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[DVD] Somewhere(2010)

2012年09月15日

ついでにもうひとつ。
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Somewhere(2010) / サムウェア

ソフィア・コッポラは、普通の監督とちょっと違う。

何が違うって、この人は映像で語ろうとする。映画なんだから
映像で語るのは当たり前のようだけど、実はそういう監督は
意外と少ないような気もする。
映像で「見せる」監督は多いけれど、普通やはり台詞で語る。

映画界の巨匠を父親にもってしまったせいで、小さい頃から
カメラ越しに世界を見る習慣でもあったのだろうか。

この人の記憶は、全て映像なのではないかとすら思う。
それもフィルムのように保存された。
どうであれ、おそろしく右脳が発達してる人なのだろう。

彼女の代表作、Lost in Translationは、私の好きな映画の一つ
なんだけれど、これを観ると、里帰り1回した気分になれるので
ので、もう4年東京に帰ってない(なんのこっちゃ)。
説明はいらない。言葉を探す必要もない。ただただ胸の奥にある
くぼみ(穴ではない)に、この映画はストンとおさまり、落ち着く。

で、Somewhere。主人公は成功したハリウッドスターだけれど、
人生の意味が分らなくなっていて精神が病んでいる。

別れた妻との間を行き来する娘が健気。
明るく振る舞う良い娘。

セックス依存症、アルコール、コミットメント障害と、問題はある
けれど、仕事はまあ順調だし、モテモテだし、生活はできている主人公。

でももうどうしようもない倦怠が、観ているこっちにもヒシヒシ
伝わってきて悲しくなる。泣き出しちゃうんじゃないかと思う。
しっかりしてよお父さん、といいたいとこだけど、死人に鞭打つみたいで
それすら思いとどまる。どうすればいいんだろうと思う。

プールの水中シーンがとても好き。自分の記憶なのか、昔観た映画なのか、
将来的に混乱しそう。どこかで見た風景。キリコの絵のような。

とにかく彼女はこういう誰の心にも眠っている印象的な記憶を
映像にするのが本当に上手い。


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