Book No.23

Title: Nice to Come Home to
Author: Rebecca Flowers
Publisher: Riverhead Hardcover (2008)
Pages: 321pp

今月は先月ほど読書時間が取れそうにありませんが、
1週間に1冊は必ず読みたいと思っています。

*****
But now she was feeling restless and antsy. Since she'd lost her job she'd had the odd sense of carrying around a big bucket of water.The bucket was filled to the brim and almost too heavy to lift, and she couldn't figure out where to put it down.(p.52)--Nice to Come Home To

主人公のPrudence Whistler(Pru)は、仕事を失ったばかりの36歳の独身女性。それでも将来を話し合う仲の恋人はいるし、自分の生活には満足して暮らしていた。

ところが休職中のある日、自分とほぼ同い年の自分とよく似た女性を見かけてショックを受ける。可愛い子供に囲まれ、ハンサムな旦那さんとホテルで休暇を楽しんでいるその『自分の居場所を知っている』女性に、今までないほど激しく心を揺り動かされる。

早速ボーイフレンドとの結婚を考え始めるが、まさにその時、恋人であるRudyから別れを告げられる。30代半ばを過ぎ、仕事と恋人を同時に失い、次の仕事も決まらない。

その後何の因果か元彼が飼っていた猫を引き取ることになり、その上シングルマザーで不倫中の妹まで、娘と犬をを連れてPruの狭い部屋に移り住んできた。近所でカフェを経営しているJohnとの新たな関係に期待するも、こちらも中々進まない。そして新しい仕事。そして再び失職。

30代後半ともなると、家庭を築いている女性やキャリアを確立している女性が目に付き始めるのに、自分の居場所だけは一向に定まらず、どう生きればいいのか、何がしたいのかも分からないPru。素直になれないのは、相手に負担をかけたくないからなのか、自分が傷つきたくないだけなのか。

これといって華々しい事件も起きない若くもなく中年でもない女性の日常と、年を取る不安が自然に表現されている。主人公のPruは自分の生き方に迷い、結婚を夢見たりもするが、それでも根本的に他人に依存して生きようとはこれっぽちも考えていない自立した素敵な女性だと思う。前向きだし決して自分をドラマクイーンにしない。30代女性(既婚者にも未婚者にも)にお勧めの1冊。

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