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Book No.157
Title: Out of My Mind
Author: Sharon M. Draper
Pages: 304pages
Published: March 9, 2010

Words.
I’m surrounded by thousands of words. Maybe millions.
Cathedral. Mayonnaise. Pomegranate.Mississippi. Neapolitan. Hippopotamus.Silky. Terrifying. Iridescent.Tickle. Sneeze. Wish. Worry.
Words have always swirled around me like snowflakes—each one delicate and different, each one melting untouched in my hands.


11歳のMelodyは、ビデオレコードのようなフォトグラフィックメモリーの持ち主。見たこと、聞いたことは完璧にすべて覚え、決して忘れない。学校でも誰よりもものを知っていて、賢く、優秀です。

けれど残念なことに、それを知る人は一人もいない。Melidyは遺伝性痙性対麻痺をかかえた少女で、車いす生活で、歩くことも、鉛筆を持つことも、トイレに行くことも出来ないどころか、一言の言葉も発することが出来ないからです。誰も彼女の頭の中を知ることはない。

Melodyはかろうじて自由に動く親指があり、これを頼りにYes/Noボードで簡単な意思表示をしたり、または単語ボードを使い、2〜3の単語を組み合わせて会話を成立させています。でもMelodyはもちろんもっともっと遥かにいろいろ考えているのです。それらは単語ボードにある単純な単語だけでは到底作れないものです。

ある時、水槽鉢から飼っていた金魚が飛び出して死んでしまいます。金魚の気持ちが、命をかけて水槽を飛び出そうとした金魚の気持ちが痛いほどわかるMelody。ただ寝てるだけで、自分の気持ちすら伝えられないで、生きていて何の意味があるのだろうか。

そしてそんな時であった新しい医療用コンピューター。これを使ってなんと会話まで出来るようになったMelodyですが・・・

**

その国の言葉を自由に使えないという海外暮らしは、Melodyの気持ちを少しだけでも理解出来る材料になるのかもしれません。言葉を使えないだけで、本当にそれだけで、ひとは簡単に相手をバカ扱いします。痛いほど私も経験しているので、Melodyの状況って決して大袈裟じゃないんだろうな、と思う。

Melodyは言葉をとても大切にします。言葉が持つパワーを誰よりも知っているからです。医学の力を借りて、言葉をどうであれ発することが出来るようになったMelodyは、今までずっと、両親に伝えたかった言葉、どうしても言いたかったひとことを発します。そしてそれはもちろん「あれ」ですね。

もともととても賢く、誤摩化しを嫌う少女ですので(自分のピンクの車椅子を指して、“By the way, there is nothing cute about a pink wheelchair. Pink doesn't change a thing.” と言ったり)言葉を発することで生じるトラブルも出てきますし、言葉が問題すべてを解決するわけでないことも知ります。それでもMelodyは言葉を愛し、自分を諦めないところがとても強いと思った。何かを乗り越える為にも、やはり言葉は必要ですからね。えらいなあ。


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