夫婦2人家族、引っ越し妻。いいかげん日本に戻りたい主婦の日記〜散歩/本/コーヒー(おやつ)他。

132冊目: Dreamland

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Title: Dreamland

Author: Sarah Dessen

Publication date: September, 2000

Pages: 250pp




Wake Up, Caitlin.


外れなしのSarah Dessen。ティーン向け小説の中では、私はダントツに好きな作家です(つまり♀用)。

Sarah Dessen他のレビュー
Keeping the Moon
Just Listen

その彼女の小説の中でも、今回はダークな一冊です。

主人公のCaitlinは、ちょうど16歳の誕生日を迎えたばかり。Caitlinには何でもパーフェクトにこなす出来のいい姉Cassがいて、Cassは秋から名門イエール大学に進学することが決まっていた。

けれど、Caitlin誕生日のその日、Cassは何もかも捨て、ニューヨークに住むボーイフレンドの元に行ってしまった。

PTAの役員を勤め、優秀なCassの学校行事を追いかけることが生き甲斐になっていた母は、Cassの逃避行でもぬけの殻状態となるが、Caitlinがチアリーダーチームに所属しはじめると、だんだんとそちらに関心を向けるようになる。

* * *

姉の後ろを追いかけるように生きてきたCaitlin。時には学び、時には反面教師にして。影として、常に2番手として、注目を浴びることも少ないが、一方でその分自由を与えられてもきた。

姉が突然いなくなったことで、家庭で急に注目される。期待に応えることも、また失望させることにも慣れていない次女は、ストレスから逃れるように、まったく別の世界に住むRogersonに惹かれ始める。

姉なら選ばない道をあえて選び、道に迷い、自信が持てず、ダークサイドに惹かれ、自分を見失っていく。そもそも「私」とは誰なのか。最初から、どうであれロールモデルとして存在する姉がいて、完全にオリジナルな自分を探し出すことが出来るのか。というよりも、完全にオリジナルな自分なんて、最初から存在しないのではないか。

次女や次男、もしくは中間子というのは、親の関心を独り占めした経験が一度もないので、自分を一番に、もしくは何より優先させるという発想がそもそもないし、されると戸惑う。傍から見ると自由に生きているようだけど、本人にとってそれは、自分一人で完結する限りにおいての自由であり、例えば周りを巻き込む「我がまま」とは、180度違う性質の自由だ。

ある意味他の誰よりも心の支えとなっているきょうだいとの関係。そしてその関係の中で確立していく自分のキャラクター。そして胸の奥深いところで蟠っている嫉妬や理不尽さ。それでもやはり、他の誰よりも(親よりも)分かり合える唯一無二の存在。

そして、中上流家庭の一番問題がなさそうな娘さんたちに増えている精神的な病をいろいろ取り扱った作品でもあります。でも誰が悪いとかではなく、みんなそれぞれに自分の道を探さなきゃならないって感じで。おすすめ。


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CIMG6154.jpgグラセンのアップルストア。

夕方のジーニアスバーはやっぱり混んでた。ちゃんと予約入れて行ったけどね。

とりあえずアートのクラスの方も一応目処が付き、あとはゆっくり仕上げのみ。

今回は我ながら頑張ったゼ。









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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
*すぐ引っ越すので知り合いが出来にくい/単独行動/インドア派、と引きこもり要素たっぷりではありすが、前向きに楽しみを見つけながら暮らしていければと思っています。
*読書や映画の感想を時々書いてます。

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