悪く言いはじめたのが発端です。騙されているとか、お金が目的だとか(旦那さんになる人はお金持ちだったのですが)。共通の友人にもあれこれ吹き込み始めて、そしてなぜか、どうであれ、A子の方から、M子に絶交宣言をしたそうです。そんな男と不幸になるあなたなんて見たくないから、じゃあね、と。

M子は事の展開にすらついて行けず、がっくりしていましたが、そうこうしている間に子供も産まれ、またすぐ第二子が出来、念願の男の子と女の子を一人ずつ、そして郊外に広い戸建ての家を買い、過去の友人のことは思い出す暇もないまま、幸せな家庭を築いています。そして一方のA子ですが、今では何事も無かったかのように元気になった親と暮らしながら、M子は暴君でDVの夫(なぜかそうなっている)に縛られアメリカで苦しんでいると、周りに言って歩いているそうです。

A子の行動自体はひどいですが、気持ちはある意味理解できるかもしれません。M子の暮らしは、本来A子が手に入れるはずだったものです。M子は横からやって来て掻っ攫ったとも言えます。

「こころ」の先生は許しませんでした。本来自分が手に入れるはずのものを、奪い返したのです。しかしそれは、別の苦しみの始まりにしか過ぎませんでした。

友情とは、深ければ深いほど、嫉妬心がうごめくものなのかもしれません。それは愛と同じです。子供は最初、同性同士で思春期疑似恋愛をすると言われてますが、実は二つが同じものだからかもしれません。

こういうの面倒くさいなあとも思いつつ、でも、ということは、逆もまた然り?

嫉妬を感じる人こそ、本来は大親友になる可能性を秘めている人なのかもしれません。無難な人を友人に選んでも、なかなか親友にまで至らないのかも。

* * * * * * * * * * * * * * * * * 


CIMG6175.jpg今月で終わってしまうアートのクラス。
現在根を詰めて、最後の仕上げにかかっています。でもこれが仕上がると最後かと思うと悲しいよお~。

並行してデッサンの練習で通いつめていたMET。バッチも気づけばこんな溜まってたさ。





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コメント
Re: No title
>モモブーさん
友達とか、大人になるとなんだろうな~とか思いますよね。

私も、数少ない友人はみんな海外を放浪している子ばかりで、
どこにいるのかさえ分からないという・・。
そもそも友達って呼べるのかそれで、みたいな。

絵のクラス。そうなんですよ~・・・終わっちゃうんで悲しい~・・

特にここ最近は、自分の時間の全てを注いでいるので、来月からもぬけの殻になりそう(笑)。
絵は数枚しかないので、まだスタジオに置きっぱなしです。
4月からはどうしようかな~と思ってます。
まあ暖かくなるし、しばらくはニューヨークの春を楽しんで
それから久しぶりにきちんと英語でも勉強しようかと思ってます。

KEVINは暗いです、はい。
ただある意味それほどリアルでもないので
映画として観れる分救いがあります。
でもDVDで十分かな~と思いますよ。
[2012/03/10 14:17] URL | koburii #- [ 編集 ]


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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。



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