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タイトル:Mulholland Dr. (2001)
邦題:マルホランド・ドライブ
監督:デビットリンチ
製作:アメリカ

人は何時死ぬのでしょうか。

蘇生処置というのがあって、一度心臓が停止した人間も、再び生き返ったりしますよね。その心臓停止から、蘇生するまでの間、人はどこにいるのでしょうか。臨死体験をした人は、実際に心臓停止していた時間はごく短いにも関わらず、長い旅をしてきたようなことを語ります。これはなぜでしょうか。

そして、もし心臓が停止したとしても、こちらの世界に再び同じ意識を持って戻ってくることが出来るのなら、戻って来れなかった時、その意識はどこへいくのでしょうか。少なくとも、しばらくは、時間も物体もない世界を彷徨っているのでしょうか。


こちらの映画、または「ドニー・ダーコ」系の映画、または世界一有名なツイストエンディングの短編とも言われる、Ambrose Bierceの "An Occurrence at Owl Creek Bridge"。これらの作品では、怖いですけれども、この「死後の意識」をかいま見せてくれるものです。
(An Occurrence at Owl Creek Bridgeはこちらで読めます)。
Owl Creek Bridgeから落とされた男性は、一体、どこへいったのでしょうか。


この映画はとても、とても、とても面白いです。デビットリンチは基本どれも好きだけど、これは個人的にかなり高得点作品。
主役として登場するのは二人の女性。まずお金持ちそうなパールのイヤリングの女性が、車の中で襲われます。そしてもう一人は、ハリウッドスターを夢見て、田舎から出てきた夢いっぱいで素直な女の子。彼女を演じるのはまだそれほど売れる前のナオミ・ワッツです。親戚の叔母さんが留守の間、間借りすることになったアパートに、先のパールイヤリングの女性が入り込んでいて、ナオミワッツは彼女を追い出せず、むしろ助けてしまいます。記憶のないパールの女性と、ハリウッドスターを夢見る素朴な娘。

謎のレストランでの二人の男、人々の視線、交わされる謎の会話。ツインピークスのように、訳がわからないのに思いっきり引きつけられるこの磁力(でもツインピークスよりも、伏線はドラマ内できちんと回収されます)。

ラストですべてがガラガラと崩れ去ります。理想と現実に打ちのめされます。

話のポイントも分らず、道しるべすら渡されないのに、この妙~な世界から出たくない、もっとジワジワゆっくり進んでくれと願うばかり。映画はこうでなくちゃなあ。


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