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タイトル:Margaret(2011)

邦題:マーガレット(?)
監督:ケネス・ローガン

んー。嫌悪感を持つ人も多そうな映画ですが、かなり印象に残る作品です。
撮影エリアが近所なので妙に生々しかったせいもありますが。

主人公の女子高生Lisaは、生まれも育ちもニューヨークで、母親はブロードウェイの役者、父親は離婚か別居か西海岸にいます。

ある日バスの運転手のアテンションを引き、それが原因でそのバスが事故を起こしてしまいます。
責任を感じたLisaはあれこれ行動に出るのですが、フィルムが追うのはLisaの学校での態度、教師との関係、母親の前での無関心さ、思春期ならではの無鉄砲な行動です。

自分の感情をコントロール出来ないもどかしさや、大人や社会への腹立たしさなどを、説明的ではない方法で描いています。
また脇役にも台詞以上のものを与えているので、全体的にリアリティがあります。

見ている人間が不快感を覚えるような発言。「これだから今時の子は・・」と言いたくなるような、"I don't care" や"Whatever"。
大人に対して完全に心を閉ざしています。でも、社会的に成功し、キャリアを築いている親の元で育った子供の何割かがそうなように、Lisaもひたすら親の邪魔をしないように育ったはずです。

苦々しい娘なんですが、最後は私も一緒に泣いてしまいました。
大人ぶっているけどまだ子供なのです。ただちょっと一ついわせてもらえば、この主役の女性、30歳です。
高校生役、すっごくすっごく上手だとは思いますが(特に怒りを表す場面)、でもどうしてもいい年の大人に見えてしまい、少し私の感想を曇らせています。

 
 

監督は「You Can Count on Me」のケネス・ロナーガン。
役者世界で顔の広い人なので、有名俳優がちょい役(しかも嫌な役)で参加している。

マット・ディモンは女子高生に手をつける優柔不断な教師役、ジャン・レノが偏見持ちのフランス人、サラジェシカパーカーの旦那さんでもあるマシュー・ブロデリックは、マニュアル通りにしか教えられない情けないポエムの教師。みんな良く出たなあ、おい。

そしてこの映画のタイトル「Margaret」ですが、どこからきたかと言うと(女子高生の名前はLisaですから)、マシュー・ブロデリックが授業で教える、ジェラード・マンレー・ホプキンスの詩からきています。
ちょっと小難しいネーミングなような気がしないでもありませんが、まさにこの映画のテーマなのでここでご紹介。

Spring and Fall : To a young child
by  Gerard Manley Hopkins

Margaret, are you grieving
Over Goldengrove unleaving?
Leaves, like the things of man, you
With your fresh thoughts care for, can you?
Ah! as the heart grows older
It will come to such sights colder
By and by, nor spare a sigh
Though worlds of wanwood leafmeal lie;
And yet you will weep know why.
Now no matter, child, the name:
Sorrow’s springs are the same.
Nor mouth had, no nor mind, expressed
What heart heard of, ghost guessed:
It is the blight man was born for,
It is Margaret you mourn for. 


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