過ぎ去りしdays
散歩・本・映画・おやつ

プロフィール

koburii

Author:koburii
HN:こぶり
国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦。



カテゴリ



月別アーカイブ



135冊目: War Horse

war horse book

Book No.135
Title: War Horse
Author: Michael Morpurgo
Publication date: 1982
Pages: audio book

「War Horse」なんて、タイトルだけでドラマ性を感じますね。

なんとなく狙いを感じて手が出せなかった感もありますが、読みました。思っていたよりもずっと良かったです。

ナレーターは馬のJoey。馬が主役でナレーターというと、有名な古典、Black Beautyがありますが、人間の争いや都合に巻き込まれる動物という設定で、私は大好きなジャック・ロンドンのThe Call of the Wild(1903年出版)みたいなのを期待して読んだのですが・・

・・全然違いました。というか180度違うタイプの本でした。

The Call of the Wildでは、主人公の「犬」Buckは、裕福で愛情ある飼い主のもとから一転、ゴールドラッシュで一攫千金を狙う男達の間に投げ込まれます。欲むき出しの人間たちの間で道具のように痛めつけられますが、一方でそんな荒れた生活と荒野での暮らしが、Buckの本能を呼び覚まします。サバイバルをかけた極限の生活の中で、Buckは初めて自分の血を知るのです。つまり、大事なのは、人間の愛と優しさの間で飼いならされることではなく、本当の自分を生きることだ、みたいな話です。

さてWar Horseです。

主人公の「馬」Joeyは、少年Albertの愛を受けて、牧場馬として育ちます。しかし時代は世界大戦の真っ直中、Joeyは英国軍の戦争用の馬として売られてしまいます。戦火を駆け巡りながらも、イギリス軍、ドイツ軍、フランス人とさまざまな人と出会い、そこで人々に愛と力を与え、同時に彼らの愛を受け取ります。そしてMy Albertと一緒に、元の牧場へ戻ることがJoeyの願いです。


The Call of the Wildと違い、出て来る人はみな良い人で、愛がたっぷりです。War Horseは、動物を主人公にしていますが、伝えたいのは戦争の無意味さと、生きるための輝きや希望の方だと思うので、この馬と人間、または馬を通した人間同士の愛を描くことが、とても大事なのでしょう。

残虐なシーンもなく、意地悪な人も出てこないので、安心して読めます。それでいて厳しい戦争もきちんと伝えています。個人的に、一番注目したのは主人公Joeyの一人称のトーンです。感情的ではもちろんなく、かといって冷めた感じでもなく。。喜怒哀楽はほとんどありませんが、それでいて、Joeyの気持ちがしっとり伝わって来るという。この辺が上手いなと思いました。

ちなみにこちら、リンカーンセンターでもロングランですね。この舞台、5回も観たって人知ってます。そんなにいいのかしら。私は映画版をDVDで十分かな?と思ってますがダメ?

あと先日の話です。セントラルパークのゲート近くの信号を待っていたら、側にいた馬車の馬が頭をこちらにスリ寄せてきてくれたので、撫で撫でしてきました。びっくりしましたよ!普段は目隠しもしているし、あまり人の動きを気にもとめてないようなのですが。それにしても馬は本当に愛おしい。なんと賢く、美しく、優しい生き物なんでしょうね。


***************************************************
CIMG6211.jpg
こちらは今朝、セントラルパークで遭遇した
パトロール中の騎馬警官。

大変そうな馬車の馬と違って、警察の馬はみんなゆったり優雅な感じしますよね。。








にほんブログ村 本ブログ 洋書へ にほんブログ村 主婦日記ブログ お気楽主婦へ
関連記事


コメント

 私も「なんとなく狙いを感じて」手を出さないできたこの本を最近読みました。良かったです・・・・・・相当気に入りました。
 そしてちょうど昨日、舞台は観に行くべきかどうかシアターのサイトを何分も見つめながら悩んでいたところです。リンカンセンターのも馬はパペットですか?
 映画は機会を逃してしまったので、テレビで見ることになりそうですが、どれくらい原作の良さを残しながらドラマティックに描き換えられているのか楽しみです。
[2012/03/22 19:01] URL | hinajiro #TfycGTuY [ 編集 ]

> hinajiroさん

これお涙頂戴だったら嫌だなあと思っていたのですが、hinajiroさんのレビューを読んで読むことにしたんですよ。最終章で号泣、最後の一行で吹き出す。まさにその通りでした(笑)。

パペットだと思います。

これ、ロンドンシアターで2007年くらい?からやってますよねー。映画になる前、もともと舞台で流行ったものだし、舞台も興味はあるんですよ。上でも書いたけど、5回も観たけどまだもっと観たい!と言っている人いるし、評判いいです。ただ、夫が興味を示さないので(ライオンキングで懲りたらしく)、舞台を一人じゃなあってな感じで。

私も映画を観に行こうと思ったら、もうどこも上映してませんでした(笑)。来月早々DVDで見る予定です。映像はすごく綺麗らしいですがどうでしょうね。楽しみです。

[2012/03/22 21:32] URL | koburii #- [ 編集 ]


コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する