Book No.22

Title: The Art of Racing in the Rain
Author: Garth Stein
Publisher: Harper (2008)
Hardcover: 336 pages

今月の9冊目。ブッククラブ先週の課題図書。タイトルのセンスが好き。
今月はこれが最後の本。1月はコンスタントに3日で1冊読み続けた。夫が夜遅かったから出来たのですが。相方はとてもおしゃべり好きなので、いつもは夜は本が読めないのです・・

*****
It was about dogs in Mongolia. It said that next incarnation for a dog - a dog who is ready to leave his dogness behind - is as a man. I am ready.(p314)
"The visible become inevitable. The car goes to where the eyes go."--The Art of Racing in the Rain


犬とレーサーと雨のシアトル。語り手である主人公のENZOは犬である。でもそんじょそこらの犬とは出来が違う。一日中テレビを見て人間界を学び、親指がないことに屈辱を感じている。哲学があり、ユーモアがあり、人間観察では誰にも負けない。

ENZOの飼い主はセミプロレーサーのDenny。ENZOという名前も、フェラーリのスポーツカーの名前らしい。Dennyと妻のEve、それと娘のZoeと暮らしていたが、Eveの病と、それに続くEveとの家族との間で起こるトラブルで、Dennyは窮地に陥る。ENZOはずっとDennyの味方だ。時にはただ一人の味方だ。

レーサーと犬の友情なんて、男臭い設定だし、興味がわかなくて最後まで読めるか疑わしいなと思っていたけれど、全然まったく面白かった。最初から最後までENZOのユーモアセンスは読者を飽きさせない。

『我輩は猫である』の"我輩"は、少し冷めた目で人間界を観察し、最後は「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」と孤独を甘受しながら死んでいくが、ENZOはそこは犬である。思いっきり人間とコミットメントし、熱い眼差しで主人を愛し、次は人間に生まれ変われると心から信じながら、"One more lap, One more lap" と唱えながら死んでいくのだ。さすがレーサーの犬なのだ。

犬派の人には絶対お勧めの本です(私は6:4でちょびっとだけ猫派。でも楽しかった!)。本のホームページはこちら。artofracingintherain.com
そして雨の名曲と言えばこちら。Rhythm Of The Rain本のイメージと合うので読書中に何度か聴いた。

My Rating : 4.5 out of 5
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