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和書「旅行者の朝食」米原万里

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ロシア語同時通訳の第一人者でもあり、エッセイストでもあり、作家でもあった米原万里さんのエッセイ集。残念ながら、2006年に56歳の若さでお亡くなりなってしまったそうですが、youtubeで拝見しても、ユーモアがあってエネルギッシュで素敵な方ですね。

「旅行者の朝食」。ただただタイトルに惹かれて買ってしまったのですが、これが面白くて面白くて大正解。旅行のエッセイなら、列車の旅に読むのに丁度いいかなと思ったのですが、旅行記じゃないし(笑)。それでも一人旅のお供に最高の1冊でした。

何のエッセイかと言うと、「食」です。世の中には「食べるために生きる人間」と「生きるために食べる人間」の2種類いると言い、米原さんは完全に前者だそうです。まことに食に関する執念がすごい。幼少時代をプラハで過ごし、世界各国に友人がいる彼女。思い出話にはどれもこれも、これでもかと食が絡んできます。

ロシアのキャビアやウォトカの話、ハイジの小さい頃から憧れだったヤギの乳の話、おむすびの話、シベリアの鮨、どれもこれも世界を渡り歩いている著者ならではの貴重なお話で、その上に最高に可笑しくて、しかも真剣に読んでると一杯食わされるというオチ付き。やられます。さてさて本の題でもある旅行者の朝食とは一体なんだと思いますか?

国際会議でエリツィンやゴルバチョフなど、ロシア主要人物の通訳もされていた米原さん。彼らの性格も彼らの食に関する姿勢で見事言い表しています。滅多に聞けないようなレアな話と、おふざけ話が絶妙に混ざり合い、ユーモアたっぷり、雑学たっぷりの一冊です。

それにしても、絶品ハルヴァ!食べてみたい!不味いハルヴァなら食べたことあるんだけどな~。絶品ハルヴァは材料ではなく、その調理過程で決まるそうです。これから私もハルヴァを探す長い旅が始まってしまうのでしょうか・・・




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Category : 本雑記
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