No24: Still Alice


Book No.24

Title: Still Alice
Author: Lisa Genova
Publisher: Pocket (January 2009)
Paperback: 320 pages

今月の2冊目。素晴らしい本で2晩で読み終えた。
*****
"No. John, it's killing me, not you. I'm getting worse, whether you're home looking at me or hiding in your lab. You're losing me. I'm losing me. But if you don't take next year off with me, well, then, we lost you first. I have Alzheimer's. What's your fucking excuse?"(p236)

"But I am not what I say or what I do or what I remember. I am fundamentally more than that."I will forget today, but doesn't mean that today didn't matter."(p252-253)--Still Alice
"

Alice Howlandは50歳。3人の成人した子供の母親であると同時に、ハーバード大学でCognitive Psychology(認知心理学)の教授として20年以上教壇に立つ成功した女性。言語学者の夫と二人で大学のあるボストン、ケンブリッジでアカデミックな毎日を送っている。

そんなある日、更年期障害からなのか、物忘れがひどくなったと感じたAliceは検査を受けにいくが、そこで思いもよらない診断を下される。「若年性アルツハイマー」。

自分以上に戸惑いを隠せない子供たち、事実を受け入れたくない夫、そして何より生きがいでもある仕事と研究の断念。誰よりも強く賢い女性であったAliceは、昨日までみんなからアドバイスを求められる役割だったのに、今は一人ではジョギングにも買い物にも出られない、本も読めない、何一つ覚えていられない。そしてまだ若干50歳、人生半ばである。

Aliceはとても強い女性である。アルツハイマーで苦しみながらも、彼女は最後まで自分のために戦い続ける。時には夫と、時には子供と、そして自分と。自分の尊厳を保つためにある企ても立てる。悲しむことや落ち込むことはあっても、決して卑屈にならない精神が素晴らしいと思った。

作者Lisa Genovaは、Aliceのようにハーバードで神経学のPh.D.を持ち、2児の母であり、医療カウンセラーをしていて、アルツハイマー患者のために医学情報やコラムを提供し続けている。そしてまだ幼い子供たちの世話に明け暮れる中、隙を見つけてはスタバに行ってこの小説を書きあげたそうだ(しかし本を受け入れてくれる出版社が見つからず、わずかなお金で自己出版したので、最初この本は数人の人にだけ読まれていた。この話はこの話で面白いので興味のある人はこちらで。

記憶を失う恐怖と言うのは、人間誰でも持っていると思う。アルツハイマーの場合はそれだけじゃなく、最終的には人格まで崩壊するから怖い。しかしその一方で、記憶や常識や社会性や言葉を失った人間に、最終的に何が残るのかを考えるのは意義深いと思う。Aliceの言う通り、病は、その人の本質や魂まで侵すことは出来ないのだから。

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*国内外問わず、夫の仕事の関係で引越しばかりしている40代の主婦(子供なし)です。最近は海外ばかりでいい加減日本に帰りたいです。
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*読書や映画の感想を時々書いてます。

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